はじめに・ご挨拶
このプロジェクトをご覧いただきまして、誠に有難うございます。鹿児島県の離島「徳之島」の南に位置する伊仙町で、黒糖焼酎製造業を営んでおります「松永酒造場」代表兼杜氏の松永晶子です。
この度、鹿児島県立徳之島高校の生徒さんたちと一緒に、徳之島をイメージしたリキュール作りにチャレンジすることになりました。
プロジェクトが始まったいきさつ
「ハーブで、リキュールができませんか?」と、徳之島高校の先生から、ご相談があったのは昨年8月のこと。私どもの製造する「グァバ茶」と「シークニンリ」のリキュールを手にした先生の閃きからでした。
バタフライピーの鮮やかな青色を目にした瞬間、徳之島の海が連想され、一目でその色に心を奪われました。ましてや、島の子供たちが学校で栽培したものを利用して、一緒に商品づくりを取り組めるなんて、そんな嬉しいことはありません。2つ返事で「やりましょう!」と答えました。
更に嬉しいことに、 生徒さんとの初対面では「園長先生!」と声を掛けられ、懐かしさで心が躍りました。7名中4名の生徒さんは、私がかつて幼稚園の園長をしていた当時の教え子だったんです!
プロジェクトで目指したいこと【目標と目的】
・高校生と地元企業とのコラボによる、特産品の開発を通した地域活性化!
・黒糖焼酎にハーブを抽出したリキュールを商品化して、全国の皆さんに届けたい!
・栽培、加工、商品開発、販売までの実践を通して、総合的に高校生が学べる!
・クラウドファンディングの仕組みや方法について、生きた学びの実現!
・全国に散らばる徳之島出身者に向けて、この新商品を届けたい!
・世界遺産に登録された希少動植物の聖地、沢山の魅力を秘めた「徳之島」のPR!
徳之島高校生徒から一言
「このプロジェクトへの僕たちの思い」
・このリキュールを、たくさんの人に楽しみながら飲んでもらいたい。
・自分たちで作ったこの魅力的な商品が全国的に人気になって、海外にも届いてほしい。
・このプロジェクトを成功させて,徳之島にもっと興味を持ってもらいたい。
・島を活性化したい。
・世界中の人に笑顔を届けたい。
・失敗を恐れず前向きに、取り組みたい!
プロジェクトの内容(もう少し詳しく)
奄美群島内で、一番の生産量を誇っている徳之島のサトウキビ。そのサトウキビから醸造される徳之島の黒糖焼酎と高校生が栽培しているハーブ(ローゼルとバタフライピー) の風味と色を黒糖焼酎に抽出し、新たな徳之島の特産品を開発することを目的に立ち上げたプロジェクトです。
地元の高校生との取り組みを発信することが目的の一つですが、このプロジェクトを見てくださった方々が、徳之島の自然や文化を知り、島で暮らす私たちに想いを馳せてもらえると更に嬉しく思います。 黒糖焼酎の持つ力強さと、ハーブに含まれる成分と優しい味わい。徳之島の美しい海、太陽、赤土を連想させるような、鮮やかで味わい深いリキュール完成させ、皆様にお届けします。
そもそも、なぜ、ローゼルとバタフライピー?
令和2年、徳之島のお店の特産品コーナーで「ハイビスカスティー」を見かけて、購入しました。鮮やかな赤色に発色するそのハーブが「ローゼル」という植物であることを知り、その色に惹かれた私は、ローゼルを栽培していた「あまみ徳之島絆ファーム」さんを訪ねたところ、教育に役立ててくださいと、種と苗をご提供いただき、生徒と共に栽培を始めました。
令和3年、ローゼルの赤色に次ぐハーブを探したところ、鮮やかな青色のバタフライピーがお隣の島「奄美大島」で栽培されていることを知り、学校での栽培を始めました。この様な、偶然と単なる思い付きが、私と2種類のハーブとの出会いです。その後の松永酒造場さんのグァバとシークニンリキュールとの出会いが、このプロジェクトに繋がっていくこととなりました。 (徳之島高校教諭 亀澤聡)
ところで、ローゼルとバタフライピーってどんなハーブ?
クレオパトラが愛用したと言われるローゼルは、クエン酸やビタミンCが豊富で、酸味が特徴。塩分の摂りすぎを調整するカリウムや活性酸素を取り除くアントシアニンも多く含むみます。
最近話題のバタフライピーは、花びらの様子から、「蝶豆(チョウマメ)」とも言われるマメ科の植物です。ローゼル同様、抗酸化作用を持つアントシアニンが豊富に含まれ、原産地のタイでは、女性に人気のハーブティーとして飲まれています。
私たちの故郷「徳之島」を紹介!
鹿児島県の離島「徳之島」は、県本土から飛行機で南へ約一時間。昨年7月には、世界自然遺産に登録され、アマミノクロウサギをはじめとし、希少な動植物を有する自然豊かな島です。
実は、ここ徳之島が新婚旅行のメッカとして、賑わっていた時代があったってご存じでしょうか?それは、沖縄の日本復帰前、現在60歳の方が小学校低学年の頃のこと。海外旅行⁉そんな所だったんでしょうね。現在は、観光地化されていないことが、徳之島の魅力の一つ。知る人ぞ知る、未開の聖地とも言えるところなんです。
飛行機を降りると「寝姿山」が目の前に!島の女神 が横たわった姿でお出迎え。観光客は、まず、それを見てワクワク。地元の人は、帰ってきた~やっぱり島がいい!って思いに浸ります。(フェリーでは、鹿児島本土から約15時間。徳之島町の亀徳港がもう一つの玄関)
「子は宝」をアピールしている「徳之島子宝空港」の愛称からは、他人の子も我が子のように面倒を見て、大事に育てる島民性がうかがえますね。それを証明するかのように、全国出生率ランキングでは、徳之島の伊仙町が1位、徳之島町5位、天城町10位と続き、なんと、徳之島の三町がトップ10入りを果たしているんです!
常夏の徳之島は、ダイビング、シュノーケリング、サップなどのマリンスポーツが楽しめますが、秋から冬にかけての魅力は、意外と知られていませんね。その一つは、しっかりと秋の涼しさを感じられる期間が長いこと。実は、その時期が一番過ごしやすく、観光地巡りには最適な季節なんです。冬でも最低気温が10℃前後。この季節になるとザトウクジラが徳之島近海に現れ、岸辺からでもホエールウォッチングができるほど近くを泳ぎ回っているんです。
もう一つの楽しみが、毒蛇のハブたちが寒さでちじこまっている時期を見計らって、大丈夫かな・・?と思いながらの命がけの登山。(笑)徳之島で一番高い山「井ノ川岳」から見下ろす眺めは、何度でも足を運びたくなるほど美しいですよ~。
徳之島の人々の動きが活発になるのは、「冬」。(夏は暑すぎて・・・)というのは、収穫の秋ならぬ収穫の冬の到来だからです。ジャガイモ、サトウキビ、タンカンの収穫が12月から約3か月間続き、農家の皆さんは大忙し。家族親戚友人知人総出でジャガイモ掘りをしている風景は、この時期の風物詩。そして、収穫したサトウキビを満載に積んだ大型トラックが所狭しと行き来しているので、交通には要注意なのです。そして、製糖工場も大忙し。お店には、その年出来立ての黒糖が店頭に並ぶので、買うならその時がベスト!
さて、真夏の海は日差しが強すぎて、とてもとても暑いのです。だから、地元民は夕方の海に出かけて、泳いだり浸かったりして、鮮やかな夕焼けと涼を楽しむ風景が見られます。徳之島の海は、リーフと言われるごつごつした岩が砂浜から続いているので、リーフ内の大きな潮だまりでシュノーケリングを楽しむのは、安全でちょうどいいかもしれませんね。そして、釣り好きは、島中どこでも、一年中釣りを楽しめちゃうのです。
年々数が減少していますが 、実は、知る人ぞ知るウミガメの産卵地なんです。運が良ければ、産卵と孵化に立ち会えるかもしれませんね。戦艦大和とゆかりのある犬田布岬では、一年中ウミガメが見られるポイントがありますよ。そして、岬の駐車場の一角にある、徳之島で栽培している「徳之島コーヒー」を味わえるカフェは、押さえておきたいスポット。
最後に、徳之島と言えば、これを欠かすことはできませんね。子供からお年寄りまで、島人の娯楽であり、文化でもある「闘牛」。中でも特に闘牛好きな人は、子牛から飼い始め、いかに強い牛に育て上げるかを親子兄弟友人知人で楽しみ、牛小屋が仲間同士の語らいの場なんです。闘牛を観戦するなら、 正月、ゴールデンウイーク、お盆の時期。そして、なんといっても、島外の人が度肝を抜くのが、犬の散歩ならぬ「牛の散歩」。闘牛の足腰を鍛えるトレーニングのために道路を歩かせている風景は、思わずシャッターを切りたくなりますよ。
ここでご紹介した徳之島は、ほんの一部。まだまだ数えきれないほどの見所や魅力が満載!この島の魅力に取りつかれ、住み着いた人やリピーターも少なくないんです。ぜひぜひ、この小さき島を訪れて、徳之島の奥深さを感じてみませんか。
プロジェクトを立ち上げることへの思い(杜氏より)
松永酒造場は、今年創立70周年を迎えます。その記念すべき年に、こうして徳之島の子どもたちと目標を掲げ取り組めていることを大変うれしく思います。
「製品開発とは?」「かかる費用とは?」「販売するには?」「宣伝するには?」そうした一つ一つをこのプロジェクトを通して、子どもたちと一緒に学び、唯一無二のリキュールを完成させ、生徒さんたちと掲げた目標を達成できるよう頑張ってまいります。
とは言うもの、「商品化できるのか」と、弊社の銘柄、黒糖焼酎「マルシカ」をベースに試行錯誤する日々。しかし、なかなか納得できる物が出来ません。味はもちろん、できるならば徳之島を表現できるようなリキュールにしたい。悶々とした日々の中、ある閃きで、やっと光が見えました。
テーマは『徳之島!』
生徒さんから聞いた徳之島像「闘牛、絆、海、自然、緑、花」。そうした生徒さんの想い、徳之島の「情熱」をリキュールで表現したいと思います。生徒さんたちと一緒に目標を持てたことは最高の喜びです。一緒に学び、一緒に成長し、これから社会へ出ていく子どもたちの夢の糧になることを願います。
これまでの活動
【黒糖焼酎マルシカについて】
松永酒造場は、代々女性杜氏が蔵を守る小さな酒蔵です。創業は、太平洋戦争敗戦後、米軍統治下にあった奄美群島の日本復帰を1年後に控えた昭和27年。銘柄は創業地である港町「鹿浦」に因み ⚪鹿(まるしか)と名付けられました。
昭和40年に徳之島の酒蔵が共同瓶詰め会社を設立し、統一銘柄となったことを機にまるしかは販売中止となりました。それから、半世紀の時を経て、令和2年12月、三代目杜氏松永晶子が先祖から受け継いできた想いを胸に「マルシカ」を復活させました。マルシカは、非常に香りと味のバランスに優れた黒糖焼酎です。
マルシカと同時販売された徳之島産無農薬シークニンリキュールや徳之島産無農薬グァバ茶リキュールは、マルシカをベースに造られています。香りが邪魔をしすぎず、黒糖焼酎の持つほのかな甘さがリキュールに適しているのかもしれません。
【徳之島高校(総合学科生物生産系列)での商品開発に関する主な取り組み】
「商品開発」と「地域振興」を2大テーマに掲げた取り組みの第一弾は、2年前から生徒と共に手掛けた「ジェノベーゼソース」(このプロジェクトのリターン品の一つ )。現在では、伊仙町のふるさと納税返礼品や伊仙町の農産物直売所やスーパーで入手できます。学校で栽培したスイートバジル、徳之島産の落花生、ニンニク、天然塩、隠し味の黒糖など、地元の農産物を利用していることが特徴で、パスタやパンのトッピングとして、好評を得ております。
取り組みの第二弾は、徳之島の亜熱帯な気候を生かしたハーブ作り。昨年度は、ハーブの栽培からハーブティー(同じくリターン品) の開発、加工、販売までを生徒たちは学びました。その取り組みを評価し、興味を持ってくださった徳之島空港の売店(徳之島みやげ「Sky Cafe」、全国への発送も可能)で、ローゼルとバタフライピーの ハーブティー(レモングラスとスペアミントをブレンドしたもの)が、間もなく販売されることになっています。
そして、昨年度から始めたこのプロジェクトが、徳之島高校生の挑戦、第三弾!ということになります。
資金の使い道・実施スケジュール
返礼品費。CAMPFIRE手数料(17%+消費税)。プロジェクトに欠かせない機器(企業秘密)の購入費。
開発費用(試作費、パッケージデザイン等)
6月/クラウドファンディング開始
7月31日/クラウドファインディング終了
8月/試作大仕込み・パッケージデザイン等(順次返礼品発送)
9月/商品化
10月/販売開始
リターンのご紹介
今回のチャレンジ商品(名前未定:ハーブリキュール2種)
奄美黒糖焼酎マルシカとリキュール
徳之島高校の豚みそ・ハーブティー・ジェノベーゼソース
徳之島の農産物(マンゴー、ジャガイモなど)
徳之島のアクティビティー
※酒類販売免許番号 大島指第31号
最後に
食品加工を軸に、1次産業から6次産業までを総合的に体験できる学びを生徒たちに提供したい!という思いで、取り組んできた新商品づくり。
このプロジェクトは、 生徒たちにとって、商品開発の延長線上として、クラウドファンディングへのチャレンジが学びの一つにもなっています。このプロジェクトに賛同し、資金を提供してくださる皆様には、この様な貴重な教育の機会を与えてくださいますことを、心から感謝申し上げます。
一周約75㎞の小さな離島の高校生が育てたハーブと地元の黒糖焼酎酒造場との共同での商品開発。このプロジェクトを通して、日頃から応援してくださっている地元の方々と全国の皆様に、地元の高校生の取り組みと「徳之島」をご紹介できることを何よりも嬉しく思っています。(徳之島高校教諭 亀澤聡)
黒糖焼酎のみならず、お酒は地域に根付いた文化でもあります。鹿児島県下には230もの蒸留所があり、世界にも類を見ない蒸留酒文化が根付いています。また、黒糖焼酎は、奄美群島だけに製造を許されたお酒です。そこには深い歴史との関係があり、歴史と文化、風土から生まれたお酒であるといえます。 そうした歴史や文化を生徒さんたちに伝えながら、共に新しい取り組みが持てることはこの上ない喜びです。
生徒さんたちと共に立ち上げたプロジェクトが、海を渡り、世界に羽ばたいて、徳之島のみならず、黒糖焼酎の世界も広げていけるよう頑張ってまいります。(杜氏 松永晶子)
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るご支援いただいた皆様へ
2023/03/22 22:59新商品ハーブリキュール【アイランドハート ローゼル】【アイランドハート バタフライピー】2月27日(卒業式の前日)に、完成し、3月17日の発送を持ちまして、クラウドファンディングの全てを無事に完了しましたことをご報告申し上げます。立ちはだかるいくつかの壁を前に、この挑戦は無謀だったのでは・・と思ったこともありましたが、松永社長のパイオニアスピリットのお陰を持ちまして、皆様に喜んでいただける商品として世に出すことが出来ましたことを大変嬉しく思っています。構想から約1年半を要しました本商品は、我ながら、他に類を見ない大変価値のある商品であることを自負しております。バタフライピーの鮮やかな青と徳之島の海の青がイメージで重なり、「この色の焼酎を作りたい!」という、ふとした思い付きから始まったこのプロジェクトは、生徒たちそして、私自身にとって、何事にも変え難い貴重な経験をさせてもらうことになりました。改めまして、皆様からのご支援に心より感謝申し上げ、これを持ちまして最後のご報告とさせていただきます。また、この場をお借りしまして、一言。大きなリスクを伴うことを承知で、生徒たちのために、地域活性化のために、このプロジェクトに挑戦をしてくださった松永酒造場代表の松永晶子社長に心からの感謝の意を表します。女性らしいチャーミングさを持ちつつ、大きな信念を貫いていらっしゃる松永社長ご自身は、常に新たなことに挑戦し続け、それを楽しまれているパワフルな人物で、そんなとても魅力的な方と一緒にお仕事をさせてもらうチャンスをいただけましたことに感謝したいと思います。最後になりましたが、このプロジェクトを実行するにあたり、多くの方の関係者のご協力をいただきましたことも、心より感謝申し上げます。(鹿児島県立徳之島高等学校 教諭 亀澤聡) もっと見る
お待たせしました!ハーブリキュール完成のご報告
2023/03/01 12:37このプロジェクトに賛同し、ご支援いただいた皆さま、大変長らくお待たせしました。 私たちは、徳之島高校2年農業を専攻しているメンバー6名です。 構想から約1年半、やっと念願のハーブリキュール【アイランドハート】が、完成しました! このプロジェクトに関わった7名の先輩方は、昨日無事に卒業され3年間の充実した高校生活を終えました。 松永酒造場では、卒業までになんとか完成させたいという想いで、取り組んでいただきました。とっても素敵なラベルも仕上がり、ギリギリのタイミングで完成させることができました! 先輩方から引き継ぎ、私たち2年生がこのリキュールの発送の準備に取り掛かりますので、到着までもうしばらくお待ちください。(鹿児島県立徳之島高校総合学科生物生産系列2年 正岡大暉) もっと見る
ネーミング応募のお礼
2022/11/10 12:00皆さまいかがお過ごしでしょうか? ここ徳之島は、朝晩多少の寒さは感じますが、日中は、ぽかぽか陽気で、秋を感じる一番過ごしやすい季節になってきました。 徳之島特産の「春一番(ジャガイモ)」の植え付けも始まり、間もなくサトウキビの収穫で、大型トラックが行き来する慌ただしい時期になります。 海ではクジラも飛び跳ねる様子が見られ、秋と冬ならではの徳之島が楽しめます。 さて、先日、お送りしましたリターン品は、お手元に届きましたでしょうか? 黒糖のリターン品の方は、製造が間もなく始まりますので今しばらくお待ちください。 新商品のリキュールにつきましては、瓶の選定やラベル作成などの準備を進めつつ、商品化に向けた研究を現在も続けております。皆様にお披露目する日を楽しみにしております。 今回は、新商品リキュールのネーミングにご応募いただいた方へのお礼状にハーブティーを添えて、発送作業をしましので、ご報告します。(生物生産系列3年 東田、幸田、義永) もっと見る
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