皆さま、ご支援・ご協力ありがとうございます。クラウドファンディング実行者の松沼裕二です。
私たちは、被災者の方々の今後の生活を支えられるよう、家の修繕や食糧、物資の支援のために、現在、クラウドファンディングを実施し、皆さまからのあたたかいご支援をお願い致しております。
台風22号の被災により、多くの方々が家を失い、また、日本のように政府からの支援もなく、大変困難な生活を余儀なくされ、このクラウドファンディングによる支援を心待ちにしています。
もしよろしければ、被災者の方々の未来の希望のため、スラムの子どもたちの笑顔を守るために、今後とも、ご支援・ご協力をお願い致します。
また、私たちは、現地ボランティアや被災者の方々と協力し、被災地にて、人々の日々の命を支えるため、炊き出し等の支援活動を実施しています。
今日は被災地の、山の小さな村で、ブードルファイトをしました。
定期的に行っているこの山岳スラムでの給食活動なのですが、時には、少し趣向をこらして、みんなで楽しめるように。
ブードルファイト(Boodle Fight)とは、バナナの葉の上に米やフィリピン料理等の食材を広げ、皆で素手で食べる、フィリピンの伝統的な食事スタイルです。
ブードルファイトの起源は、フィリピンの陸軍士官学校が行っていた軍隊式の食事で、イベント等での一種のごちそうとして、親戚の集まりや学校行事の打ち上げ等でもよく行われています。
ちなみになぜ「ファイト」と名付けられているかというと、広げた食料を、いわゆる「早いもの勝ち」でみんなで食べて、早く食べないと好きな食べ物が残らないことを表しています。(「ブードル」はここでは「仲間のみんな」という意味です)
また最近では、レストラン等でも食べられ、「体験」という感じもできます。そういう場やお金持ちのパーティーとかでは、いっぱいの海産物やお肉が乗った豪華なものになるのですが、、、
でも、私たちができる小さな支援活動では、ご飯と、ほんのささやかなおかずがせいいっぱいですし、また、ローカルの人々が身内や地域の集まりで行うブードルファイトは、おおよそ、写真のような感じの、お米メインです。
フィリピン人は、とにかくお米が大好きなので、もちろんこれでも文句があるわけではですし、みんなで楽しくお腹いっぱい食べられて、子どもたちも大喜びです。
みんなで集まって、ともすると暗く沈みがちな被災者の方々の気持ちにも活気があふれ、久しぶりに盛り上がった明るい表情が自然と浮かび、笑い声が山に響き渡ります。そしてそれはきっと、この困難な状況を、乗り越えていく力になります。
台風22号の被災地である、ここフィリピン・セブ島の、世間から忘れ去られたような山奥の小さな村。
もちろんここにも多くの人々が暮らし、貧しいながらも、せいいっぱい毎日を生きています。
ほとんどの家は、台風によって屋根や壁を飛ばされ、また、倒れた木の下敷きになった家も多くあります。
超大型台風が直撃し、荒れ狂う暴風雨の中、飛ばされた家の跡で家族で抱き合い恐怖におびえた夜、、、あの大変な状況の中、こうしてなんとか生きてまたみんなで集まれる。笑顔を分かち合える。そんなささやかな喜びをかみしめながら、被災地の人々は、少しずつでも、前に進んでいこうとしています。
そして、できる限りそのお手伝いができたら、明日への希望をつなぐ力になれたら、と思い、私たちも、こんな小さな力でも、今できるせいいっぱいの支援をしています。
台風の被災により、家や食糧、家具、衣服、子どもたちの文房具や、大切にしていた思い出の品、、たくさんの大切なものを失い、これから生きていく希望さえ見失いかけていた、被災者の方々に、少しでも、未来への光を灯す手助けができますように、
笑顔が届けられますように、、、