こんにちは、事務局長の小島です。
おとといスタートした、プラスを応援くださるみなさんのリレーエッセイ「わたしのポジティブ・リビング(前向きに生きる)」。
第二弾は、2012年、プラスのインターンとして事務局を支え、卒業後は青年海外協力隊員として活躍された冨田 真理子さんのストーリーです。
高校を卒業されなかった冨田さん。プラスでのインターン決意、そして自分の軸を見つけてアフリカで青年海外協力隊員として一歩を踏み出すまでのストーリーには、今でも励まされます。
ぜひお読みください。
こんにちは。
私は、大学生のときにインターンとして、プラスの活動に参加していました。
今は青年海外協力隊で、西アフリカ・ベナン共和国に派遣されています。
現地では、障害者NGOの収入創出活動支援、乳幼児や母親を対象とした発育・栄養調査を行っています。
今日は、私のPositive Livingとプラスについてお話しさせていただきます。
ズレたことで見えた世界
唐突ですが、私は諸事情で高校を卒業していません。
退学するときは、自分の気持ちと裏腹に多くのことが進んでいきました。
大好きな友人と離れる辛さ、もう授業を受けられない寂しさ、何をして明日を過ごすか決まっていない不安。当時は悲しいというか、自分が誰なのか分からないような感覚に襲われました。
その後、大学を目指すことに。受験勉強がしたかったので大手予備校に行きましたが、入塾説明の段階で煙たがられ、志望校を言っても真剣に聞いてもらえませんでした。制服を着ていない、肩書がないだけで、社会はこんなにも冷たく厳しいのだと、この時期に知りました。
明日、一歩踏み出すための支えになりたい
ある教育機関で入塾相談を担当していたFさんとの出会いが、私にとってのターニングポイントになりました。彼女は、私の話を聞いてくれ、受け入れてくれたのです。言葉では表しきれないほど、嬉しかった。今でも思い出すと涙がでてくるくらいで、当時の胸の熱さは忘れられません。
どんな人も、生きていくうえで励ましや支えが必要。
そして、その必要度合いには個人差があると思います。
それにも関わらず、支えが必要な人ほど、それを受けにくい社会になっています。
私はFさんとの出会いをきっかけに、「誰かが一歩踏み出すための支えになりたい」と思うようになりました。これが私の大切にしている想いで、プラスのインターンに応募した理由の一つです。
プラスでの日々、今できること
エイズ孤児を応援したい、と始めたインターン。
ですが、いつのまにかプラスに自分が支えられていました。(照笑)
プラスで出会う人々は、皆前向きで温かい。応援“する”はずが“される”ばかり。
私自身がまだまだ未熟なため「誰かが一歩踏み出すための支えになりたい」という想いは、依然として絵に描いた餅のままですが(苦笑)、いつか本物になるように今はベナンの人々と向き合う日々を過ごしています。
▼著者プロフィール
冨田 真理子
2005年 学校の授業で、西アフリカ・シエラレオネの平均寿命に衝撃を受け、以来アフリカに興味を持つ。
2012年 大学4年時に、プラスへインターンとして参加。主に資金調達に従事。
2013年3月末より、青年海外協力隊/村落開発普及員として西アフリカ・ベナン共和国で活動中。
現地では、障害者NGOの収入向上活動の支援、乳幼児を対象とした発育・栄養状態の調査等を行っている。