はじめまして、ユニバーサル・リアルティ株式会社の玉岡一央(タマオカ カズフミ)と申します。2020年10月、東京都武蔵野市吉祥寺にて起業した、不動産会社の代表です。私たちのミッションは「ときめく時間や場所のお手伝いをし、人・社会・自然へ継続的に貢献すること」を掲げ、創業時から不動産業にまつわる、様々なSDGs活動を支援してきました。
このたび私は、新しいチャレンジをしたいと思います。それは私自身が「就職氷河期世代」であり、「高卒フリーター」という立場だったことから、今も様々な課題に直面して、才能を上手に活かせていない、同世代を支援する「イベント開催」という挑戦です。
●総務省統計局の資料によれば、就職氷河期世代は約1,679万人といわれています。
現在この中で、非正規雇用に甘んじている、失業している、親の介護で働けない、引きこもっている、などの方が多数いるという状況が、大きな社会課題となっています。
●今回のチャレンジは私自身の忘れられない経験に根ざしています。
私は就職氷河期世代です。専門学校を中退して、「高卒フリーター」となりました。一度社会のレールから外れ、自分の甘さから「多額の借金」を抱えながら、正社員として就職ができない。このように不安定な状況を、相談する人や場所がなく、不安から「パニック発作」を起こしました。
●「高卒」ということで、年々、正社員への採用が減っていく当時を思い出すと、今でも何とも言えない気持ちになります。当時、私は不安に駆られ、冷や汗や涙が出てきたり、呼吸が不安定になったり、自分は「一生就職できないのではないか」と自らの不甲斐なさを責めていました。
それと同時に、相反するのですが「自分はできるはずだ、このどん底から脱出してやる」、という気持ちもどこかに持っていました。しかし、その気持ちはあっても、現実、高卒フリーターからどう脱出すればいいのか、皆目見当がつきませんでした。
●私はその時、父親が経営していた、吉祥寺ハーモニカ横丁の「焼き鳥屋」で、小学生時代からお手伝いしていた時の経験を思い出します。そのお店の常連さんや、何気なく経験していた話などのおかげで、就職することができ、さらに転職をくり返し、最終的には大手財閥系不動産会社へ就職することが出来ました。また、数々の出会いや偶然のおかげで、現在は起業をし、多くの先輩や友人、家族や取引先のおかげで何とかやっています。
しかし、今でもあの時、「焼き鳥屋での経験に気付かなかったら」と思うと、就職はおろか、今の自分がどうなっていたか全くわかりません。ですので、就職氷河期の同世代が、様々な課題を乗り越えることの困難の大きさや、就職を現実のものとして考えられないなど理解できます。
●就職氷河期世代の課題はごく少数の人たちだけの問題ではありません。
直接的に、就職氷河期世代の方だけの統計ではありませんが、内閣府の「子供・若者白書(2019年版)」によれば、40歳~64歳の引きこもりは推計613,000人で、その中で7年以上ひきこもっている割合は半数近くを占めています。(また、年齢の異なる15歳~39歳のひきこもりは推計541,000人。ということは、15歳~64歳のうち約115万人がひきこもっている計算となります。)
出典:内閣府ホームページ
(https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01gaiyou/pdf/b1_00_02.pdf)
●この社会課題解決のため、「厚生労働省」「内閣官房」の機関が中心となった支援が多数あります。
・厚生労働省
「就職氷河期世代の方々への支援のご案内」
「ハローワーク就職氷河期世代支援メニュー」
「地域若者サポートステーション サポステ」
「ひきこもり対策推進事業」
「自立支援相談機関」
・内閣官房就職氷河期世代支援推進室
「就職氷河期世代支援プログラム」
・内閣官房 孤独・孤立対策担当室
「あなたはひとりじゃない」
・内閣府大臣官房政府広報室
「就職氷河期世代への、支援ポータルサイト ゆきどけ荘」
などのきめ細かい支援を充実させています。
●私が「高卒フリーター」だった当時には、「就職氷河期世代」に対する、このような国を挙げての支援は無かったので、大変良いことだと思います。
●当時、私が悩んだ経験からすれば、そもそも、そのような支援制度を知ることも無い生活を送っていました。また、知っていたとしても、国や行政の支援を受けるというのは、それら支援機関へ足を運ぶ、覚悟や勇気が必要ではないか(=最後の手段)という事です。
例えば私が、当時と同様の状況だったとしたら、塞ぎ込んでいた中でこのような支援を知ったとしても、なかなか積極的に支援を受けようと思わなかった気がします。
わかりやすくお伝えすると、「一歩を踏み出す勇気がなかった」かもしれません。
●その「一歩を踏み出す勇気」について、具体的なデータが、内閣府調査「子供・若者の意識に関する調査」から見て取れます。(上の表ご参照ください)
本文の中で、「居場所が少ない人ほど、困難な状態が改善した経験が少なく、支援希望や支援機関の認知度等も低い傾向がある。」となっています。
上の表の中で「支援機関を利用したいと思わない」ですが、「居場所の数」でパーセンテージの改善はあるものの、居場所が6箇所あるという人でも「約6割」と高い数値で「支援機関を利用したいと思わない」となっています。前述のような支援制度の利用に、「一歩踏み出す勇気が無い」と言えるのではないでしょうか。
●当時を思い返すと、就職できない自分は弱さや甘さがあるから、それを他人へ見せるのは「恥ずかしい」という気持ちが先立ち、親へ相談することもできず、また友人や仲間にも相談できず、一人で不安の世界へ入り込んでしまっていたのだと思います。
●内閣府調査「子供・若者の意識に関する調査」の中では「居場所」について、【居場所(自室、家庭、学校、地域、職場、インターネット空間)】の多さと自己認識の前向きさは、概ね相関。とあります。
それは下の表からも、十分にその効果効能を見て取れます。
●私が「高卒フリーター」だった当時を振り返ってみると、
①自室
②バイト先
③友人宅
④通い慣れた海(サーフィン)
居場所が4つの時は、まだ不安定な気持ちでした。
その4つの居場所に加えて、
⑤父親の「焼き鳥屋」
⑥サーフィンで巡る旅先での新しい出会い
という、6つに居場所が増えた時、そこから前向きに気持ちが好転し、「高卒フリーターから脱出してやるぞ!」という強う想いに変化していったのだと、今になって感じています。
●前述の支援機関への「一歩踏み出す勇気」は持てなくても、「居場所の数」を多く持つことで、自己認識が前向きになる、という事がわかりました。「居場所の数が増える」ことで、表を復唱しますが、自己肯定感・チャレンジ精神・今の充実感・将来の希望・社会貢献意欲が上がる、という効果は大きいと思います。
●経験から、居場所の数というのは「同時に、多様性を持っている方が良い」と思います。前述のとおり、4つから6つの居場所になったことで、安定しモチベーションが上がりました。
その場所について、日常と非日常が組み合わさることの結果として、「視野を広く捉えて、自身の心も広く持てた」という実感があります。現在、人間性においても「LGBTQ」のように、多様性を重んじる社会になってきていると思いますが、「一歩踏み出す勇気」においても、「多様性のある居場所」によって、前向きになりやすいのではないかと思います。
●これまでのお話しから、「支援に頼らない・頼りたくない」という方々がいることは間違いないと思います。その方々へ、私の経験、「支援に頼らず就職をし、転職を繰り返して大手企業へ入り、今は起業」という人生が、何かひとつの参考やそのノウハウのひとつでもお力になることが出来ればと思います。
●そこで私は、自分の才能を上手に活かしきれていない「就職氷河期世代」の人たちが、交流できる「イベント」を開催して、「居場所」のひとつを増やしたいと思います。
●①「非日常」の環境
日常的な生活の「居場所」である、自室、家庭、学校、地域、職場、などから離れた「非日常」の環境に身を置くことで、これまでの世界から視野が広がり、新しい挑戦や方向性が見えてくる。
●②「移動できる自由な居場所」
「居場所」というと、どうしても物理的な場所(不動産物件)をイメージします。固定的な場所が多いですが、今回の挑戦は「持ち運びできるコトを居場所」にするプロジェクトです。
●③「参加型イベントを目指します」
今回のクラウドファンディングは、第1回目の募集です。今後、第2回・第3回と、続けていくためにも、2回目以降は、企画者主導ではなく、支援者の方も「企画に参加できるイベント」として成長させていくことができればと考えています。参加できることで、積極性が育まれる可能性もあり、全国のどこででも開催できれば、対面したい方のニーズにも応えられると思います。
●「交流イベントとは何?」
交流イベントの主旨は、同じ立場の仲間を見つけて、繋がりを作っていただくことです。
「交流」を目的としていますので、会場での企画は「遊び」を中心とします。
「遊び」の中から、「居場所」「刺激」「繋がり」を見つけていただければと思います。
1.参加資格は「就職氷河期世代」
現状、課題に直面している方
2.普段と異なる「異空間」で開催!
下記の会場で行います!
3.オンラインでの参加も可能
基本的にはオフラインでの参加をお願いしていますが、GoogleMeetを使ったオンラインでも可能
4.寛げるファッションでお越しください
かしこまった服装ではなく、好みのお洒落をした服装で、ワクワクした気持ちでお越しください
5.会場で様々な交流企画をご用意
参加型を目指していますので、ご意見やご提案がありましたら、事前に打合せできれば幸いです
●会場はこちら!!
【吉祥寺ポップアップ・シェアスペース seesaws(シーソーズ)】
●開催日は!!
●普段とは異なる場所に足を運べるか?という懸念はあります。
そのために、このクラウドファンディングにおいて、支援者様を集めるだけではなく、参加したいという方へ届くよう、広告活動の一環としても、本クラウドファンディングを行っています。
具体的な進捗内容は、当社のホームページ(https://www.u-realty.jp)に掲載していきますので、ぜひご覧になってください。
●皆さまからご支援いただいた資金は、イベントの開催に必要な「会場費・設営費・人件費・広告費・クラウドファンディング手数料等」として、大切に活用させていただきます。
・会場費 :約5万円
・設営費 :約4万円
・人件費 :約3万円
・広告費 :約10万円
・リターン:約5万円
・手数料 :約3万円
【合 計 :約30万円】
7月 4日(月) クラウドファンディング終了
9月上旬以降 リターン発送
9月 3日(土) イベント開催
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
すべてのリターンに、2022年7月に商業出版する玉岡の著書(出版社:秀和システム)が含まれます。(玉岡のプロフィールや本の内容は下記)
※現在制作中のため、仮イメージとなります。
●プロフィール兼本の内容
父方の祖父は戦前、愛媛県の奥地にてミカン畑を経営する農起業家。
実父は戦後、東京の吉祥寺ハーモニカ横丁で焼き鳥屋を経営するという起業家の家系に育つ。小学生から家業の焼鳥屋を手伝い、目上の人と接する経験を多く積む。
学生時代は、ファッションへの興味から服飾系専門学校の「文化服装学院」へ進学。
在学中より「業界のカリスマ」を目指し、雑誌『ポパイ』などで活躍するスタイリストへ弟子入り(アシスタント)するなど下積みに励むも、次第に夜遊びなどに傾倒し中退。
将来について深く考えないままに、年収200万円というアルバイト生活の中で、ファッションやスポーツ用品への浪費から総額500万円近くまで借金が膨らみ窮地に立つ。
小学生の頃から手伝っていた父親の焼き鳥屋、そこでの経験や人間関係が、変化のきっかけになる。
借金返済のため、日本一小さな自治体・東京都青ヶ島村での住込み港湾工事(ダイナマイトで海底爆破など危険な仕事)にて、約半年で返済の目途をつける。
ファッション業界の低賃金構造と業界の先行き不安から、給与水準の高い不動産業界への転換を決意。年収1,000万円超えを志し、1年目で年収を540万円と前職の約2倍までに上げる。
過去のフリーター経験は弱みと思い込んでいたが、様々な職種に携わった体験が幅広い知識を培い、様々な人と出会いの中でコミュニケーション能力が磨かれていたことに気づく。
さらに収入を上げるため、高額な不動産取引となる、売買仲介で日本一の実績を誇る「三井不動産リアルティ(株)」へ転職。
小学生の頃から焼鳥屋で培った大人たちとのやり取りも武器となり、上場企業役員や経営者層など年長者の顧客から厚い信頼を得て、指名で紹介やリピート客を築く。営業奨励賞を5年連続受賞するなど、功績が認められ営業リーダーへ最短で抜擢。年上部下とのチームワーク作りに定評あり、社内No.1の成果を収めるなど、年収1,000万円超えを実現。
2020年これまでの不動産業界18年間の経験ノウハウを、「多くのステークホルダーへ提供し、社会へ貢献したい」という想いから起業し、ユニバーサル・リアルティ株式会社を設立。
「高卒フリーター」から脱出に至ったアイデアや経験、その後のノウハウや仕事術など、「就職氷河期世代の方々」にとって、刺さるコンテンツが詰まった一冊となっています。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。
【就職氷河期世代で現在苦しんでいる方】
初めて開催するこの交流イベントへ、是非ご参加ください。
うまく運営できるか、ご満足いただけるか、何とも自信はありませんが、頑張って準備いたします。
【平穏に日常を過ごしている皆さんへ】
皆さんの中にも、大きな挫折や辛い思い、悲しい体験をしたことがある方は、ほぼ全員と言っても過言ではないのでしょうか。ご自身が当事者の時には、この世の終わりのように感じますが、いざご自分が抜けた先には、気にすることが少ない社会課題かもしれません。このクラウドファンディングで知っていただき、共感いただけましたら、是非温かいご支援をいただきたく、お願い申し上げます。
最新の活動報告
もっと見る「居場所」ができました?!
2024/07/16 18:56皆さま梅雨の真っ只中ですが、お元気でしょうか?私はすっかり、エアコンにやられて、疲れが抜けない日々を過ごしていました。「やらないといけない」→「疲れて手がつけられない」→「罪悪感が増す」という、負の連鎖に入っていました。やっと3連休を利用して、リフレッシュが出来ました!ただ、そんな中でも、新しい「居場所」のおかげで、前向きにいられました。その居場所は「吉祥寺ランニングクラブ」です。「吉祥寺ランニングクラブ」とは?〇 Facebookグループ https://www.facebook.com/groups/3264473063787114〇 2024年1月スタート 「一生健康」をテーマに、散歩やランニングを行っている・行いたい方の【健康寿命を伸ばす】ゆる〜いコミュニティ。ホノルルマラソンの精神に共感し、思いやりの心で、健康やランニングを盛り上げていきます♪〇 Honolulu Marthon THE CLUB 登録団体 https://www.honolulumarathon.jp/2023/race/theclub/groups/〇 厚生労働省 スマートライフプロジェクト 登録 https://www.smartlife.mhlw.go.jp/〇 スポーツ庁 FUN + WALK PROJECT 登録 https://www.mext.go.jp/sports/funpluswalk/〇 スポーツ庁 Sport in Lifeコンソーシアム 加盟 https://sportinlife.go.jp/〇 ホームグラウンド 井の頭公園 西園 トラック吉祥寺を中心に、武蔵野市・三鷹市・杉並区などで、歩きたい・走りたい・走っている・犬の散歩をしているなど、「健康寿命」を伸ばす運動に、興味のある方が集う場を作りました。YouTubeでも、活動を公開していますので、よろしければ覗いてみてください。〇 YouTube https://youtube.com/@kichijoji_ohanaご興味のある方は、Facebookグループへご参加いただければと思います。ユニバーサル・リアルティ株式会社玉岡 一央 もっと見る
五月晴れ
2024/05/11 13:45皆さまこんにちは。ゴールデンウィークが終わり、はじめての週末、いかがお過ごしでしょうか。素晴らしい天候に恵まれて、絶好のお出かけ日和となっていますね♪皆さまには、初めてのクラウドファンディングでお世話になって、早2年が経ちます。その節は、誠にありがとうございました。就職氷河期世代の方へ向けたイベントを経験し、その後の「国」や「自治体」の動きを見ていますが、なかなか進捗を実感できない状況かと思っています。前回の活動で気づいた「居場所」の必要性。そして居場所は、就職氷河期世代だけではなく、高齢者の方、子育て世代の方、少しお休みしている方など、さまざまな方に必要だ!ということを、武蔵野市の協力のもと、私たちが主催した『吉祥寺パープル百貨店』においても痛感しました。そんな『居場所』となるような空間を作るべく、来月頃より、新しいクラウドファンディングを立ち上げようと計画しています。初めてのクラウドファンディングで応援いただいた皆様には、ぜひ次回も、共感応援いただけますと幸いです。改めて発表できる時期が来ましたら、一番早く、お伝えさせていただきます。楽しみにお待ちいただければと思います。良い週末をお過ごしくださいませ。ユニバーサル・リアルティ株式会社代表取締役社長 玉岡 一央 もっと見る
【武蔵野市民社会福祉協議会 様】生活相談を開催できる場所を探していらっしゃいます
2024/04/23 19:56各位弊社も微力ながら協賛している、「武蔵野市民社会福祉協議会 様」が現在、日常の延長で『生活相談をできる場所』を探していらっしゃいます。※武蔵野市内に限りますこと、ご了承くださいませ。このリンクページをご覧いただき、協力したい・心当たりがある等の方は、お気軽に市民社協のへご連絡いただければ幸いです。※「玉岡から聞いた」と言っていただけるとスムーズかと思います。市民社協とは?を1ページに纏めています。 https://www.u-realty.jp/archives/33447ユニバーサル・リアルティ株式会社代表取締役社長 玉岡 一央 もっと見る
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