5月7日。4年前のこの日は左脚切断手術だったのに、今日はワールドカップ・ソルトレイクシティ大会予選に来てて、なんて幸せ者なんだろうって感じてた。
パラクライミングの国際大会を主催しているIFSC(スポーツクライミング国際連盟)の公式サイトで、私のこの第二の誕生日の話を、記事にしていただきました。
私と同じ小児がんの子や切断した子が、これから先もなんとかなりそうだなって感じられる、きっかけのひとつになりたいとずっと思っています。いままで私に明るい希望を見せてくれたたくさんの人のように。
この私の願いを、運営に伝えてくださった人 、言葉の壁を越えた温かい記事にしてくださった人、通訳してくださった人、印象的な写真を撮ってくださった人、世界に発信してくださったIFSCに深く感謝しています。
そしてもっとたくさんの人のおかげで、私はいまの体験ができています。所属先、スポンサー、練習場所、クライミングのこと:気づきや励ましをくれるたくさんのクライマー、体のこと:トレーニングジム 理学療法士 義肢装具士 医師 看護師、いつも応援してくれてる友だち、家族の理解。
クライミング歴も短くてランキングも低くて子どものとき叩かれてた記憶もまだ残ってて私は本当は自分の気持ちを伝えたり人前に出るのがこわい。でも、選手としてどうなるかと同時に選手という立場から何を発信していくか。私は、たくさんの人と一緒にたくさんの経験をする喜びを、表し続けたいです。
渡邉雅子