元留学生とその家族の受け入れを進めている大学では、学生さんや地域を巻き込みながら、さまざまな取り組みが始まっています。
家族が地域に根差し、日本での生活再建を実現するには、第一に日本語の習得が欠かせません。
本日は、数多くの学生さんがボランティアとして参画する宮崎大学での取り組みをご紹介します。
和やかで、アットホームな雰囲気が写真からも伝わってくるようです。
宮崎大学学生による日本語習得支援『にほんごでしゃべろう会』活動報告
宮崎大学学生ボランティア
≪活動の目的≫
◆元留学生とそのご家族の日本での就職や自立した生活に向けて、日本人学生を相手に会話練習の場を提供する。
◆元留学生とそのご家族、日本人学生の交流によって、お互いの異なる文化を学ぶ機会とする。
≪ボランティアのメンバー≫
◆メンバーは、学年や学科が様々な本大学農学部の学部学生および大学院生。現在計14名ほど。
◆土曜日の活動には、週替わりで平均6名程度が参加。
≪活動内容≫
◆毎週土曜日午後1時半~午後3時半(2時間)
◆アフガニスタンの方々向けに大学で実施されている日本語授業の内容を参考に、毎週異なる題材の教材を利用しながら会話練習を実施している。
◆当初は野外等での実施を計画していたが、6月および7月は梅雨であったため、各ご家庭に日本人学生が訪問する形で活動を行っていた。
◆最近は近隣の公民館を借り、グループワークを行った。
◆日本人学生のみで毎週火曜日に1時間弱のミーティングを行っており、土曜日の活動の反省や活動計画等についてい話し合っている。
≪活動で心がけていること≫
◆個人のレベルに合わせた“やさしい”日本語を使う。
◆なるべく英語は使わない。
◆些細なことでもとにかくほめる!
◆自分自身が会話を楽しむ!
≪展望≫
◆公民館等公共施設を有効利用して、様々な日本語体験を提供する。
◆日本人ボランティアの数をさらに増やし、より多くの日本人と接することのできる機会を提供するとともに、人によって異なる様々な日本語能力に合わせて学生が寄り添うことで全員の確実なレベルアップにつなげる。
◆衣食住を通して日本文化に触れてもらう機会を作る。例えば、日本料理を一緒に作って食べてみる、書道をしてみるなど。
≪活動に参加して≫
◆アフガニスタンの皆さんは日本語の勉強に大変意欲的で、活動を初めて2か月程度ですが皆さんの上達ぶりに驚かされます。
◆日本語を教えることに関して素人の私達の活動に真剣に取り組んで下さり、アフガニスタンの皆さんの人柄や思いやりに助けられています。
◆日本ではなかなか体験できないアフガニスタンの文化に触れることができ、毎回の活動が楽しみです。
◆私達の活動がアフガニスタンの皆さんの生活の手助けになれば幸いです。
**********
来日後、地域での定住を進めていくためには、地域の皆さまの関りが欠かせません。
ご関心をお持ちの方、こんなことができるかもしれない!といったアイディアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ、事務局までお寄せください。
引き続きのご支援、SNS等での拡散へのご協力、よろしくお願い致します。