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ウガンダでエイズ孤児を育てるシングルマザーを応援!農業で貧困から脱却する!

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

4人に3人のエイズ孤児が小学校を中退しているウガンダのカユンガ村。 夫をエイズで亡くしたHIV陽性のシングルマザーたちは、貧困下で暮らしています。「子どもたちを学校に通わせたい」と願う彼女たち。必要なのは生計向上支援。皆さまのご支援を、シングルマザーが自立する農業プロジェクトとして届けます。

現在の支援総額

1,300,000

130%

目標金額は1,000,000円

支援者数

129

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/11/21に募集を開始し、 129人の支援により 1,300,000円の資金を集め、 2017/12/21に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,300,000

130%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数129

このプロジェクトは、2017/11/21に募集を開始し、 129人の支援により 1,300,000円の資金を集め、 2017/12/21に募集を終了しました

4人に3人のエイズ孤児が小学校を中退しているウガンダのカユンガ村。 夫をエイズで亡くしたHIV陽性のシングルマザーたちは、貧困下で暮らしています。「子どもたちを学校に通わせたい」と願う彼女たち。必要なのは生計向上支援。皆さまのご支援を、シングルマザーが自立する農業プロジェクトとして届けます。

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こんにちは、小島です。
プラスでは、さまざまな方法で事業の評価を行っています。
そこで大事にしているのは、「参加型」のアプローチです。

今回は、参加型評価をとおして、シングルマザーが自分たちでプロジェクトの課題とその解決方法を見出した事例をご紹介します。
カユンガと実施した、「ペーパービーズ・ネックレス制作によるHIV陽性シングルマザーの収入向上事業」での評価について、海外事業マネージャーの巣内からのレポートです。

今回は「プロジェクトの評価」についてご紹介します。
プラスではプロジェクトの評価に「参加型評価」をとりいれています。

「参加型評価」とは?
プロジェクトの参加者自身がじぶんたちの関心や問題意識を評価計画に組みこみ、評価の目的にそって手法を選択していくアプローチです。関係者の主体性を高め、改善に活かしていくことができる新しい評価のあり方といえます。

評価というと、評価をする人が対象(プロジェクトやプロジェクトを実施する人)を分析し、評価結果を出すのが一般的です。

現地のひとびとのオーナーシップを大事にし、あげる支援ではなく「つくる支援」を目指しているプラスでは、プロジェクトを実施している現地のひとたちが、自分たち自身でプロジェクトを振り返る機会を提供するため、現地で参加型評価を実践しています。

今回と次回の2回に渡り、ペーパービーズ事業で実施した参加型評価の事例をご紹介します。

参加型評価事例①:事業の進捗をグループで評価する試み

ウガンダのルウェロ県で実施しているペーパービーズ事業では、①ペーパービーズの質、②シングルマザーの心理的な状態、③現地の事業管理について参加型評価を行っています。
シングルマザーとパートナー団体のスタッフとプラスの三者が集まる機会に、ひとつひとつの項目に対してシングルマザーやスタッフがどのように感じているかを三段階で点数付けをしていきます。


定期的な打ち合わせの様子

シングルマザーたちが自分たちの制作したビーズや自分たちの現状について、自分たちで点数を付けることは慣れないことですが、皆で話し合いながら合同で点数を付けるのを楽しんでいるように見えました。
点数を付けるための話し合いを通して、どこに課題があるのか、どの点に気を付けてビーズを作っていけばよいかといったことをシングルマザー自身が確認する機会となります。


評価のやり方について説明するパートナー団体スタッフ

評価の目的や項目についてはプロジェクト設計に基づいて用意されており、完全な参加型評価とは言えませんが、自己評価をすることでプロジェクトの課題がどこにあるのか、プロジェクトは成果があがっているのかについて考えるきっかけとなります。
「外から与えられた」評価やプロジェクトではなく、「自分たちで作り上げていく」プロジェクトへシフトすることで、プロジェクト全体の質も上がり、プロジェクト終了後も彼らだけで継続した運営ができるものと期待しています。


自分の意見を述べるシングルマザー

参加型評価事例②:自分たちで見つけた課題を自分たちで解決しようとする試み

2015年2月にジンジャ県で事業を実施しているカユンガグループを訪問しました。
このとき参加型評価を実施しましたが、グループから課題として挙げられたのが、紙を裁断するためのペーパーカッターを持っていないことでした。
カッターは街まで出かけてお金を払って貸してもらっていました。グループで話し合い、少しずつお金を貯めてカッターを買いたいという意見が出ました。


2月に訪問したときの打ち合わせの様子

2015年6月に再訪すると、カッターを買うためにお金を貯め始めたと教えてくれました。
グループで打ち合わせがあるときに、ひとりひとりのシングルマザーが30円や50円程度の小額を拠出します。これを繰り返すことで高価なものも購入できるようになります。

プラスに頼って機材を購入するのではなく、自分たちのできることを考え、実行していました。これは参加型評価を通して、プロジェクトの課題を自分たちで発見し、自分たちで解決方法を提案したことで、主体的に解決に向けた実行ができている例です。

プロジェクト内でこうした変化が見られたことはとてもうれしいことで、プラスの目指す「つくる支援」に一歩近づいたといえます。


6月に訪問したときの打ち合わせの様子

このような評価の在り方は、実はプラス自身にとっても挑戦です。
プロジェクト管理では、自分たちで決めた枠に沿って動いていく方が容易ですが、プロジェクトのハンドルを現地の人たちに渡すことに躊躇していては、いつまでも「与える/与えられる関係」が継続されてしまいます。

参加型評価のアプローチを使うことで、プロジェクトの管理を現地の人たちの手に委ねていこうと試みています。

参考文献
源由理子(2011)「地域社会における行政と住民の協働による評価-評価プロセスの活用(Process Use)の観点から-」『日本評価研究』Vol.11 No.1: 61-74
田中博(2011)「市民社会におけるNGO/NPOと評価の役割-マネジメント能力を高め、NGO/NPOの進化を加速させる参加型評価-」『日本評価研究』Vol.11 No.1: 75-90

いかがでしたでしょうか?
シングルマザーたちが、自分たちで見つけた課題を自分たちで解決しようとすることで、「自分たちのプロジェクト」としてより積極的に携わることができると考えています。

今回のクラウドファンディングのプロジェクトでも、事業開始から半年ほど経つ頃に、プロジェクト評価を行います。当初の目標に対して、実績はどうだったのか、次にいかせる課題は何なのか・・

こうしたプロジェクトの準備から実施、評価までをプラスと一緒に行うことで、シングルマザーたちに知識や技術が定着し、彼女たちが運営するカユンガの能力強化も期待できます。

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