はじめまして!
コミュニティアパレルブランドouca(オウカ)の代表の田村優季と申します。数あるプロジェクトの中からご覧いただきありがとうございます。誰かの不便をみんなの価値に変え、我が世の春をouca(謳歌)する人で溢れる、そんな社会を実現することをゴールに活動しています。
目を閉じてでも履ける靴下minamo(ミナモ)の4つの魅力とは
①時短でスッとカンタンに履ける
②履き心地が良い
③自由な組み合わせ
④長く履ける
の4つです!
靴下を履く時、
踵(かかと)が合わない!
縫い目がずれている!
左右や表裏がわからない!
なんて経験はありませんか?
minamoは筒状で裏表前後がないデザインのため、どこからでもカンタンに履くことができます。無縫製ニットだから縫い目のずれも気にしなくてOK。
視覚障害者の方々を中心に、障がいをもたれている方や体を動かしにくい方にも優しい靴下です。
靴下を履いた時、ゴムの食い込みやズレによる摩擦、縫い代(しろ)のあたりが気になって
痒みや痛みを感じた経験はありませんか?
minamoでは靴下の構造を工夫することで、ゴムの締め付けを弱くし、着用時のストレスを取り除いた快適な履き心地を実現しました。minamoの開発者である私はアトピー性皮膚炎のため、履き心地を徹底的に追求しました。敏感肌の方にも優しい靴下です。
糸はコットン・ウールのシーズンレスな素材を使用しています。
靴下を履いた時、
ペアが無い
左右反対だ
裏返しに履いていた
なんて経験ありませんか?
minamoは筒状の裏表前後がない設計に加え、編み方と糸の配色を組み合わせて、靴下をおしゃれに楽しめるように4色のカラーをご用意!どの組み合わせ、履き方で履いても違和感のないデザインです。裏側は色が反転する為、8パターンの色味をお楽しみいただけます。組み合わせはあなた次第!!
洗濯をたたむ際、収納したり取り出す際にも「対(つい)」にする煩わしさもありません。
靴を脱いだ時、
ぱっと足元を見ると穴が開いていた
サイズが合わなくて指先が食い込んで穴が開いた
痛みを感じた
なんてことありませんか?
minamoはかかとがなく、過度な締め付けも無いフリーサイズの靴下です。
サイズが小さすぎる・大きすぎるで悩むことはありません。
筒状の裏表前後がないことで、同じ位置で履くことが無い為、着用時の圧力が分散されます。結果的に、息の長い靴下となるのです。
2019年11月、全盲の知人から靴下やタイツの左右、柄がわからないからどうにかしてほしいと連絡がありました。
私の祖母も全盲なので、実際にどのようにして靴下を履いているか観察してみると、左右やペアが分からず間違えることも多く、また洗濯物を収納する時にすごく時間が掛かっていることに気が付きました。
実際に私も間違えます。特に多いのが靴下の裏表です。お寺に行った時に、すごく恥ずかしい思いをしたことがあります。
このことがきっかけで「この靴下の課題を解決することは、あらゆる人にとって人生をoucaすることに繋がる!!」と感じ、靴下の開発をしようと思いました。
ouca(オウカ)のミッションは「誰かの不便や生きづらさをみんなにとって価値あるものに変え、人生をouca(謳歌)する」ことです。その為、プロダクト開発は「インクルーシブデザイン」という手法を採用しています。
▼インクルーシブデザインとは
デザインをするうえで、これまでデザインの対象から排除されてきた障害者をはじめとする少数派(マイノリティ)の人々との共同作業でデザインを行っていく、イギリス発祥のデザイン手法です。当事者の声や感情に耳を傾けながら一緒にモノづくりをしていくことで、新しいサービスや製品が生まれ、人々に感動を与えています。
このため、minamoの開発には、靴下について不便を抱えている方々のヒアリングからスタートしました。
今から1年2ヶ月前、2021年2月靴下に関するアンケートを実施。
同月、オンラインでヒアリング会を開催し、リアルな困りごとや期待を伺いました。参加していただいたのは、視覚障害者の方3名、化学過敏症の方1名、アトピー性皮膚炎の方1名。
具体的な困りごとは次の5つ。
・踵が上になったり横になったりして時間がかかる
・しめつけがきつくて長時間履けない/浮腫むと跡がついて痒くなる
・足が小さく脱げやすい/足が大きくて穴が開きやすい
・裏返し・左右違うことがあるので、同じ靴下しか買わないようにしている
・本当は色んな靴下を履きたい
アンケートやヒアリングをさせていただいた後、正直なところ、「この5つの困りごとの全部をクリアする靴下をつくることなんて不可能だ!」と思いました。なので、当初は「この中の2つほどの意見を採用してデザインしよう!」としていたのです。
でも、メンバーと靴下の制作を進めていくにつれて、「生きづらさや不便をみんなの価値にするのがoucaの在り方なんじゃないの?」「みんなが人生を謳歌できる靴下を作ろう!」と考え直し、
「裏表・前後関係なく履けて、且つ左右関係なく成立する、柄物の靴下を作る!」ことを決意しました。
デザインを少しずつ決めていきながら、工場探しもおこなっていました。
でも、「生産数の問題や何の実績もないoucaが、普通の靴下では考えない構造の靴下を作ろうとしていることを一緒に取り組んでくれる工場があるのかな?」と思っていたのです。
幸いにもoucaのオンラインコミュニティ内に靴下に詳しい糸屋さんがいて、「靴下作りは素人ですので、ご教示お願いします!」とご連絡したところ、企画内容を聞いてくださり、工場を紹介してもらえました。
工場からも、「まず一度サンプル作ってみましょうか」と言っていただけた時、最初の一歩を踏み出せた!!と、とても嬉しかったのを覚えています。
それから2022年1月まで靴下の市場で100足以上リサーチをしながら、サンプルの試作を計6回行いました。
一番大変だったのは、今年1月まで決まらなかった表裏で成立する柄を出す方法。
とはいえ、そもそも靴下で表裏成立する柄のイメージが湧きません。気づいたらアンケート・ヒアリングから1年経っていたこともあり、なかなか進まない開発に焦る日々が続きました。
そんな中、「表裏という言葉にとらわれていないか?表裏と認識しているからこその落とし穴があるのではないか?」と、考え直し、「色の反転」にたどり着きました。工場からも、「その案は1番表現したいこととマッチしていて良いかもしれません!それで進めてみましょう!」ということで、最終段階に入ったのです。
minamo(ミナモ)のデザインと由来
太陽光が当たり、水面がキラキラ輝く様子を表しています。
その様子は見る角度、状況によって表情がころころ変わるもの。
人も同じです。
人によって、見え方も感じ方も在り方も違う。
とても多面的で複雑で、だから素敵で面白く、そして眩しい。
【製造を担当していただいた株式会社レッグニットクリス 栗巣社長からのコメント】
正直なところ「やっとできたか」と思いました。
ただ、長い時間をかけてサンプル作り、やり直しを繰り返し行ったので、完成した時点で思い入れが強い商品となりました。この商品が多くの方に着用して頂き、少しでも不自由の少ない暮らしへの貢献ができればと思いました。
oucaブランドの成長を期待しております。このブランドが成長することで、たくさんの人たちが日々の暮らしが快適になり、かつ、何人も隔たりのない世界の実現をして頂きたいと思っております。
▼栗巣さんのインタビュー全文
oucaホームページ
人は無意識に「対」を作ろうとします。その無意識をとっぱらい、「ペアが無い」「失くしてしまった」というマイナスに捉えられがちな要素をなくそうと考えました。一足=2本ではなく、3本、5本で1セットという奇数販売をすることにしたのです。
こうしてできあがったminamoをまず、ヒアリングにご協力いただいていた全盲の丸山さんに履いていただき、直接インタビューしました。すると、目が見えなくてもスッと履けることはもちろん、履き心地についても満足いただけました。
丸山:視覚障がいをもつ私からすると、「裏表がなくて360度どこの向きから履いても良い靴下!?すごい!」って感動しましたね。
かかとも縫い目に合わせる必要がなくてスッと履けます。生地も柔らかくて肌になじむし、締めつけも少ない。女性は足がむくむと食い込みがちですよね?
あと、私は仕事でお客様の家に行くことも多いんです。その時に「靴下の組み合わせが違うよ」と指摘されて、ものすごく恥ずかしい思いをすることがありました。それもminamoのおかげで解決しました。
▼丸山さんの履き心地などの感想全文
oucaホームページ
そして、弱視のUさんにもインタビューさせていただいたところ、次のような感想をいただきました。
Uさん:私は色の違いがわからないので、以前はいちいち家族にリモートでカメラを通して「この色で合ってる?」と聞いてました。
靴下のことで人を頼る罪悪感がなくなり、それが自信につながったと思います。
例えば、車椅子のユーザーさんで感覚の障がいや麻痺のある方も靴下をサッと上にあげる動作だけでラクに履けるので、そういった方にも優しいと思います。
▼Uさんの履き心地などの感想全文
oucaホームページ
こうして、みんなの力をつなぎ合わせてやっと生まれた『minamo』を日本全国にお届けしたいと思い、このたびクラウドファンディングを立ち上げました!!
【サイズ】フリーサイズ(対象22~29センチ)
【カラー】赤青黄緑(全4色)
※出来る限り本来の色を掲載しておりますが、ディスプレイ環境によって色味が異なって見える場合がございますことをご了承ください。
【組成】表糸:コットン50%・ウール50% / 裏糸:ナイロン90%・ポリウレタン10%
・中性洗剤をご使用ください。
・ネットに入れて洗濯してください。
・塩素系の漂白剤の使用は避けてください。
・乾燥機の使用は避け、ゴム口を上にして、日陰干ししてください。
・この製品は、洗濯の際多少縮むことがあります。
【着用参考例】
足のサイズによる、靴下を伸ばして履いた場合の長さの参考例です。
(甲の高さ、ふくらはぎの厚みなど個人差があります。)
・女性23㎝・・・ふくらはぎの約半分
・男性26㎝・・・ふくらはぎの約3分の1
誰かの不便をみんなの価値に変え、我が世の春をouca(謳歌)する人で溢れる、
そんな社会を実現したい!!
ローマ字でouca(オウカ)と読みます。
このロゴは、一文字ずつ一部が欠けているのですが、なぜだかわかりますでしょうか?
実はこれ、人の凸凹さを表しています。
「凸凹な人間同士が、パズルのピースのようにお互いを補いながら、それぞれが人生を謳歌していこう!」という願いが込められています!
そして「be selfish to myself」
ただし!自己犠牲ではなく、自分に優しくわがままに、ありのままの自分でいることを忘れずに!という想いを発信しています。
とはいえ、なぜそんなテーマを掲げたのか。
なぜ、oucaはminamoを作るのか。
ここからその原点となるお話を少しだけさせてください。
「人々が抱えている不便や生きづらさをみんなにとって価値のあるものに変えたい」
私はアパレルブランドoucaを立ち上げる際にこの想いだけはどうしても譲れませんでした。そして、この想いをお伝えするには、盲ろう者の祖母の存在が欠かせません。
祖母は料理や裁縫を日常的にしていたので、私は祖母が障がい者だという認識を持たず育ちました。でも、2018年の夏のある日、私は祖母から
「目も見えない、耳も聞こえない、価値がない人間だからスクラップにだしてくれ」
と言われました。本当に衝撃的でした。この時初めて、私は"祖母は障がい者”であると認識したのです。
この言葉を母に伝えたところ、
「おばあちゃんは、存在しているだけでいい。いるだけで学びになる、私たちの宝物なのよ」
この言葉に全ての答えが詰まっていました。そして同時に思い出した苦い過去...。
貴方は、自分の在り方や生き方に悩んだことや、ありのままに生きることが難しいと感じたことはありませんか?
私は祖母みたいに障害者手帳を持ってはいませんが、幼いころから感受性が強く、感情のコントロールが苦手で、そのために上手く人間関係を築くことが難しい人生を送ってきました。先ほどの祖母のエピソードがきっかけで、私は蓋をしていた苦い過去が蘇りました。
感情が高まりすぎてパニックになった私は「こんなにも生きることが辛いなら、私を産まないでほしかった」と、母に言ったことがあるのです。母からは、一生忘れないショックな言葉だったと、後になってから言われました。祖母が私に言ったことに酷似していますよね...。
そして、この時から、「自分の生きづらさ、そして自分とは何か?」「この私だから、この祖母がいたから、出来ることは何かないか?」と真剣に考え始めたのです。
盲ろう者の祖母の存在が私たち家族の学びになるように、そして、宝物だと言った、私たちの想いが祖母に生きる気力を与えたように、「誰かの生きづらさは誰かの価値になるのではないか?」と気づいたのです。
人は、大なり小なり、種類の違う生きづらさや不便があります。それは決して悪い事ではなく、逆に、不便が違うから補い合えたり、助け合えます。障害あるなし関係なく、この想いを原点に一つ一つ解決していく(助け合うこと)ことができたら、みんなにとって生きやすい、人生を謳歌できる世界に近づいていく。そう思うのです。
「生きづらさや不便は価値の原石!」
そう信じ、それを体現するために私はoucaを立ち上げました。このminamoを作る想いの源はこれらの経験から来ています。
oucaはこれまで、コミュニティを作りながら、「人生を謳歌していく」ために必要な、モノ作り・コト作りを行ってきました。
・2018年~ 難病の女性と作る、インナー(販売中)
・2019年~ 点字をデザインに変える点字ネイルチップ
・2020年~ 盲ろう者施設でのワークショップ
・2021年~ 性やお金について学ぶイベント
oucaの公式LINEがございます。ご登録いただいた方には、次の3つをお届けします。
1制作の裏側が見れる・参加できる(モニター募集など)
2oucaが実施するイベントに参加できる
3商品情報をいち早くお届けし、また商品に関して直接質問できる。
こちらのQRコードよりご登録できます。
クラウドファンディング終了日:6月29日
7~8月 minamoの生産をスタートし、9~10月以降に順次リターンを実施します。
応援購入数が想定を上回った場合、配送日が遅れる場合がございます。
本文中に記載させていただいたスケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。
応援購入の性質上、配送遅延のおそれがございます。
minamoの生産費:20万円
クラウドファンディング手数料:4万円
こんな想いから下記のリターンをおススメします!!
※1足=2本ではなく、1人3本からの奇数販売です。税込み、送料込みの価格です。
3本セット 5,500円・・・靴下が3本。全4色からランダムに3色入っています。
5本セット 9,160円・・・靴下が5本。全4色と残り1本は好きなお色をお選びください。
7本セット10,256円・・・靴下が7本。全4色と残り3本はランダムに3色入っています。
☆20%オフの早割りも数量限定でご用意しております!
最後までご覧いただきありがとうございます。
私たちoucaのミッションは、
誰かが抱える生きづらさや不便をみんなにとって
価値あるものに変え、
「誰もが我が世の春を謳歌して生きられる社会」
を実現していくことです。
そのため、
デザイナーやプロダクト開発に関わるスタッフだけではなく、
障害あるなし関係なく
生きづらさや不便を抱えている方も
そうでない方もチームメンバーです。
【oucaの主要メンバー】
もしかすると、
「こんな感情や不便さはみんな我慢してるし、
口に出したらワガママだと思われるかも…」
と躊躇された経験があるかもしれません。
私も以前は人に弱みを見せられない人間で、
人を頼れませんでした。
今でもまだまだ。(笑)
でも、私たちoucaは、
関わってくださるあなたに期待しています。
そして私も勇気をもって、あなたに頼ろうと思います!
このページを最後まで読み、
興味関心をもっていただけているあなたは
きっと似た価値観だと思っています。
と言いますのも、
障がいがある方や情報取得が苦手な方には
このプロジェクトの情報が届きにくい事が
大きな課題です。
ですので、
あなたのシェア・ご支援が大きな力になります!
全力でプロジェクト達成に向けてがんばりますので、ぜひご支援、ご参加ください!
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る新年のご挨拶
2023/01/03 14:36新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。たくさんの応援、励ましのお言葉に胸がいっぱいになりながら駆け抜けた2022年でした。クラファンがきっかけで、新聞やNHKにも取り上げていただきお陰様で完売いたしました。心より御礼申し上げます。再生産分も入荷しましたので、現在最後の手作業、検品に入っております。現在予約販売を行っております。ありがたいことにリピートのお客様も増えてきており。minamo靴下の可能性を日々感じております。息長く皆様に愛される商品になるよう、大事に育てていきたいと思いますので、どうぞこれからもoucaを見守っていただきますようお願い申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2023年も、人生oucaしましょう!!代表 田村優季追伸 1月7日発売のファッション雑誌プレシャスにoucaの取り組みが掲載予定です。 もっと見る
お届けしました!!!(申し訳ありません。投稿ミスがありました)
2022/08/16 12:00こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
ラストスパート
2022/08/09 17:04ラストスパート!!こんにちは。ouca代表、田村です。暑い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?私は先日京都で開催中のBrian Eno Ambient KYOTOに行ってきました。音の空間の展示会で、心も体も癒されました!お近くの方は、期間も9月まで延長されたようなので行ってみてくださいね!!!さて、工場より靴下が大量に届きました!現在、最後の手作業を行っております。450本ほどある靴下の先端から出ている糸を丁寧に網目にくぐらせ、裏表履けるようにしていきます。ここから、帯テープを巻きPP袋に入れ、発送いたします。現在、田村に8月中に会う方は、手渡ししております。お会いできない方は、今しばらくお届けまでお持ちくださいませ!!暑いので、水分補給や日よけ忘れず、どうかどうかご自愛くださいませ。 もっと見る
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