2022/02/25 20:00
革には「床面」という裏の面があります。本来、外気に触れるはずのない組織の内側なので、摩擦や乾燥に弱く、脆いんです。一枚革の財布やバッグで革の繊維がぽろぽろと落ちてくるモノがありますが、それはこれが原因です。アウトドアで使うには必要ないのかもしれませんが、現代の日常社会で使う革製品はやっぱりなにかしらの始末が必要になります、一般的なのは床面の上に別の革素材や合皮、もしくは生地などを縫い合わせることが多いです。だけど布は摩耗しますし、合皮は加水分解してしまう、それに革を縫い合わせるといっても、縫い箇所が増えればゴワゴワとして野暮ったくなってしまい、財布の上品さが失われてしまいます。このベタ貼り加工を行うことで、見た目の美しさももちろんですが、両面表革になり耐久性が増し、長く愛用して頂けます。