今回は、THe PLaceのロゴ作成をしてくださった、青島秀一さん(通称あおちゃん)をご紹介します。
あおちゃんは、信州大学大学院に通う現役の学生さん。建築家を志し、日々勉学に励んでいます。
私が初めて会ったのは、今から4年ほど前のこと。
長野県大町市で開催されたカメラ合宿にてゲスト出演をさせていただいた際に、その参加者の一人にあおちゃんがいました。
「独特な雰囲気を持った子だな」というのが第一印象で、その後も撮影モデルになってもらったり、ロゴ作成をお願いしたりする中で、あおちゃんが創り出す世界観を体感しました。
その独特な世界観がTHe PLaceのイメージにも合うのではないかということで、デザインを担当してもらうことに。あおちゃんが作成したロゴの軌跡をご紹介していきたいと思います。
THe PLaceという言葉で特徴的なのは、間にある空間。これは人の特性や使い方によって、どんな場所にでも変化するといった意味があります。
初めは、文字を書くときに改行をするイメージで、間にある空間を意識。その後、平面計画を用いて入口を作るなど、そこに新たな意味を加えていきました。
様々な構想が浮んでは消えていく中で、一度原点に戻って、自分らしいデザインを追求してみることに。制作期間、約1ヶ月半。完成したロゴが、こちらです。
シンプル且つ、クラシカルなロゴ。訪れる人がそれぞれの色に染められるよう、あえて白黒で作成しました。当初、パソコンを用いてロゴを作成していましたが、文字もデザインも全て手書き。あおちゃんの良さである繊細で独特な世界観が、見事に表現されています。
デザインには、この場所ならではの意味をもつモチーフが組み込まれています。
太陽・月・星は、占いで用いられるタロットカードを参考に。パソコン・本・コーヒー・スープ・ノート・カメラは、起業家を意識して。平和の象徴である鳩や、自然物もふんだんに描かれています。こちらの自然物は生花や生い茂った木ではなく、ドライフラワーや流木などの朽ちてしまったもの。中に人が入ってくることで初めてその場所が生きてくるという、奥深いメッセージも込められています。
このロゴのように、訪れる人の手によって、形や色を変え、様々な場所に変貌するTHe PLace。ここから一体何が生まれていくのか。今からとても楽しみです。
素敵なロゴをありがとうございました!