リクルートで働いたのち、初の民間人校長に、就任をした藤原さんが書かれたこの本を皆さんはご存知でしょうか?
司馬遼太郎が「坂の上の雲」を書いた時代とは違い、現代は平均寿命が80歳を超える社会です。
そんな長寿社会においては、1つのキャリアだけでは、到底、一生続く満足度は得られないと、彼は言っています。どんな仕事や活動も、初めは素人から始まり、だんだんと上達をし、そして最後には少しずつ衰退していく。そんなサイクルは50年くらいのものが多いとし、80年の人生のためには、2つ目の仕事や活動を30歳くらいから、仕込んでいく必要があるのではないかと問うています。
それをこの著書では、坂の上にもう一つ坂を作っていくような人生設計をしなさい、という意味を込めて「坂の上の坂」と表現しているのです。
僕はこの本を読んで、とても納得感を覚えました。そして、終身雇用がなくなっていくこれからの社会では、ますます重要になるだろうと思っています。
みらいけんアカデミアでは、こうした2つ目の坂を作っていく人たちのための学びの場を目指していきたいと思っています。