昨日9月11日(日曜日)に、『蜂谷淳平と躍る!鹿踊り体験半日ツアーコース』無事開催することができました!天候にも恵まれ、一関市の骨寺村荘園遺跡交流館『若神子亭』にて、県内外およそ17名のお客様をお迎えしての体験ツアーとなりました。「蜂谷淳平と躍る」と言いつつも、私自身、数日前に子供と遊んでいて背中を捻挫するという失態を犯してしまい躍ることができませんでした(汗)無事開催ではないですね。。 なんとか開催できました!!私は司会進行に専念させて頂きながら、2時間弱の短い時間ではありましたが、保存会メンバーと参加者の皆様、また参加者同志の交流も沢山ある温かい空気に包まれた素晴らしい会となりました。まずは鹿子躍りの歴史などについて、舞川鹿子躍保存会の会長からお話いただきました。ちなみに会長も現役猟師です。岩手の雄大な自然のをバックに、躍るシシたち。獣たちの命の供養をルーツに持つ鹿子躍は、やはり自然の中で土を踏んでいる姿がよく似合います。私も大好きな光景です。踊った演目は『三人狂』という演目で、一頭の雌鹿をめぐり、3頭の雄鹿が喧嘩をする演目です。余談ですが、ちょうどこれからの時期、鹿が発情期を迎え、岩手の山のあちこちではツノをバチバチぶつけながら雌を巡って喧嘩をしています。秋の岩手の自然の中で見る鹿踊りは、鹿たちの懸命に生きる姿にも重なり、より一層岩手の土地との繋がりを強く感じます。真剣な眼差しで、喰い入るように見つめる参加者の皆様。答えがない『躍り』から、皆様それぞれの鹿子躍を捉えてくださっていました。ワークショップでは、山ノ頂の映像でもお馴染みの佐藤麻衣さんから、舞川鹿子躍のルーツや他の地域にある鹿踊りの特徴や違いなどについて、お話していただきました。続いて衣装着用体験。衣装は見ることはあっても、なかなか着ることはできません。全て着用すると、総重量が約15キロにもなる衣装です。参加者の皆さんからも『こんな重たい衣装を着て、20分もあんなに跳ねていたなんて信じられない!』『次回から鹿子躍の見方が変わる』など、驚きの声が沢山上がっていました。染物や柄の意味について説明する、京屋染物店社長。衣装の柄や作り方まで知ることができるのは、染物屋が踊り手となっている特権かもしれないですね。続いて踊り体験へと続きます。鹿子躍の太鼓のリズムは、譜面で伝えられていたわけではなく、口唱楽(くちしょうが)と言われる口伝で伝えられています。鹿子躍を最初に習う時には、太鼓は付けずにしばらくはこの口唱楽を覚えることから始まります。文章ではなかなか伝えられないのですが、『ザッザカザカザカ ザンズクザンズクッ ザカエッコ』のように呪文のようなリズムを口で唱えながら踊りを覚えていきます。見た目は地味な動きが多い鹿子躍ですが、やってみるとこれが意外にも難しい。私も最初この練習をした時に、本当に覚えられるのか絶望感を味わったことを今でも覚えています。踊りの最初の一節をみんなで躍る体験をしましたが、上手にできる人もいれば全くできない方もいたりと、歓声と悲鳴が入り混じる楽しい踊り体験会となりました。今回ご参加頂いた皆様ありがとうございました!豊かな自然の中で、心地よい時間を過ごせてとても幸せでした。『鹿踊りの周りに集う人たちって、なんでこんなに温かい人たちなんだろう』と、会の終了後に運営メンバーとそんな話しになりました。きっと人と獣の境界を曖昧にする鹿子躍は、人と人の境目もきっと曖昧にするものなのかもしれないですね。多くを話さなくても、なんとなくの気配や心で繋がり合えることを分かっている人が鹿踊りの周りには沢山集まってきてくれるんだなと感じています。そんな優しい踊りを後世に伝えていくためにも、これからも岩手の自然に感謝しながら、土地を踏みしめて踊り続けていきます。これからも応援宜しくお願いします!※怪我しない身体作りも頑張ります!(笑)これから岩手各地でも沢山シシ踊りの講演があるかと思いますので、チャンスがあれば是非岩手にお越しいただきご覧いただけると嬉しいです。





