こんにちは。「みらいチャレンジ」プログラムの企画者の李澍です。
みらいチャレンジのクラウドファンディングは昨日1月30日で無事終了いたしました。目標金額の達成にはなりませんでしたが、60名もの方にみらいチャレンジのことに共感していただき、ご支援や温かいメッセージをいただきありがとうございました。ひとつひとつの声が、ほんとに励ましと力になっています。そして約一か月間の間、わたしたちのクラウドファンディングというチャレンジを最後まで見守っていただきありがとうございます。感謝、感謝です。
日本語習得の困難さ、精神面・社会への適応の課題、進路選択の課題などと、いくつもの壁に立ち向かわなければならない、外国にルーツを持つ若者の「納得する進路選択」のために、先輩や支援者たちが考えられるサポート・提供してあげられるコンテンツが、この企画の原動力にありました。
しかし、元当事者として、いろいろな面まで配慮をしたいい案ができた!と思っていざ募集説明会を開いてみても、「すごく素敵なプログラムだけど、外国にルーツを持つ若者はまだそこまで考えられる余裕がないのでは?」、「趣旨はいいけど、わざわざ北海道浦幌に行ってやる意味はあるんですか?」、「こんな何回かだけのプログラムでほんとに変わると思いますか?」と、実現可能性を信じてくれる関係者は全然いませんでした。
くじけそうになったその時に力をくれたのは、あとで参加者になってくれたひとりの高校生の言葉でした。
彼女は保護者向けの募集説明会に自ら「話を聞いてみたい!」と言ってきてくれていました。説明が終わって、また保護者からプログラムの信頼性について質問されているときに、彼女が急に手を挙げてくれました。「あの、わたし、いきます!浦幌に行きます。」からいきなりはじめて、説明会に出たほかの保護者たちに向かって、当事者の自分が感じたプログラムの魅力と参加したいと思う理由を堂々と発表してくれました。思わず泣きそうになりました。やっぱりこのプログラムを実現させたいと思いました。
その子はその後プログラムの一人目の応募者になり、彼女の回答を聞いた質問した保護者の方は、子ども全員にみらいチャレンジに参加するように提案してくれました。
コロナ禍の中で初開催となったみらいチャレンジプログラムは、実施することに当たって様々な壁にぶつかってきました。事前学習は対面とオンラインのハイブリッド、夏合宿はすべてオンライン、事後学習も対面開催できずじまいとなりました。それでもめげずに3月の浦幌合宿にチャレンジしようと思ったのは、参加者たちの成長をずっと見てきたからです。
彼/彼女たちにもっと見せたい、知ってもらいたい、考えてほしいことが浦幌にあります。そして、そうできることを応援してくれている人がたくさん、たくさんいることを伝えたいです。そう思って始まった一か月のクラウドファンディングは私たちが想像していたよりも多くの人に届き、応援の寄付と言葉になって帰ってきました。よしっ!まだまだ頑張れる、頑張らなきゃ。と思わせる力になってくれています。
オミクロン株の感染拡大により、開催形式を変更することを余儀なくされることが大きな懸念点ではありますが、参加者の皆さんに浦幌での体験を通して教えたいこと、感じてもらいたいことを最大限に伝えられるよう、東京近郊での対面開催/オンライン開催も一案として調整しながら、2月中旬をめどに開催形式を決断したいと思います。
ご支援いただいたみなさんには、また改めて準備の進捗と活動報告をさせていただければと思います。運営メンバー一同、重ね重ね心よりお礼を申し上げます。
まだまだ、がんばります!皆さんの思いを乗せて、参加者たちと一緒に浦幌に行けますように!