2月18日、東京都内の公立小学校で、「がんについて正しく知って、自分や身近な人にできることを考えよう」という特別授業でお話しさせていただきました。
去年11月のテリーフォックスランイベントのご縁で、教員・内科医・小児がん経験者の私・中学生の時からの友だちが繋がって、この授業が実現しました。
たくさん患者さんを診たり学生さんを教えている医師は、がんの知識をとてもわかりやすくお話しされました。がんと共に生きる「共生」支援を受ける「受援」という言葉、がん患者もそれぞれ大切な日常や夢があるひとりの人間だし周りからの助けも受け取ってほしい、というお話が頼もしかったです。
松葉杖で通学していた私を知る同級生は、がん患者と接した気持ちを話しました。眼鏡をかければ黒板がよく見えるのと同じように松葉杖を使えばみんなと同じように生活できると思っていたと聞き、がんにかかった人は特別な人と思わないで仲良くしていることが本当にうれしかったです。
私は、私ってこんな人っていうプリントを作ったり、がんにかかった時や切断手術を選んだ時の気持ち、義足での生活やそれを叶える義肢装具士と理学療法士のお仕事、クライミングを始めたきっかけやパラクライミングの魅力を話しました。
「がんと共にどう生きるか、がんと共に生きる大切な人をどう支えるか」医療者・経験者・支援者がいろいろな立場から同時に話す授業は、がん教育でも珍しいようです。この機会を作ってくださった学校のみなさんに感謝しています。今回のような試みが続いて、より生きやすくなったらいいなと思います。
渡邉雅子