▲高尾山でのユリさん
LGBTQ+のLのコミュニティーは、どうしても「出会い」が重視されがちで、カップルになるといなくなる人たちが多いです。「出会い」も時として必要なのですが、Lの人たちがどうやって生活していて、どうやって生きているのか気になっていました。
「日本Lばなし」をはじめ、パフスクールの活動は、LGBTQ+のLなどの性的マイノリティの生き方や生活に関わる活動であり、私も以前「信頼関係を築くためのアサーティブ講座」に参加させていただきました。アサーティブコミュニケーションとは、日常生活において自分も相手も大切にするコミュニケーションの手法です。セクシャリティーをオープンにしてアサーティブを学べたことはとても貴重な経験でした。
『日本Lばなし 〜日本のレズビアンの過去・現在・未来をつなぐ〜: 2015・2016年度講演録』の冊子は、私の母も読んでくれていて、もっと字を大きくしてほしい!と言っていました(笑) 。母に初めてカミングアウトしたのは15年くらい前。最初は私も母も素直に気持ちを交わすことができませんでしたが、少しずつ「その話題」ができるようになってきました。今では、私より先にLGBTQ+関連のニュースを知って教えてくれたり、『日本Lばなし』の冊子の文字の大きさに注文をつけてくるくらいになりました!老眼鏡をかけて真剣に読んで、私を理解してくれようとしている母の姿を想うと涙が出そうになります。
『日本Lばなし』は、いろいろな生き方をしているLの方達を知ることができる日本で唯一の本ではないかなと思います(もし他にもあったら教えてください)。電子書籍もいいですが、紙の冊子であることで、直接渡してそれをきっかけに話ができたり、本棚にあるだけで勇気をもらえたりするので冊子の必要性も強く感じます。また第2弾では、Lだけではなく、バイセクシャルやノンバイナリーを表明している方も登場予定ということで楽しみにしています。
お金を寄付することは、金額がいくらであっても「私もこのプロジェクトに参加している」という実感を与えてくれます。傍観するだけより楽しいですよ。みなさんも、ぜひ一緒に『日本Lばなし』第2弾を世に送り出しませんか?
ユリ(LGBTQ+のL当事者, 30代会社員)