こんにちは、池之迫為敦です。
昨日は東京でも積雪して、佐賀ではなかなか見られないような雪景色を見ることになりました。見る分にはいいですが、暮らす分にはやはり積雪は厄介だなと感じました。
さて、今回は広島大学で教育分野について学ばれている6期生の鶴田皓子に近況と使節団で学んだことを報告してもらいます。
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皆様初めまして。6期生鶴田皓子です。佐賀県海外使節団に温かいご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。今回は私の渡米での学びとその後について報告させていただきたいと思います。
私が佐賀県海外使節団に参加したのは2年前、大学1年生の時でした。歴史の長いアメリカの特別支援教育について学び、佐賀県の特別支援教育が今後どのように変わってくべきなのか、日本に取り入れることができるシステムがないか考えることを目標として掲げました。また先輩後輩の支えもあり6期生の団長として参加させていただきました。
(写真:帰国報告会で報告した渡米前の目標です)
アメリカの特別支援教育は日本と根本的に違うことばかりでした。歴史も制度も考え方も違うということを学び、「羨ましいな」「違うから仕方ない」で終わってしまうのではなく、では日本ではどうなのかと批判的に見つめ直すことが大切なのだということを学びました。また様々な分野のメンバーや訪問先の方々との出会いは非常に刺激的でした。英語力もなく、学びが深まるような質問もうまくできず、メンバーをまとめる力もないと未熟さばかりを痛感しました。それでも佐賀県海外使節団として選ばれたのだという誇りと責任感を持って2週間を全力で過ごすことができたと思います。
(写真:希望訪問先The Help Group Schoolにて)
アメリカでの特別支援教育を学んだ経験を元に、昨年3月にはフィンランドでフィンランドの特別支援教育について学びました。フィンランドは世界中が注目する福祉国家であり、教育国家です。使節団で培った事前学習力を駆使して万全の準備をして、自分なりの目標を持ってフィンランド研修に臨みました。使節団で学んだ事前学習をする力、他分野にも関心を持ち学ぶ姿勢、多くの方と交流し自分の中に吸収しようとする姿勢は、自分をより成長させるためにも大切にしなければならないと改めて感じました。
(写真:フィンランドのある小学校の教室。小グループ化され電子黒板も導入されています)
佐賀県海外使節団での経験は私にとって大きな挑戦でした。その挑戦を経て私は自分を見つめ直すことができました。自分は今何が足りないのか、何が求められているのかは、自分が打ちのめされて初めて気づくことだと思います。非日常的な経験を通して私はたくさんのことに気づきました。この経験をこれからは返していく番だと感じております。次派遣される佐賀県海外使節団8期生も自分なりに目標を持ち、渡米に挑戦しようとしています。私もメンバーや先輩方に支えてもらった分、恩返しをしていきたいと考えております。私の報告で少しでも佐賀県海外使節団に興味を持っていただけましたら幸いです。
最後まで目を通していただき本当にありがとうございました。今後とも佐賀県海外使節団を宜しくお願い申し上げます。
佐賀県海外使節団6期生 鶴田皓子
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鶴田さんには渡米前から渡米後の成果報告会まで、様々な場面でお世話になりました。
僕自身は教育分野を専門的に学んではいませんが、教師であった母の影響や僕自身の学習の経験から現在の日本の教育についてはしばしば考えさせられることがあります。分野は違いますが、これからの佐賀、ひいては日本を引っ張る人間になるためにももっと教育についても学んでいきたいと思いました。
引き続き皆様の温かいご支援よろしくお願いいたします。
文責 池之迫為敦(7期)