こんにちは!佑啓塾・塾長の中野太一です。
みなさま、クラウドファンディングのご支援本当にありがとうございます!
お金をいただけるのはもちろん嬉しいのですが、個別メッセージで「読んだよ!」「いい取り組みだね」「こんな塾が子どもの時にあったらよかったな」と言ってくれる方が多くて、本当に励みになっています。
「普通じゃない塾」が子どもの成長、学習、好奇心のために重要なのは確信がありますが、それで事業がうまくいくほど支持されるのかはずっと未知数でした。僕が思っていた以上に、「好奇心の芽を育む実験室」は必要とされていたのだなと感じています。
さて、そんな変な塾なのですが、一応学習塾でして(というかメインが学習塾なのですが)、僕自身は進学塾でずっと学習指導や受験対策をしながら教育のあり方を考え色々と試行錯誤した末に、この部活動制度が生まれたという経緯があります。
というわけで今回は、そんな佑啓塾の教育方針が詰め込まれた、普段の学習指導についてご紹介したいと思います。
佑啓塾の授業の特徴・・・
・25分勉強+5分休憩 のサイクル
・個別指導は授業ではなく目標設定が中心
・一人ひとりのタスクリストを一緒に作成
これは初めからこの形を実施していたわけではなく、子どもと実際に相対して、反応を見て、課題に対して試行錯誤を重ねた結果です。
課題1. 子どもの集中力が続かない、休憩を心待ちにし過ぎて落ち着かない
塾を始めた頃は、一般的な塾と同じ1コマ55分+5分休憩という設定でした。
しかし大人ですら、55分ものあいだ高い集中力を維持することは難しいと言われています。ましてや子供は、55分間もじっとしていることすら困難なケースが多々ありました。
そこでポモドーロテクニックと呼ばれる、25分集中+5分休憩のサイクルを試しに実施してみた結果、あれほど「休憩まだ?休憩早く!もう休憩しよう!」と叫んでいた子どもたちが初めて、休憩時間を無視して勉強を続けたのです。
「なんだ、もう25分も過ぎたのか。キリがいいところまでやるか」
「休憩終わったけど次も25分だけだし、まあとりあえず始めるか」
25分というタイムフレームは、勉強への心理的ハードルを効果的に減らす働きがあります。
また、このタイムフレームさえも一人ひとりに合わせて柔軟に変更することもあります。
ある生徒は、かつては勉強のやる気がなく、休憩を心待ちにしている一人でした。
ポモドーロを導入後、ある相談を持ちかけてきました。
「休憩時間をなくす代わりに、夜早く帰りたい。」
その子は朝5時に起きる習慣が付いていて、夜10時まで勉強するのは生活習慣的に難しい面がありました。その話は以前から聞いていたので、 「では、休憩をなくして、その分の5分x6回 計30分早く帰るようにしましょう」 と提案。
その方法が彼にはハマっていたようで、「やるべきタスクを終わらせて早く帰る」ということが勉強のモチベーションに繋がっていきました。
課題2. やる気がない、諦める癖がある
かつては、私がやるべき勉強を決めて、ワークやプリントを用意し、それを指定の時間に解かせるという方法をとっていました。今考えるとこれは「勉強の押し付け」であったと言えます。
ある時、「今日勉強する分は自分で考えて、リストに書いてね。それが終わったら今日は帰っていいよ」と言って、Todoリストを渡しました。
「そんなことしたら、適当に書いて適当に終わらせるんじゃないか」と思われるかもしれません。実際私も、試してみるまではそう思っていました。しかし実際やってみると、子どもたちは
「今日習ったことの復習はしときたい」
「テストまでにワークをある程度進めておきたい」
「この単元はよくわかってないから映像授業を見返したい」
というような欲求が沸々と湧いてくるような感じでした。
「人から命令されたことよりも、自分で決めたことの方が集中力、やる気を維持できる」ということは、なんとなく経験則でわかるものです。ただし自分で決めてもらうと言っても、講師の助言やフォロー、修正は必要不可欠です。
・明確な目的があるか
・自分のレベルと目標の差は適切か
・本当に自分にとって価値があると感じられるか
これらをチェックしながら、対話と通して目標設定を日々行なっています。これは個別指導だからこそできる指導だと思っています。
課題3. 勉強の方法がわからない、闇雲に勉強してるので時間がかかってしまう
小中学生の勉強の悩みで圧倒的1位はこれだと思います。
「勉強の方法がわからない」
佑啓塾では、「タスクは25分でできる量を設定する。迷わずすぐに始められるほど具体的にする」これを目標設定において重視しています。
この時点で一緒に勉強のやり方まで決めてしまいます。
各教科ごと、あるいはワークごとに勉強のやり方を一緒に決めていきます。
やり方は一通りではなく、一人ひとりの性格や好みに合わせて最も効率の良いやり方を一緒に模索し、常に改善点がないかをチェックしながら進めていくので、しばらくすると勉強においての「迷い」はほとんどなくなっていくでしょう。
ここまで、佑啓塾の学習指導について根幹の部分をお話しましたが、
何より大事にしていることは「押し付けない」「生徒の声をよく聴く」ことです。
そして例にも挙げた通り、この方法はカッチリ固定しているのではなく、ここを出発点にしてそれぞれに最も合った勉強のやりかたを見出すことが目的です。その方法を手に入れられたなら、今後その子の人生において「勉強する」ことが一つの武器になると信じているからです。
そこに部活動が加わることで、その子の興味関心や性格もよくわかった上で、一人ひとりに寄り添った学習環境を整えることができます。
↓は夏休みに開催したもくもく部で、親子で宿題の計画を立ててもらうために作った参考動画です。佑啓塾の学習指導のポイントが詰まっているので、よろしければご覧ください!(限定公開動画のため、転載はご遠慮ください)