細かいところも直していきたい写真で見る限り、この屋敷は物凄く綺麗で一体どこを直すの！？と思われるかもしれませんがよく見てみると修繕が必要な場所というのがあります。その中で僕がいち早く直したいのがこの金箔の小さな襖です。写真では分かりづらいですが手で押すとすぐにパコッと外れてしまいます。このままだとこの屋敷に来られた方がもし触ると「壊してしまった！」と勘違いされるかも…。なので、やっぱり修繕は必要です。ちなみに僕はこの部分がものすごく好きで一番のポイントは取手の部分です。よくみると…小鳥の型になっています！凄く粋な感じですよね。これも明治時代のものだそうです。当時の職人さんのセンスに脱帽！こういう小さな見どころが一杯の屋敷ですので、もし来られた際は是非隅々まで楽しんでほしいと思います。クラウドファンディングもあと二週間足らずですが出来るだけ完璧に修繕して完全な状態でみなさんを迎えたいと思っておりますので何卒よろしくお願い致します。夏川雄介（下駄華緒）

気軽に茶道体験が出来る！屋敷の中に、なんと本格的な茶室があります。写真の真ん中には炭を入れて湯を沸かす為の炉があります。ここで湯を沸かしお茶を愉しむ…というなんとも優雅なお部屋です。以前、この屋敷で催し物をした時にも来場された皆さんに茶道体験をしてもらいました。茶道に精通する先生が親戚におられまして、時間の関係上かなりライトな作法で茶道を体験してもらいましたが、これがなかなか好評で皆さん大変喜んでおられました。そのお声を反映して、この屋敷での宿利用の際は是非オプションで「本格茶道体験」を取り入れたいと思っています。難しそう…と考えなくても大丈夫です。物凄く物腰の柔らかい優しい先生と楽しくお茶を愉しむ事ができます。是非宿が始まったら体験してみてください！ちなみに、炉の部分は専用の畳の蓋で閉める事ができますのでこちらのお部屋に布団を敷いてお休みすることも可能です。かすかに残るお茶の香りに包まれて眠るのもまた贅沢かもしれません。

半分檜のお風呂！元々、リノベーションはほぼ完璧に出来ている屋敷ですがより快適に利用できるよう模索中です。お風呂は手すり付きの現代風で物凄く入りやすいです。手すりって便利だなぁと自分でもお風呂に入って思いました。本当は全部檜にしたかったと持ち主は言ってましたが、利便性を考えたそうです。なので、お風呂全体の上半分だけ檜になっています。これがなかなか凄くて、実際に入ると思っている以上に檜の香りがフワッとします。なかなか考えられた設計だなあと思います。あとはシャンプーを置くスペースやその他諸々を揃えるだけです。ですが、せっかくなのでより檜の香りを楽しんでもらいたいので材料を檜のもので揃えたいと思います。利便性と檜の香りを楽しんでください！

バリアフリーを充実させたい！歴史ある建造物だからこそのデメリットとして、段差の多さが挙げられます。先日、知り合いのお子さんがご病気で「車椅子で…なかなか旅行が難しくてもう全然行けてないんです」という話を聞きました。「じゃあ、車椅子でスムーズに出入りできる宿だったら久しぶりの家族旅行に行く気になります？」と聞いたら「行きたい！」という事で、実際に車椅子の方の意見を聞きつつバリアフリー化を最重要事項として進めます。お洒落な照明！素敵な家具！など、もちろんそういう物も大事ですが、まずは誰もが快適に過ごせる場所！それに皆さんからの支援を先に使わせていただきたいと思っています！そういう目に見えにくいところを完璧にこなしてから見栄えを考えようと思っています。お洒落なコーディネートの前に、畳で寝るのが困難な方の為のベッドの方が重要！