Q1. ケニアのスラムの人々の収入は?
A1.人によってまちまちですが、私たちが取材した家庭は、複雑な事情を抱え、学費を全額払うことができない家庭がメインでしたので、1日の収入が100円〜200円でした。ストリートで野菜や卵の小売を行ったり、清掃の仕事、ゴミを集めてリサイクル販売するといった非正規の仕事が多いです。それに加え、離縁した夫や親戚などの不定期の生活支援を受けたりしています。つまり、月収は1家庭で保護者1人のみが働いている場合、3,000円から1万円程度だと考えられます。
スラムに住みながら首都の工業エリアの工場などに勤めている場合は、1万円弱〜2万円程度の月収があるかもしれません。
Q2. スラムの人々の月あたりの生活費は?
A2. 家賃:500円〜2,000円程度
食費:大人一人あたり1,500円程度
私立の小学校の場合、月あたりの学費は一人当たり2,000〜3,000円程度です。
このデータからも分かるように、母子家庭で子どもが2人いるとします。
すると、最低でも食べ物と家賃で3,000円の出費がありますので、収入の低い家庭では、小学校の学費を支払うことが非常に困難になります。
Q3. 日本と比べるとケニアのスラムと物価はどの程度違うのか
A3. 今回の支援内容と比較しますと、例えば乾燥大豆は日本の小売価格で1キロあたり1,000円前後です。一方、スラムでは大豆を1キロあたり100円程度で購入することができますので、スラムでの未加工食料の物価は、10分の1程度をイメージしていただくと、わかりやすいかもしれません。
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