2022/02/27 08:29

Rayboardは水中姿勢ストリームラインを楽な姿勢にし腰痛リスクを軽減する事も一つの目的として開発されています。

http://www.dodo2.net/orth/sprts/No26.htm 

ビート板を使ってバタ足の練習をするときに、頭部と下肢が浮かび上がり腹部が沈み込むため腰椎の伸展が強制されます。特に小児に大人用のビート板を使用させると、浮力が強く上半身が浮き上がるためこの姿勢が強くなり腰痛を起こしやすいのです。




[2] 腰痛には、過伸展によるものと腰椎分離症によるものがあります。

 水泳では、腰に体重の負荷がかかることはありません。しかし水泳特有の姿勢と、泳法や練習方法による特有の運動の繰り返しで腰椎(背骨の腰の部分)に負担が加わり、腰痛を経験する選手は少なくありません。

(1)過伸展によるもの

 上級者では、クロールの選手に腰痛が多く、初心者ではバタフライの選手に多いようです。クロールで

は、水の抵抗を最小限にするために体を流線型に保つためと推力を強めるため、ハイエルボー(水中で肘を高くして腕をかくこと)を心がけるために、常に背筋を緊張させて腰椎を伸展(前かがみの反対に反りかえるかたち)させています。このような姿勢の保持により、背骨の全長に添って付いている太い筋群が緊張しつづけることと疲労することにより腰痛が出現します。

バタフライでは、独特の呼吸法とドルフィンキックを行うため、腰椎を過伸展します。低年齢で筋肉や骨の発育が充分でなく骨が薄くて細い初心者では負担が強くかかるため腰痛が出現します。
ビート板を使ってバタ足の練習をするときに、頭部と下肢が浮かび上がり腹部が沈み込むため腰椎の伸展が強制されます。特に小児に大人用のビート板を使用させると、浮力が強く上半身が浮き上がるためこの姿勢が強くなり腰痛を起こしやすいのです。
背泳の初心者では、下半身は沈んで自転車のペダルをこぐようなキックになりがちですが、この姿勢も腰椎の過伸展を起こし腰痛を起こすことがあります。腰痛予防にはじめた水泳で、逆に悪化する例がありますが多くは背泳の自転車型キックによるのです。
また中高年では、クロールの呼吸を一流選手のようなローリングで行うと腰椎に強いねじれと過伸展が生じ腰痛を起こすことがあります。見栄を張らずに「丸太泳ぎ」(上半身全体をぐるりとまわして呼吸する)をおすすめします。