2022/04/03 11:17

東京都内で桜の綺麗なところを回ってきます。

今、最終シナリオも準備中、私たちのこだわりをご紹介します。

日本で最も愛されている桜の花。

そのお花見の起源や意味について動画で解説したい!

そう思ったのが、今回のテーマのきっかけです。

前回の活動報告で、「桜の開花=田んぼの神様の再来」とお伝えしました。

しかし、田んぼの神様の姿・形・大きさもバラバラです。

日本には一体何人の神様がいるのでしょうか?

「八百万(やおよろず)の神々」とは?

全てのものに神が宿るとは?

そして、なぜ日本人は信仰心が強くなったのでしょうか?

海外向けに発信する「LOVE JAPAN」チャンネル。

そして多くの国では、神様は一人です。

海外の方々に日本人の宗教観についてもご紹介できればと思います。


「日本は災害列島」

日本は外国に比べて台風・大雨・洪水・土砂崩れ・地震・津波・火山噴火など自然災害が発生しやすい国です。

日本の国土の広さは全世界の1%にも満たないのに、自然災害の被害は全世界の20%を日本が占めています。

「台風」

日本の南の海上では台風が発生しやすく、日本列島はその通り道でもあります。

また日本は国土の7割が山地であるため、河川は急勾配で流れも速く、氾濫などが起きやすい地形です。

ですから、台風が発生すると日本全国いたるところが洪水が発生し川が氾濫しました。

「地震」

日本列島は4つのプレートが重なる世界で最も地震が発生するエリアです。

全世界の地震や津波は、圧倒的に日本が多いのです。

この様な災害によって、人々は信仰心が強く常に神々への祈りを捧げる様になりました。

巨大な地震は、大地の神々の怒り。

大きな津波は、海の神々の怒り。

台風で大雨が降れば、空の神々の怒り。

雷が落ちれば、雲の神様の怒り。

全ての天変地異の発生は、それぞれの神様の怒りに触れてしまった証。

自分たちの行いが悪いから、努力が足りないから、

神々が怒っておられる、そう考えて暮らしてきたのです。

「八百万の神々」(やおよろずのかみがみ)、全てのものに神が宿る、

そして常に神々から見守られていると信じてきました。


「恵みの大地、日本列島」

日本列島は海岸線の長さでは世界第6位を誇ります。

カナダやロシアは長い海岸線を持っていますが寒冷地です。

実は温暖湿潤気候で最も長い海岸線を持つのは日本なのです。

つまり四季がありたくさんの食物が得られる世界一長い海岸線の国なのです。

山・川・大地・海、それぞれから大変多くの食の恵みを得られました。

これだけ災害が多いにもかかわらず、反面多くの恵みが得られた日本。

ですから太古の時代から多くの人が住み始めたのでしょう。

この様に世界的に類を見ない特殊な自然環境が「日本列島」なのです。


神々による「アメとムチ」?

常に神々に見守られている。

人の道に外れた行いをすれば、神々はお怒りになり、

良い行いをすれば、多くの恵みを与えて下さる。

太古の人達は、神々による「アメとムチ」の様に感じられたのでは?

そして海外から渡ってきた神々もあらゆる宗教も柔軟に受け入れた日本人。

海外の人から見ると、日本人は何教を信じるの?

なんで神様は何人もいるの?そんな風に不思議に思われる日本の宗教観。

しかし日本人にとっては、一人でも多くの神様の存在は喜ばしい事だったのではないでしょうか?

たくさんの神様がいれば災を取り除き、多くの恵みを与えてくださいます。

諸説ありますが、この様な点も日本人の宗教観の形成要員だったのかもしれません。

周りに優しく正しい行いをする習慣がDNAに刻まれてきたのかもしれません。

日本人の礼儀正しさや「思いやりの精神」の秘密ではないでしょうか?