私は花宇井ヌーラです。
初めて漫画を描いたのは14歳の時で、「月の石」を4章まで描いて中断し、その後、誰も励ましてくれないので放置していました。
その後、インテリアデザイナーや建築家の勉強をするために大学に進学したのですが、このままではマンガを描く情熱を忘れてしまうと思い、講義中も大学の教科書にアニメの顔を描いていました。
シリアとドバイで15年間、インテリアデザイナーとして働きましたが、幸せではありませんでした。仕事も立場もあるのに、日本に渡ってマンガを学びたい......と思っていたのですが......。
2010年にシリアで戦争が始まり、私たちはアレッポの街を武装ギャングや反政府軍に囲まれ、昔も今も誘拐で脅かされ、毎日私たちの家にロケット弾で攻撃してくるようになったのです。
2014年のある日、シリア軍が救難道路を開通させたので、私は未亡人の母と妹と一緒にレバノンに逃げました。
そこで日本語教師のHatakeyamaSeikoさんに出会い、2年間毎週土曜日、ベイルートの街の真ん中のカフェで彼女の勉強会に参加しました。
その後、「シリア人の三つ子」という漫画をネットにアップしたところ、スウェーデンから電話がかかってきて、私の人生を変えました。
彼らはアラム語(イエス・キリスト語)で放送する有名なテレビ局を持つシリアからの移民で、シリアの歴史にも詳しく、シリア語のアラム語文化遺産を復活させようとするすべてのシリア人を支援しています。
私がアラム王国についての漫画を描いていることを知ると、彼らは2018年に東京の九段の語学研究所で3ヶ月間日本語を勉強し続けるための奨学金をくれました。
日本語の資格を取った後、日本マンガ塾に応募したのですが、学費を払うためには東京で働かなければなりません。
NAT-TESTのグループ会社で、海外の日本語試験問題を作成する仕事をしていました。試験問題を作成し、受験者の解答をチェックし、試験問題や合格証書を国際郵便で海外に送るのは、とても楽しい仕事でした。
漫画学校に通いながら仕事をするのはとても楽しく、充実した日々でした。留学生は私一人で、先生方は私のマンガを早く読みたいと興奮していました。2021年、私はめでたく卒業しました。
しかし、運命は私に別の計画を立てていました。私はシリアの幼なじみの恋人に出会いました。彼も戦争からドイツに逃げてきたので、東京に来て一緒に暮らし、私は漫画出版社の近くで仕事をしながら漫画を描き続けようと思ったのですが、Covid(コロナ)が私たちの計画を台無しにしてしまいました。
私の夢は、2024年までに東京で最初の章を出版することです。夫はとても協力的で、私ができる限り速く描くよう後押ししてくれています。
私の漫画の名前は「シリヤックの三つ子 」です。物語は紀元前9世紀、肥沃な三日月地帯で起こります。
ビット・バヒアニ王国の王は、二人の孫を追い出して一人を王位に就かせることにしました。物語は、三人の兄弟がアラム語の街から街へと大冒険しながらお互いを探すところから始まります。
名前を覚えておいてね。「シリヤックの三つ子」 花宇井ヌーラ
https://www.facebook.com/NoumaHannawi