工事の為のカバーが取れました。
外から見た景色はこんな感じになりました!
床の間の花釘を付ける位置を決めています。
利休百首(りきゅうひゃくしゅ)と言う、利休さんが茶道の精神、点前作法の心得などを、初心者にもわかりやすく憶えやすいよう 歌にして後世にまとめた102首の中に
「花入の折釘打つは 地敷居より三尺三寸五分余もあり」
(床の壁に打つ無双釘(中釘)は 地敷居より約1mくらいの高さにうちましょう)
とあるのですが、これは1582年に利休さんが設計した、京都山崎にある国宝の待庵(たいあん)の位置がここだったからと言われています。
https://www.youtube.com/watch?v=4u--LucKJ54
この頃は三尺七寸あたり(約12cm上)に打つ方が多いのだそうです。
確かに良く見かける位置です。
床柱は、そこから更に一寸(約3cm)下がったところに打つ
この微妙な位置は持ち合わせている花入れや、活けるお花にもよるし、好みなんだそうです。
果たして、どの高さを採用したのかは?!
ぜひ、お茶室に足を運んで確認して見て下さい。
釣り花の釘の位置は、通常床の間の三分の一の場所
左からは、入船
右からは、出船
と呼ばれ、船形の花入れを掛け軸に向かって使うことが多いのですが
ここも通常よりは、少し変更して、釘の向きも変えて付けてもらいました。
炉壇(ろだん)も、凄いんです!!
これは動画じゃないと、来てもらわないと分からないと思うので
ここもぜひ!ご覧いただきたいです。
ここの位置がばっちり決まったので、釣り釜の釘も付きました。
今回、水屋の竹釘も流派によって数も、物をかける場所も違うことを初めて知りました。
設計の先生が裏千家さんなので、違いを知る機会になって勉強になります。
既存の水屋を使わせてもらう貸し茶室だと、あるように使わせてもらうしか方法が無い中
自分で作る!ってなると、改めて学びでいっぱいです。
他の方にも使ってもらえるようにするのか、それとも自分だけが使うようにするのか・・・
そんなことまで考え始めると、色々決められなくなります。
暖簾は、今回麻ではなくて綿で有松絞りで作っていただきます。
こちらもリターンでご協力下さっている、安保成子(あぼせいこ)さんによるもの。
取付方を確認しつつ、デザインや色を決めています。
迷いしかありません・・・