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佐賀県唐津市に22年ぶりに復活した映画館で、映画祭「演屋祭」を開催したい!

22年ぶりに復活した佐賀県唐津のミニシアター「THEATER ENYA」からお届けする、クリエイター育成アワード「演屋祭」。全国からショートフィルムを募集し、クリエイターの人材育成を応援しながら、唐津の地方創生に取り組んでいきます。ローカルの小さな映画館発の映画祭を応援してください!

現在の支援総額

1,219,400

73%

目標金額は1,650,000円

支援者数

83

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/04/15に募集を開始し、 83人の支援により 1,219,400円の資金を集め、 2022/05/31に募集を終了しました

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佐賀県唐津市に22年ぶりに復活した映画館で、映画祭「演屋祭」を開催したい!

現在の支援総額

1,219,400

73%達成

終了

目標金額1,650,000

支援者数83

このプロジェクトは、2022/04/15に募集を開始し、 83人の支援により 1,219,400円の資金を集め、 2022/05/31に募集を終了しました

22年ぶりに復活した佐賀県唐津のミニシアター「THEATER ENYA」からお届けする、クリエイター育成アワード「演屋祭」。全国からショートフィルムを募集し、クリエイターの人材育成を応援しながら、唐津の地方創生に取り組んでいきます。ローカルの小さな映画館発の映画祭を応援してください!

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ご支援者の皆様、この度はTHEATER ENYAクラウドファンディングへのご支援、誠にありがとうございます。「第2回演屋祭」の2日目、授賞式レポート、及び受賞作品の講評をご報告いたします。ノミネート作品の上映後の協議において、金銀銅賞に加え「特別賞」を設ける運びとなりました。特別賞:『ラの♯に恋をして』(廣田耕平監督)審査員講評:ノミネート作品の中でも、最も高い技術を感じる作品だった。スクリーンで観ることで、映像の全体的なクオリティーの高さを改めて感じた。コロナ禍の中で、このような作品を撮影することは大変だったと思う。制作への意欲に敬意を表する。キャスティングや背景映像、演出をもう少し工夫することで、作品の訴求力が高まると思う。廣田監督はそれができる人だと思うので、これからも頑張ってほしい。銅賞:『お願いだから、唱えてよ』(佐島由昭監督)プレゼンターは、シアター・エンヤサポーターズ最年長で、シアター・エンヤの前身「唐津シネマの会」活動当初から応援していただいている松金恒雄さんです。挨拶では、映画の素晴らしさ、唐津に映画館が復活したことへの喜びと感謝をお伝えいただきました。今泉力哉監督講評:普段自身が作る映画とは真逆のパターンの作品だったが、素直に面白く観ることができた。見始めた時よりも終盤に面白く感じるのは、この作品を信じ切って演じている役者の演技力と細かい演出にあると感じた。女性の設定にもう少しひねりがあると、オリジナリティが高まり良くなると思う。浅野博貴プロデューサー講評:類似の設定の作品は他の映画祭などで沢山観てきたが、今作は演技力があり楽しめた。少し舞台のような演技であるようにも感じたが、それは好みによるだろう。今泉監督しかり、例えばエンディングのストーリー設定を変えたりなど、少し工夫をすると、作品の面白みやユニークさが出てくる。銀賞:『永峰中村飯塚』(桂木友椰監督)プレゼンターは、シアター・エンヤが入る商業施設「KARAE」を運営するまちづくり会社・ いきいき唐津株式会社 代表の木下修一社長です。挨拶では、これまで多くの方に支援によって映画館やこの映画祭が運営できていることに感謝を述べられ、今回全国から集まった映像作品の素晴らしさや面白さ、映画祭の将来性について高まる期待を話されました。今泉力哉監督講評:個人的には、もっとも感動した作品だった。言葉選びにセンスやオリジナリティを感じる。ストーリーを作る際に、起承転結と分かりやすい展開で山をつくりがちだが、この作品は大きな山をつくらずとも「誰も分からないかもしれないけど、自分だけが知っている感情」という独自の共感性を生むことに成功している作品だ。シンプルな言葉で観る人を惹きつける表現や演出ができいた。気になったのは、登場人物の関係性。関係性の設定をもう少し工夫をすると、観る人がより素直にストーリーに入ることができると思う。浅野博貴プロデューサー講評:この作品は今泉監督の好みの作品だと思う。今泉監督も日常の延長線上にある風景の描写を得意とする監督だが、この作品も、「日常の生っぽい感覚」を感じる作品だった。一方で、その感覚をもう少し突き詰めて、芝居や演出を手掛けるとで、次のステップに行くことができるような可能性を感じた。このような伸びしろのある作品がノミネートされ受賞ができるのが、この映画祭の意義だと思う。金賞:『咲の朝』(大西千夏監督)プレゼンターは、シアター・エンヤの前身である「唐津シネマの会」で会長も務められており、シアター・エンヤを運営する一般社団法人KaratsuFilmProjectの辻幸徳代表理事です。挨拶では、金賞を受賞した『咲の朝』を観て、学生時代を思い出し、みずみずしい気持ちがフラッシュバックしてきたこと、これからも素晴らしい作品を世に出してほしいと受賞者へ激励のメッセージをお伝えになられました。今泉力哉監督講評:皆が共感するような大きなテーマではなく、取るに足らないような小さな悩みを丁寧に描いている点に、好感が持てた。冒頭のタイトル出るバックショットや自転車、エンディングなど、いろいろ画としての魅力が随所にあって、細かいところまでつくりこまれた丁寧な映画だと感じた。一方で、主人公にとても頼った作品になっている。例えば、主人公の顔をオフにしていったりすると、もう少し世界が広がるのでは。また、助演女優については観る人によって彼女に共感できるかどうかの意見が分かれると思うが、監督には「主人公が彼女に惹かれる要素がどこにあるのか」を突き詰めていくと、もっと良くなると思う。浅野博貴プロデューサー講評:おめでとうございます。日常の大げさなことが起こっていない、淡々とした日常を軽妙に描かれていて爽やかな空気を吸ったような感じがした。作品が進むにつれて登場人物に愛情を持っていく、感情が入りそれが高まっていくのが映画の醍醐味だと思うが、そのような気持ちに自然とさせてくれる映画で、特に助演女優の中村さんが素晴らしいと感じた。彼女のすばらしさがヒロインを盛り立て、この作品を魅力的なものにしたと思う。甲斐田晴子館長コメント:映画館スタッフが唯一全員一致して入賞に票を投じた作品だった。今日映画館のスクリーンで観て、その判断に間違いなかったと感じた。大学生でこれが初めての作品で、この次、これからというところに是非期待したい。この映画祭が、原石を見つけるような映画祭になったらいいなという私達の思いと、今回の映画祭のテーマが「変化」に沿った内容であった点も評価に繋がった。1年かけて制作されただけあって、様々な要素が丁寧に紡がれた映画であり、同時に多くの人を魅了していたと思う。金賞受賞者のコメント大西千夏監督:改めて大きいスクリーンで観てみると細かいところに課題を感じ、もっと思い切ったことができるなと感じました。これからまた作品づくりをしていきたいので、今日いただいた意見、講評を基に次のステップに行きたいと思います。初めて唐津に来て、皆さんの映画祭に対する熱量をひしひしと感じました。このような映画祭で上映できて、受賞出来て幸せだなと思います。本当にありがとうございます。中村葵さん(助監督):全部の作品が素晴らしくて、「まさか」という気持ちです。私は映像業界に進みませんでしたが、大西監督やスタッフの将来を応援していきます。演屋祭のあたたかい空気の中で上映できて、ありがたく思います。篠原佑友さん(照明・編集・デザイン・スチル):賞をいただくのは初めてなので素直に嬉しいです。初めて顔を合わせてから下準備、そして終わりまで丁寧に仕事ができたので、この素晴らしいチームで良い結果を出せて本当に嬉しく思います。デザインの仕事に就いていますが、また楽しいチームで良い映画作りが出来たらいいなと思いました。最後に、甲斐田映画館長から、映画祭に携わる全ての関係者への御礼とともに、この唐津映画祭「演屋祭」をとおして、全国から映画の可能性を信じる人が唐津に集い、映画文化の素晴らしさを発信しながら、それに携わる皆さんを応援する。そんな映画館や映画祭があることを地域の人が誇りに思い、皆さんとともに末永く映画文化を育てていくことができるような映画祭に成長していきたいと決意表明がありました。映画祭の後は、入賞者の皆さんと今泉力哉監督、浅野博貴プロデューサー、日頃から映画館をサポートする市民サポーターの皆さんと交流会を開催しました。それぞれの入賞者の皆さんが監督やプロデューサーに作品についての助言や感想を求め、また市民の皆さんとの交流を通して、大変盛況な場となりました。


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ご支援者の皆様、この度はTHEATER ENYAクラウドファンディングへのご支援、誠にありがとうございます。「第2回演屋祭」の2日目ノミネート作品のレポートをご報告いたします。2日目の「演屋祭」は、2部に分かれて全国のクリエイターの皆さまからご応募頂きました110作品の中から、ノミネート作品として選出された10作品を上映し、金銀銅賞の発表を行いました。受賞結果はこちらノミネート作品上映第一部10:30~12:30一部は10時30スタートで、下記『ㇻの♯に恋をして』『露光時間』『永峰中村飯塚』『幸せな空気』『待ち人来たらず』を上映しました。・『ラの♯に恋をして』(15:06/廣田耕平監督)ストーリー:調律師のアキオは、ある日ピアノの調律を頼まれ老舗呉服店を営む西室家へ訪れていた。そこへ西室家長女のテルがお茶を出しに現れる。しかしテルはアキオの前でふいにオナラをしてしまった。凍りつく空気。恥ずかしさを隠しながらその場を離れるテル。そしてアキオはなぜか彼女に恋をしてしまう……。 上映後には、廣田耕平監督にご登壇&ご挨拶いただき、素晴らしいクルーのメンバーで出会ったことで生まれた作品だということをお話いただきました。 ・『露光時間』(15:00/角洋介監督) ストーリー:光莉(ひかり)は死んでしまったはずの姉の星(あかり)の姿を目にする。星の婚約者であった義人にその姿を見せれば喜ぶに違いないと思い写真に収めようと躍起になるが、かえって彼を怒らせてしまうだけだった。 上映後には、この作品の企画・製作・音楽を担当されたイトウナホさんにご登壇いただき、監督からのメッセージや作品のエンディングソングに込めた想いなどをお話いただきました。 ・『永峰中村飯塚』(12:29/桂木友椰監督)ストーリー:コンビニアルバイトの永峰は恋人・中村の引き合わせで大学の同級生・飯塚と再会する。生き方の異なる2人の価値観は対立し、口論に。それがきっかけとなり中村からも想いをぶつけられる。「このまま自由に生きたい」そんな永峰の理想の前に「普通」と「現実」が立ちはだかる。 上映後には、この作品の桂木友椰監督からいただいたビデオメッセージを観客の皆さんにお伝えしました。 ・『幸せな空気』(07:48/鹿野洋平監督)ストーリー:茹だるような暑さの昼下がり。若いカップルの家へ壊れたエアコンの修理に来ている作業員の男性。彼は黙々と作業を続けるも、なんとカップルのあいだで別れ話が突然浮上して気まずいムードになってしまう。その時、思わぬ来訪者が現れて…。 上映後には、鹿野洋平監督にご登壇いただき、この映画の製作にいたったきっかけについてお話いただきました。・『待ち人来たらず』(18:42/鹿野純一監督)ストーリー:常連客の堀玲奈は察する。喫茶店の店主が、昔の妻を店で待ち続けているとそこで玲奈は店主に、「今日中に待ち人が現れるかどうか」の賭けを持ちかける。 上映後には、鹿野純一監督にご登壇いただきご挨拶いただきました。 ノミネート作品上映第二部13:00~15:00・『マンガガールズ』(09:45/大門嵩、祁答院雄貴共同監督)ストーリー:学校の中で1人黙々と漫画を描いているといつも誰かが私の後を付けてくる。「す、ストーカーか!??」私は、そいつから逃れる為に車のトランクに。「ふぅ、ここなら見つからないだろう。」と思った矢先、トランクが閉まって閉じ込められてしまった。そして携帯の電源も落ちた。ヤバタニエン。 上映後には、共同監督をつとめた大門 嵩さんから、エッジの効いたメッセージビデオをいただき、会場が湧きました。・『kidofuji』(11:41/下社敦郎監督)ストーリー:東京都杉並区高円寺にある立ち飲み屋「きど藤」で、ある夜に起こった男女三人の出来事。緊急事態宣言が解除になり営業再開したきど藤は一時的にいつもと変わらぬ活気を取り戻すが…。 上映後には、下社敦郎監督にご登壇いただき、この映画の独特なカメラワークの背景などについてお話いただきました。・『Veils』(なかやまえりか監督)ストーリー:結婚写真を撮影したいLGBTQあゆみ(28)と紗香(28)はLGBTQ当事者として結婚写真の撮影を予定している。『LGBTQ対応可』のフォトサロンに問い合わせるが、返答に落胆と怒りを隠せない。2人の幸せが満たされる場所はあるのか。ご登壇:ムラタマリエさん(プロデューサー・助監督)上映後には、この作品のプロデューサーのムラタマリエさんにご登壇いただき、作品に込めた想いや監督が主演女優を勤めることになった背景についてお話いただきました。・『お願いだから、唱えてよ』(16:21/佐島由昭監督)ストーリー:女が帰宅すると、家に知らない男がいた。男は自分が幽霊だと名乗る。パニックになるが、そんな彼女に頼みがあるという。果たしてその頼みとは何なのか・・・?! 上映後には、佐島由昭監督と、この作品のプロデューサー、脚本、主演をつとめた山口森広さんにご登壇&ご挨拶をいただきました。・『咲の朝』(18:13/大西千夏監督)ストーリー:田舎から引っ越してきた高校生・咲。準備してきた自己紹介を上手くできず意気消沈していたところ、赤い自転車に乗った女子高生・のぞみと出会う。彼女と関わるなかで咲は自分のあり方を見つめ直し、本当の生き方を見つけていく。 上映後には、大西千夏監督(左から3番目)、中村葵さん(左から2番目/助監督)、篠原佑友さん(左/照明・編集・デザイン・スチル)にご登壇いただき、本作が早稲田大学の授業の一環として1年間をかけて制作されたお話を伺いました。以上で全ての上映が終わり、授賞式へと移りました。


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ご支援者の皆様、この度はTHEATER ENYAクラウドファンディングへのご支援、誠にありがとうございます。 改めて、「第2回演屋祭」のレポートをご報告いたします。「第2回 演屋祭」は、GAZEBO監督短編映画2作品上映&ティーチインでスタート。GAZEBO監督は昨年の第1回演屋祭に公募作品のクリエイターとしてご参加いただき見事銀賞を受賞。「おかえりなさい」、そんなあたたかい雰囲気の中、映画祭の幕が開けました。第1部GAZEBO監督上映特集上映作品は 第1回演屋祭で銀賞を受賞した『BEFORE/AFTER』と、京都国際映画祭クリエイターズ・ファクトリー2021 グランプリ 他多数受賞の新作『AIM』。【GAZEBO / 映像ディレクター】1978年・静岡県生まれ東京都在住。大学在籍時に8ミリフィルムで自主映画を撮り始める。卒業後 助監督・美術塗装スタッフ・制作などを経て、現在は広告映像・MVなどの演出として活動。好きなものは大滝詠一・藤子不二雄・深夜アニメ・深夜ラジオ。短編映画監督作品「ラブ・コネクト」「Vtuber渚」「BEFORE/AFTER」「AIM」。凱旋上映となった、GAZEBO監督。最新作の『AIM』は、日本ではまだ比較的少ない「プロのゲーマー」の皆さんを取材するなかで、ゲームは武道と同じく「道」である競技であると感じたそうです。そんな中、日本では特に自分の親世代以上の世代が持っているゲームへのネガティブなイメージが強いと感じ、そこに一石をと投じることができないかという視点から脚本制作に取り組みました。GAZEBO監督自身はあまりゲームをしないことから、「このゲーム描写は嘘だ」と思われないリアリティの追求するため、実際に俳優らとその現場に通い、実際に見聞きしたことをもとに演出を手掛けたそうです。ティーチインには演屋祭ゲスト審査員 映画プロデューサーの浅野博貴さんにもご登壇いただきました。【浅野博貴 / 映画プロデューサー】1949年生まれ。映画プロデューサーとして、『モルエラニの霧の中』『赤い雪 Red Snow』『菊とギロチン』『64 ロクヨン 前後編』『夕方のおともだち』『ホテルアイリス』など、数多くの作品を手掛ける。また、芸能プロダクションおよび映画の配給も行うT-artist(ティー・アーティスト)の代表も務める。浅野プロデューサーはGAZEBO監督独特の映像製作の工夫から観ている人が引き込まれる、とそれぞれの作品を評価されていました。そして、今後長編映画の製作に意欲を持たれているGAZEBO監督へ「脚本が長編映画の良し悪しを決める。いい脚本に出会って、それに向かって頑張ってほしい。また短編映画の経験は絶対に活きる。長編映画の合間にも短編映画を作ってほしい。」とエールを送られました。私達もGAZEBO監督がいつかシアター・エンヤに長編映画を届けてくれるのを楽しみにしています。第2部今泉力哉監督特集上映午後は、今泉力哉監督特集上映&ティーチインを開催しました。前半は、短編映画『赤青緑』(24分、2017年)、『nico』(63分、2012年)2作品を上映しました。共に、商業映画デビュー後に監督自身が手掛けた短編自主映画です。【今泉力哉 / 映画監督】1981年福島県生まれ。2010年『たまの映画』で商業監督デビュー。主な作品に『愛がなんだ』(19)、『アイネクライネナハトムジーク』(19)、『his』(20)など。2021年は『あの頃。』『街の上で』『かそけきサンカヨウ』と3作品を立て続けに公開。また、キングオブコント2021のオープニング映像を手がけるなど、映画以外にも活躍の場を広げている。最新作は城定秀夫監督とのコラボ映画『猫は逃げた』。『赤青緑』は映画監督 二宮健さんを中心にスタートした映画上映企画「SHINPA」の東京国際映画祭プログラムで撮りおろされた作品です。家族という関係性でしか撮ることができない、その瞬間しか撮れない、二度と撮ることができない映像をi-phonで撮影されたそうです。編集の際に、「GEZAN」マヒトゥ・ザ・ピーポーさんの音楽をエンディングに入れることで、記録をよりエモーショナルに伝えることができていると話されました。 『nico』は、無差別殺人の自主映画を製作する群像劇の話です。平波亘さんやヤング・ポールさんなど、実際に映画の製作に携わる人たちが劇中で演じることにより、映像のリアリティが出ているとのこと。実際、アドリブの台詞も多く、自分の脚本より面白くて嫉妬した、という裏話も。今泉監督の初期の自主映画作品から、最近の商業映画まで一貫して出演されている俳優・芹澤興人さんについて、今泉監督は、「芹澤興人さんと山下敦弘監督、この2人に出会わなければ、今自分が映画を撮り続けていることはできていない。芹澤さんは労苦を共にした盟友のような存在だ」と語ってくれました。 GAZEBO監督から「このような緻密なストーリーをどのように書き上げるのか」と質問に対して、今泉監督は『nico』は撮影まで全く書きあがっていなかったこと、この映画はロケハンもろくにできないまま撮影されたこと、今泉監督オリジナルで書く脚本についてはただの下地としてしか考えておらず、その場で生まれるいろんな事からアイデアを足していくこと、その方が絶対面白い脚本になると考えていて、だからいつも現場で何か起きないか期待していることをお伝えになられました。短編上映の後は、全国でロングランのヒット作品となった長編作品『愛がなんだ』(123分、2018年)を上映。その後のティーチインでは、キャストの成田凌さんは以前から今泉監督の友人だったそうで、ようやく一緒に映画が作れたこと、また主演・岸井ゆきのさんの演技については、『テルコが「ただ不幸な、痛いだけの女性」にならないように演出を工夫し、実際に女性を中心に多くの共感を生むことができたのは彼女の演技のセンスも大きい、と評されていました。 その他、テル子をはじめ様々な登場人物が手にしているアルコールは、登場人物の性格を意識して手にするお酒の種類や銘柄を選んでいるお話や、江口のりこさん演じるすみれの衣装は、黒柳徹子さんの1970年代のファッションを参考にしているという話で盛り上がりました。挙手をした観客の方の中には、「この映画ですごく救われた。今日はお礼を伝えに監督に会いに来た」とおっしゃる方も。山口県、長崎県、福岡県などから、今回の上映会に足を運んでくださった観客の方もいらっしゃいました。終映後には今泉監督によるサイン会を行いました。そうして、演屋祭初日は幕を下ろしました。


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ご支援者の皆様、この度はTHEATER ENYAクラウドファンディングへのご支援、誠にありがとうございます。ご報告が遅くなりましたが、5/3,5/4 演屋祭全日程が終了いたしました。関係者の皆様、応援していただいた皆様に心より御礼申し上げます。演屋祭HPで当日のレポートをアップしております。是非ご覧ください!「映画祭のあるまち、唐津」として、唐津映画祭「演屋祭」をここ唐津に根づかせ、地元地元の皆さんが映画祭があることを誇りに思い、全国のクリエイターの皆さんが唐津に集う、そのような映画祭を育てていきたいと思います。継続して活動するためのクラウドファンディングは5/31まで実施いたします。引き続きご支援の程よろしくお願いいたします。