カンボジアに行き、クイテウ屋の第二の定番メニューを作るためマーケティングをした我々は「サーモン寿司」という結論に達しました。そして、これを売り始めたところ・・・全く売れない!そこで出た言葉が「この市場の人たち、日本文化とか、1ミリも興味ないですわ」日本から来た我々や、日本人が支援している小学校で学んだことがあるクイテウ屋のスタッフは、日本に特別な感情を抱いています。イオンモールに来るようなカンボジア人は日本だけでなく、いろんな国の料理に興味があります。でも、このローカルの市場に来ているカンボジアの人たちは、日本料理なんて興味がない。下手すりゃ、日本がどこにあるかも知らない。「じゃあ、なんで試食してくれた人たちはサーモン寿司を美味しいと言ったの?」「それは、彼らがいい人だから。タダでくれた物を美味しいと言わないのは失礼だとおもったから」と、いうわけで、方針を一気に転換しました。「この市場のカンボジア人が一番好きなものを売る」改めてリサーチを行い、焼いた豚肉をご飯の上に置いた「豚肉ご飯 LUNCH BOX」を売ることにしました。最初は店の前だけで、でもだんだん、市場に入って、市場の人たちと話をしながら売っていったら、どんどん売れました。彼らは、日本文化には興味はないけど、自分たちに話しかけてくる人たちには、非常にやさしく接してくれるのです。となりのお店に人に「買ってあげなよ」って言ってくれたり、「家族の分も買っていくよ」って3つ買ってくれたり。おかげで、80個以上売ることができました。このランチボックスは、クイテウ屋さんの定番メニューとして、我々から引き継がれ、今も売られています!