こんにちは、小島です。
クラウドファンディング終了まであと2日。ネクストゴール150万円まで、あと40万円!
最後まであきらめずに頑張ります。
今日は、クラウドファンディングで挑戦している農業プロジェクトをプラスと一緒に実施する、パートナー団体「カユンガ」で活動するあるシングルマザーを紹介させてください。
Mariamさん、39歳。
2004年に夫がHIV/エイズで亡くなり、4人の子どもを育てていました。その後Mariamさん自身の兄弟のお子さんを一人引き取り、現在は5人の子どもたちを育てています。
Mariamさんの子どもたち
子どもは現在、20歳(高等学校2年)、16歳(高等学校2年)、15歳(初等学校5年)、13歳(初等学校6年)、8歳(初等学校2年)。
経済的に困難を抱えたことなどから、子どもが数回の留年したこともあったそうですが、今、子どもたちはみな、学校に通うことができています。
プラスとカユンガで行ってきた、ペーパービーズネックレスの作製・販売による生計向上支援に参加されたMariamさん。
支援開始当時から、収入は2倍以上になり、貯蓄のことも考えることができるようになりました。
また、ペーパービーズに制作にとどまらず、ヤギを買い、ミルク販売などで収入拡大を目指しています。
Mariamさんと、ペーパービーズによる収入で投資したヤギ
ある日、彼女の自宅を訪問していると、急に雨が降り出し、そのまま雨宿りをさせていただくことに。
Mariamさんの家は、入口を入るとすぐ居間があり、その脇に寝室が1部屋あるだけの小さな作り。そこで子ども5人と暮らしています。
家の壁には、ポスターが貼られていました。それは、Mariamさんのモットー(格言、座右の銘)で、マーケットでは様々なモットーが書かれた紙が売られており、好きなものを買って家に飾る習慣がこの地域にはあるそうです。
Mariamさんが大切にしているモットーには、こんなことが書かれていました。
「感情をスーツケースに入れなさい。例え隣人が自分に悪い事をしても。その人と対話をしなさい。」
Mariamさんの家の壁にあった言葉
聞くと、MariamさんはHIVを理由に親戚から嫌がらせを受け、それに対して腹が立ったり、悲しい思いをしたりしたそうです。
だからといって仕返しをしたり、怒りを持ち続けるのではなく、このモットーを見ることで自分の気持ちを落ち着けるといいます。
「これはなんだろう?」と何気なく聞いた、小さなポスター。こんなストーリーが隠れているとは、思いもしませんでした。
こうした現地でのささいな出来事から、人としての大切な姿勢を学ぶことは少なくありません。
困難な状況にあっても、相手を責めずに、相手と対話し、相互理解を図る姿勢。そして、怒りに支配されずに、自分自身を律しようとする姿勢に、心が震えました。
当日通訳をしてくれたカユンガ代表のジョイさんと子どもたち