皆様。まなびやマニー(今西穂高)です。三陸元気!GoGo号の1周年イベントが無事終了しましたので報告させていただきます。長くなるので、行きと帰り、そして島越駅の3つに分けて報告します。4月21日12時55分、CAMPFIREでのご支援者及び実行委員計23名がGoGo号で発車。三陸鉄道様からは金野本部長、橋上部長がゲストとしてご乗車。運転して頂くのは社内で1,2位を競うのんさんファンという米田運転士(3月に運転士になられたばかり)とこれ以上は望めない「あまちゃんシフト」でした。
イベント列車としてお借りしたGoGo号、行き先表示は「団体」と表示されていました。それだけでもう「あまちゃん」ファンはアキ・ユイが潮騒のメモリーズでお座敷列車に乗るシーンを思い出します。ところでこの行き先表示、車庫を出る時は「貸切」だったのですが、いつの間にか「団体」に。後で米田運転士に聞いた話では、金野本部長がこの表示を見て即座に「団体。」とつぶやき、米田さんが急いで変更したのだとか。3月に運転士デビューしたばかりの米田さん、金野本部長同乗での運転は初めてのことで「緊張しました!」との事でした。
久慈駅の乗車受付で皆さんに記念乗車券をお渡しすると、金野本部長が改札鋏で一人ひとり、切符に入鋏下さいました!今ではめったにお目にかかれない切符を切るというパフォーマンスが目の前で!前夜の4月20日、多くの参加者がNHKのプロジェクトX「約束の春 〜三陸鉄道 復旧への苦闘〜」を視聴していたので、「目の前で金野さんが!自ら鋏で!」と興奮気味でした。アキちゃんユイちゃんのお座敷列車 のシーンを再現して「出発進行~!」を全員で唱和するとGoGo号は走り出しました。ホームでは畑田駅長さんと社員のお二人が伝統の大漁旗にお見送り頂きました。ありがとうございました。
MCは自ら役を買って出た工藤委員が滑らかな口調で車内イベントを進行させました。工藤さんの本業は謎なのですが、もしかして司会業?と思ったほどです。車内ではまずシロ委員がGoGo号の外装コンセプトや巨大な泳ぐアキちゃんを山側に描いたのかのはなぜか、を詳しく説明、ピンクと水色のリボン・ストライプが実は三鉄トリコロールカラーへのオマージュであることなど、シロさんのラッピングへの深い思いが伝わりました。
近くで見るとわかるのですが、車体には電光掲示器やドアなどの凹凸があり、そこを避けながらイラストを配置しています。支援者から頂いた17点を含め総点数160点のイラスト を一つずつ、屋根の縁ぎりぎりまでラッピングしたのは国内でも稀でしょう。ご支援時にイラストを提供して下さった方もお二人、同乗しておられたのも嬉しいことでした。
次いで「あまちゃん」撮影時の秘話を金野様、橋上様から披露して頂きました。大沢橋梁の上で列車を止めて、夏ばっぱが大漁旗を振るシーンについて写真を掲げながら解説して頂くなど意外なエピソードも含め20分位語って頂きました。(すみません、お二人のトークは三鉄さんの無形遺産なので詳細は掲載致しません。将来あまちゃんイベントにお二人が参加したら聞けるチャンスありです。その時はぜひいらして下さい。)
イベント列車では特別なダイヤを作成します。私達があまちゃんの大ファンであることをご存じの運行本部さんは堀内駅に数分停車するダイヤで、山側の「あま絵」も撮影できる時間を作って頂きました。(久慈駅では常に「のん絵」がホーム側になります) 真っ青な空と紺色の海が背景になって、シロさんの意図通り、巨大なアキちゃんが三陸の空を泳いでいるようでした。北三陸の「袖ヶ浜」駅の看板と記念撮影する方、大漁旗を持ち出す方もいて、そこはもうドラマとリアルが交差する、「不思議の国の北リアス」でした。(島越編に続く)