2021年から始まった「春分タカチホKAMIASOBI」
実は1年目当初、舞稽古は高千穂町と福岡市内で月に1,2度あったぐらいで、その他はもっぱらリモート稽古に支えられながら、わずか2カ月で祭りを興すという考えられない創り方でした。
しかし実際に祭りの中で分かること、感じることは多く、一年目を終え「鬼とされてきた先人の想念は、自分が受け継いできた自分の中の想念でもあるんだ」という大きな気づきを与えられ、それに共感した舞人も多くいたなか、その仲間とともに、「もっと多くの舞人と舞い踊り、より多くの(私たち自身の)昇華を興したい」と、いろんな地域へ舞人を求めての舞稽古巡回が始まったのです。始めてみると、この広い広い九州大陸をどんどん縁どっていくような場所を点々と巡回していくこととなり、ついに3年目に向かう今回の巡回稽古場は、宮崎・鹿児島・熊本・福岡・大分と、九州大陸内の県をほとんど回ることになりました。
それぞれの土地での巡回稽古では、その土地の特色と舞人の表現が重なるところも多く、まるで舞人ひとりひとりがそれぞれの土地の「八百万の神」一人ひとりでもあるように感じられ、祭り本番の迫力につながることを今からワクワク感じています。一カ月に一度の巡回稽古ですが、それを繋ぐ長旅も私が土地を感じる時間として楽しんでいます。
ぜひご支援ご協力いただきますとともに、本番にはぜひ高千穂へお越しいただき一緒に祭りに参加していただきたく思いす。