この度、JFPではオンラインシンポジウム「制度設計、実態調査、日本映画のこれからを考える2」を開催いたします。
昨年大きな反響をいただいた東京国際映画祭との共同企画「ジェンダー格差、労働環境、日本映画のこれからを考える」の第二弾となります。配信アーカイブも行う予定ですが、是非当日ご視聴いただいてSNSなどでご意見ください!
日程:2022年5月27日(金)20:00〜21:30
会場:オンライン
配信リンク:https://youtu.be/SPjvWF40guQ
主催:一般社団法人Japanese Film Project
助成:公益財団法人トヨタ財団 2021年度研究助成プログラム「日本映画業界におけるジェンダーギャップ・労働環境の実態調査」(代表:歌川達人)
【開催概要】
ジェンダーギャップ解消と働き方改革を求める動きも加速する中、映画界でも「映像制作適正化機関(仮)」が経産省主導により業界団体(映連・映職連・日映協ら)によって、設立されようとしている。
他方で、「映職連に加入している女性スタッフ率は全体で15%以下と極めて少なく、若手助手スタッフも加入しづらい構造である」ことがJFPの調査で明らかとなった。映像制作の現場で弱い立場に陥りがちな女性&若手の声を掬い上げ、制度設計に組み込むにはどうすれば良いのだろう。
JFPが実施する「映像制作現場適正化に関するアンケート調査」の途中結果を参照し、日本映画界の労働環境を改善するにはどんな制度が必要か、様々な登壇者とともに考えていく。
【登壇者】
小西美穂(司会・関西学院大学特別客員教授)/ 白石和彌(映画監督)/ 木下千花(映画研究者・京都大学大学院教授)/ 神林龍(労働経済学者・一橋大学経済研究所教授)/ 近藤香南子(JFPメンバー)
小西美穂(こにしみほ)
白石和彌(しらいし・かずや)
映画監督。1974年生まれ、北海道出身。95年、中村幻児監督主宰の映像塾に参加、その後若松孝二組の助監督を経てフリーに。10年、「ロストパラダイス・イン・トーキョー」で長篇デヒュー。13年「凶悪」が新藤兼人賞をはじめ多くの映画賞を受賞。18年、「サ二一/32」「孤狼の血」「止められるか、俺たちを」でブルーリボン賞監督賞や日刊スポーツ映画大賞監督賞、19年、「麻雀放浪記2020」「凪待ち」「ひとよ」でキネマ旬報ベスト・テン日本映画監督賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞などを受賞。「孤狼の血 LEVEL2」(21)ではブルーリボン賞作品賞を受賞。初の企画・プロデュース作「渇水」が公開待機中。『仮面ライダーBLACK SUN』が今秋配信。Netflixシリーズ『極悪女王』も待機中。
木下千花(きのした・ちか)
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。1994年東京大学教養学部(比較日本文化論)卒業。1996年東京大学大学院総合文化研究科修士課程(表象文化論)修了。1997年よりフルブライト奨学生としてアメリカのシカゴ大学大学院に留学し、2007年、PhD(東アジア言語文明学・映画メディア学)を取得。ユタ州立大学、アイオワ大学、ミシガン大学で日本映画を教える。2006年から2010年までカナダのウェスタン・オンタリオ大学映画学科助教授。静岡文化芸術大学准教授、首都大学東京准教授を経て、2016年4月より現職。『溝口健二論—映画の美学と政治学』(法政大学出版局、2016年)の成果により第67回芸術選奨新人賞(評論等部門)を受賞。
神林龍(かんばやし・りょう)
一橋大学経済研究所教授(労働経済学)。2000年東京大学大学院経済学研究科修了(博士(経済学))。東京都立大学助教授、スタンフォード大学経済学部客員研究員、OECDコンサルタントなどを経て現職。著書に『正規の世界・非正規の世界』(エコノミスト賞、労働関係図書優秀賞
)、共著書に『日本の外国人労働』(日経・経済図書文化賞)、編著書に『解雇規制の法と経済』、最近の論文に“Why do Redistributive Policies Differ across Countries? Analyzing the Multiple Dimensions of Preferences for Redistribution,” forthcoming in the Review
of Income and Wealth (with Sebastien Lechevalier)など。第102回学士院賞、2021年度日本経済学会石川賞受賞。
近藤香南子(こんどう・かなこ)
早稲田大学第二文学部在学中より映画制作の現場で装飾部・小道具を経験し、卒業後助監督として黒沢清監督「トウキョウソナタ」、是枝裕和監督「空気人形」などの作品に参加。現在は3人の育児の傍、現場スタッフのマネージャー業務等を行う。JFPメンバー。
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