昨年末、台風22号によって壊滅的なダメージを負ったフィリピン・セブ島。
世界各国同様、フィリピンにも、新型コロナウィルス・オミクロン株の感染拡大が急激に拡がっていますが、被災地ではしょうじきみんな、それどころじゃないらしく、コロナによる規制が厳しくなっても、被災者の方々は話題にもしていません。
いや、停電と通信障害でTVもネットも見られないので、そのような情報自体を知らないのかもしれません。
というか、「行動制限」「ステイホーム」とか言われても、そもそもステイするはずの家には、屋根も壁もありません。台風によりみんな飛ばされてしまいました。
この記事のTOPの写真は、支援地域であるセブ島の山岳地帯を、遠くから撮ったものです。
そこにはかろうじて残った家だけが写真に写っています。
そして、ほとんどの家はガレキ同然で、写真にも写らないのです。
もっと近くによって、人々の生活の中に入れば、そこには、このような光景が点在します。
山奥の村には、充分な避難所も用意されていません。
被災者は、哀しみと不安に打ちひしがれながら、毎日少しずつ家の片づけをして、そして、屋根も壁もない、「我が家」で暮らしています。
そう、彼らが生きていく場所は、ここしかないのだから。
以前は、上流にあるダムから豊富に水が来ていたのですが、台風の被災で設備が壊れてしまい、今はそれもストップしています。
だから、離れた川まで水を汲みに行き、それを使って調理したり、飲料水や生活水にするしかありません。
ガレキと化した我が家で、家族がひっそりと寄り添いながら、日々を送っています。
風雨を防ぐ術もありません。
停電が続いているので、夜になればどこもかしこも真っ暗。
食糧も不足し、暗闇の中、空腹とこれからへの生活への不安で、眠れない夜を過ごしています。
それでも、
ここで生きていくしかないのです。
そんな被災者の方々に寄り添い、励まし、少しでも手助けができたら、と、現地ボランティアや被災者の方々と協力しながら、自分らは、炊き出しをしたり、緊急の生活支援物資を配給したり、また、家と生活を建て直すための支援として、こうしてクラウドファンディングを実施したりしています。
でも、どうしようもなく無力を感じるしかありません。
途方に暮れてしまうくらいの惨状に対して、自分の手のひらはあまりに小さすぎます。
それでも、できる限りのことをしようと思います。
それは日本から見たら、どこか遠くの島の話かもしれません。
実際そうなのですが、、
自分には、政府からの支援も届いていない孤立した、この小さな山村で、あまりにも辛い困難に苦しむ人々を、飢え、失われていく命を、ほっておくことなんかできません。
本当に、
本当に小さな力でしかありませんが、
少しでも、被災者の方々の気持ちを支えてあげられたら、そう思い、支援を続けています。
そして、、
もしよろしければ、皆さまのお力を貸して頂けましたら、手助けをお願いできましたら、とても嬉しいです。
台風により大きな被害を受けた、被災地のスラムの人々の命を支えるために、子どもたちの未来への夢と、その純真な笑顔を守るために、ご支援・ご協力、お願い致します。