パフスクールのメンバーとは、一緒にアサーティブ・コミュニケーション(自分も相手も大切にした自己主張)の勉強をしたり、自分のライフヒストリーについて深い話をしたりと、人生の価値観を揺さぶるような時間を一緒に過ごしてきました。
端から見ていていつも驚くのは、彼女たちがパフスクールの活動を手弁当で続けてきているということ。定期的にミーティングを重ね、自分たちが自分たちらしく生きるために何ができるのか話し合い、地道な活動を続けています。
これまでは狭く深く活動して「知る人ぞ知るパフスクール」という存在でしたが、今回、広く世に向けて飛び出していこうとしています。性的マイノリティ女性が経済的に自立することの苦労や、仲間を理解するために恐れずに自己開示を続けてきた彼女たちの勇気を近くで見てきたからこそ、応援せずにはいられません。
また、少し立場は違いますが私自身はアトピーの当事者で、思春期に肌が荒れていることや、痒みで思うように生活を送れないことで苦しんできました。
今回の文章の中にある
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「異性愛」を前提に作られたこの社会では、同性愛者は日々、「存在しないことにされている」と感じて生きています。
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という部分には、とても共感します。
TVや雑誌、ドラマや映画などには、肌がキレイな人しか登場しません。その中で多くのアトピーの人はロールモデルを見つけられずに、自分の肌に誇りを持てなくなっています。
自分に引き寄せて考えてみればみるほど、今回のパフスクールのチャレンジには大きな意義を感じます。多様なLのロールモデルが一冊にぎっしりとまとまっていれば、その中で自分に似た人を探すこともできるし、背中を押されて新たなロールを担う人も現れてくるはずです。
分断が進むこの社会で、パフスクールの存在は希望です。
ぜひ支援をよろしくお願いします。
さな吉さん(アサーティブトレーナー歴18年のベテラン。社会的マイノリティのアサーティブ・トレーニングに尽力)
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