2022/06/30 10:56

こんにちは!ケブラッチョのプロジェクトオーナー、五色電機 広報担当 おしんです。
お気に入り登録いただき、ありがとうございます。

今回は、今まであまり説明してこなかった、ケブラッチョのアイデアを思い付いたきっかけとなった部品について初公開したいと思います!

あえて隠していたというわけではないのですが、なかなか説明が面倒だったのと、頑張って説明しても「なるほどー!」と思ってもらうのは難しそうだったので、あまり説明してきませんでした。もしご興味あればこちらも読んでみてください。

制御盤の基本は、部品to部品の配線

制御盤の配線をする上での基本のお作法として、部品から部品へ、「継ぎ足さずに1本の電線で配線をする」という考え方があります。電線が短くなったから、途中で電線を継ぎ足すのは原則NG、という意味です。なので、配線したい部品に向かって、おおよその電線の長さを目測で測りながら、電線をカットし、配線しています。いかに素早く長さを決めて配線するかも、職人の腕のひとつです。万が一電線の長さが足りなかったら、やり直しです。

※ちなみに、これが自宅やビルといった電気工事になるとまた話は変わります。自宅の中を通すのに必要な電線の長さを測るのは大変ですし、多芯ケーブルを使うという事情もあって、基本的に中継ボックスというところで電線は全て継ぎ足すというか、結線しなおします。第二種電気工事士という資格を取得したのですが、勉強しはじめの頃、この感覚が分からなくて「え?え???なんで部品に到達してないのに結線し直すの??」と混乱していました。(笑)

ですが例外もあって、部品から直接電線が生えている(付け替えができない)ような場合は、そもそも電線の長さが足りないことがあります。そんなときは、電線を継ぎ足して配線したりします。

電線を継ぎ足すための部品

継ぎ足すための部品はいくつか種類があるのですが、そのひとつが↓の写真のものです。
(本来の用途は、継ぎ足すためというより、電線を絶縁保護するキャップです)

電線をネジでつなぎ合わせ、溝にはめてカバーをすることで、導電部が隠れ、感電やショートが起こらないようにしています。

ちょうど今年の3月頃に、事情があって現場でこの部品を使って仮配線していたものを引き上げてきたので、かれこれ20~30個ほど、ひたすらネジを回してこの部品を分解し、片付けていました。

そのときにひらめいたのが、「この部品みたいに、ネジで電線をつないだら面白そう!」という、ケブラッチョのアイデアです。ふだんの制御盤ではやらないことなんです。これはきっと面白そう!と思って、その日の晩のうちにノートにアイデアを書き出しました。

そこから名前を考えて、製品の形を作って、ロゴやデザインを考えてと走り出し、今に至ります。

というわけでケブラッチョは生まれてたった3ヵ月ですが、クラウドファンディングの活動を通して、沢山の方に知って頂けて、とても幸せです。今日はいよいよ最終日。このあと、もう一本活動報告書きますね!