2013/01/31 10:26
初日に完売した「色校(¥10000)が欲しい」という声が本当にたくさん寄せられております。が、今回出品している「色校」は本当に絵本制作時に使用したモノを指して「色校」と呼んでおり、それぞれが本当に世界に一枚しかないものなので、再度、「色校」を制作して売ってしまっては意味がありません。なので、「色校」をお売りすることはできません。

そして、実はまだ「色校」は倉庫に残しているのですが、それは編集者の思い出の品でして「いつか、にしのあきひろ記念館を作るときに残しているんです」と絵本の編集者。何卒、ご理解ください。

ですが、せっかくのご要望の声。無視はできません。なので、この声にお応えして、「色校の複製(アクリルフレーム付き)」というカタチで限定100枚を新たに作らせていただきました。もちろんサインはキチンと入れさせていただきます。この機会に是非。

今日は原画展の内容から少し外れたお話を…。

今回の企画は皆様からのご支援により運営させていただいているため、支援金の使い道に不透明な点が少しでもあればアウトだと思っております。
何度も言いますが、企画終了後に一円単位で支援金の使い道を必ず報告させていただきますが、日本を発つ前に一つだけご報告。

ニューヨーク滞在中の「飲食代」は(僕を含めスタッフ全員)自腹とさせていただきます。支援金からは絶対に一円も使いません。
というのも、個展は夕方まで。その後にスタッフ陣と食事に行きビール片手に「ニューヨーク楽しいぜ~い!」と高確率で阿呆なツイートを連発するであろうワタクシ。
そこで「支援金がここに使われているのか?」と誤解が生じてはいけません。だからといって、つまらなさそうに粛々と過ごすニューヨークの日々をお伝えするわけにはいきません。「人生は愉快だ」を体現するのが僕のお仕事。
なので、先にお伝えしておきます。
支援額に「飲食代」は1円も含みません。

東日本大震災直後、募金箱を持って駅前に立ち募金活動をする人がたくさんいらっしゃいました。活動自体は本当に尊く素晴らしいものだと思います。
僕自身も、吉本興業の募金活動に参加させていただきました。
しかしながら、活動終了後に再び駅前に立って「募金は〇〇にいくら使い、〇〇にいくら使いました」と報告した人がどれだけいたでしょうか?
残念ながら僕はできていませんでした。

報告の義務はありませんし、「報告はした!」とお叱りの方もいらっしゃるかもしれません。ただ、僕個人的には「人から募ったお金は一円単位で報告する責任がある」と、後になって反省いたしました。「一円単位」です。

だって、「撤去費用に1000万」なんて、そんなわけねーじゃん!
拝啓、日本赤十字社様。人件費+交通費+機材代+ガソリン代+弁当代…もろもろで端数が発生しないなんて天文学的な確率ですよ。どんぶり勘定で浮いたお金の行方を教えてください。敬具。

お金を募った人間の責任の取り方をお見せするのが今回の裏テーマです。
引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。


西野亮廣