2022/02/23 08:00

【応援メッセージが届きました】Vol.2

社会起業家・まちづくり専門家として第一線を走る、この方からも応援メッセージが届きました。


かれこれ四万十ドラマとのお付き合いは10年以上になります。

今でこそ地域商社などの話が全国各地で取り上げられるようになっていますが、その元祖といってもいい四万十ドラマ。その魅力的な四万十川を基礎としたストーリー、シンプルにおいしい商品群、そして経営難を乗り越えるチームの胆力を含めて、全国有数の地域活性化の取り組みであることは変わりません。

もともと四万十栗の生産量自体には限りがあり、四万十ドラマが成長するに従って、付加価値の高い商品をどんどん送り出し、全国区になればなるほどにその供給量の問題を抱えてきていました。地域活性化の基本として営業を先にする、しかも安売りはしないのが第一ステップです。補助金依存ではなく民業として取り組むならばなおさらそれが大切。そのうえで営業が回り始めたあとは、適切に供給を拡大しながら地域の生産力を拡大する必要があります。

欧州をみればワイン、チーズを代表とする農業加工品の営業を世界的に展開し、その供給元となる地域は500年単位で繁栄しています。これは工業都市では不可能な持続可能なロングスパンでの繁栄です。

今回の新たな挑戦が四万十ドラマ、なにより四万十エリア全体の持続可能な発展の第二段階につながると考えると共に、非工業地域の発展が日本の今後の可能性であることを示してくれるものと思います。この挑戦を心から応援すると共に、今後も四万十ドラマの挑戦に微々たるところではありますが、私も関わり続けたいと思います。

一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス 代表理事 木下 斉

木下 斉(きのした ひとし)

1982年生まれ。高校在学時からまちづくり事業に取り組み、00年に全国商店街による共同出資会社を設立、同年「IT革命」で新語流行語大賞を受賞。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。08年に設立した熊本城東マネジメント株式会社をはじめ全国各地のまちづくり会社役員を兼務し、09年には全国各地の事業型まちづくり組織の連携と政策提言を行うために一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスを設立。15年から都市経営プロフェッショナルスクールを東北芸術工科大学、公民連携事業機構等と開設。2020年からは運営母体としてプロフェッショナルスクール株式会社を設立、既に400名を超える卒業生を輩出している。20年には北海道の新時代に向けた「えぞ財団」を仲間と共に発足。内閣府地域活性化伝道師等の政府アドバイザーも務める。著書『まちづくり幻想』『稼ぐまちが地方を変える』『凡人のための地域再生入門』『地方創生大全』等多数。