2022/05/14 12:17

こんにちは。
たくさんのご支援頂きまして、誠にありがとうございます。締め切りまで残り10日弱。最後まで走り続けたいと思います。


先だって、工事遅延による開店延期をお伝えしたばかりですが、支援者の皆様は特に気になっていらっしゃるであろう、工事の内容をお話したいと思います。


プロジェクト本文にございますように、改装する物件はこちらです。

私が10歳まで過ごし、以降20年以上に渡り空き家となっていた物件です。幅が2間と少し、奥行が約13間という昔ながらの町家の特徴を持っています。建物自体は昭和41(1966)年に建て替えられているため江戸情緒を感じるような点はないですが、それなりの趣はあるかな、といった感じです。

この建物をリノベーションし、店舗として甦らせます。

↑これは構想段階で手描きした間取り図ですが、ほぼこの通りの工事が現在行われています。元々、昔の町家を彷彿させる「ミセの間・中の間・座敷・中庭・はなれ」といった順に配置されていたものに増改築を繰り返し、水回りが奥に、ガレージがミセの間に配置されるといった住宅でした。

当初は昔のつくりを最大限に活かし、なんなら復元するくらいのことをしようと建設屋さんやデザイナーさんにも提案しましたが、コストの問題(昔の日本家屋の手間ヒマは膨大)、そして耐震性能や耐久性のことなど総合的に考慮し、フルリノベーションを行うことにしました。耐震性能を上げること、現代の建築技術を融合させることで、将来的に建物が生き残れる方を優先させました。

完全に物置と化し、住んでいた頃の状態に戻すのでさえ困難な状況でした。まずは不要なものの搬出、そして内部構造を一旦取り除くところから始まりました。本当は外から取り掛かり、中を仕上げていきたいところでしたが、手続き・スケジュールの関係上先に中から工事することになりました。

耐震のために新たな柱や、この写真からはわかりませんが金具を入れていきます。古い骨格を活かしながら補強をし、そして断熱材・ボードを貼り、壁紙クロスや新しいフロアで表面を仕上げていくといったイメージです。

コロナ禍による工事中断などもありましたが、着々と完成に近づいています。少し前になりますが、壁紙クロスも完工、クッションフロアもきれいに仕上がりました。ちなみにその様子がこちら↓です。

内部を取り壊し補強を入れた写真から、一気に表面まで仕上がってきている写真になったのでイメージしづらかった方もいらっしゃるかもしれません。

これからの活動報告、ポイントをピックアップして進捗が分かりやすくお伝えできるよう努めて参ります。