ご支援・ご協力ありがとうございます!
いよいよ本プロジェクトの最終日間近となりました。
先日の報告書でも紹介しましたが、今回は6名の子ども達が意見表明をしてきました。
先ほどパトロンになってくださった方々へ、6名の感想の配信を完了いたしました。
感想、ご意見などございましたら、メールにてご連絡くださいませ。
さて今回は彼らのスピーチの練習や通訳の補助で一緒に渡航した森本部長からの報告になります。
なお渡航費用の充足にまだまだ足りません。引き続き皆さまの寄付を必要としております。
是非ご協力・ご支援お願いいたします。
=================
今回、ジュネーヴの報告団に、通訳として参加させていただきました。
機内、乗り換え地、ホステル、どこに行っても練習に励み、本番では物怖じせず堂々たるスピーチを披露された皆さん、本当に素晴らしかったです。
英語で話すことの最大のメリットは、日本語と違って尊敬や謙譲も修飾語もあまり気にせず、いいたいことをズバリ話せることだと、私は思っています。
その代わり、あいまいに濁した言い回しがないため、ごまかしのきかない難しさがあります。皆さんのスピーチは、ムダが削ぎ落とされ、これ以上ない形に仕上がっていたと感じます。ノルウェーやロシアの委員さんは、うなずいたり首を横に振ったり、皆さんの思いの乗ったスピーチに引きつけられていましたよね。みなさんも、聴き手の様子に手応えを感じながら、話していたのではないでしょうか。ぜひ胸を張ってくださいね!
私にとっても、さまざまな背景からCRC日本の活動に参加されている子どもの皆さんと初めて行動をともにし、日本人のおとなとしての自分を見つめなおす、よい機会となりました。
家庭問題、国籍、いじめ、それぞれのテーマにかかわらず、共通して感じたのは、日本のおとながいかに子どもを異端視したり、少数派とみなしたりして、耳を傾けていないかということです。本当に、日本の問題は根深いものだと感じます。
私自身、わが子に会えない理不尽さから、荒んだ毎日を送っていました。怒りの感情が一巡した今、子どもとの向き合い方を見直していかなければいけない局面を迎えています。
その気づきを、子ども報告団のみなさんから与えていただきました。たとえ苦しみを経験しても、6人の皆さんは自分を確立されていると感じます。だから、あのような場で、しっかり声をあげられるのだと思います。私も自分の子どもにとって、ただその存在を承認してあげられるおとなでいられるよう、努力を続けたいと思います。
はるばる日本から、子どもの生の声を国連にとどける唯一のプロジェクトという、意義のある渡航に参加させていただきありがとうございました。
2018年2月26日
CRC日本
森本