公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。
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池田慎二(TEAM IKEDA代表/「cocoon」ヘアメイク)
cocoonが終わって、ひめゆり学徒隊の事をよく考えるようになった。
どうしてこのような悲劇が起こったのか、どうして回避できなかったのか、どうしてどうしてと疑問ばかりが浮かんでくる。
戦後生まれの私にとって、cocoonとの出会いは、イメージしか持たない悲惨な戦争を具現化
するものでした。
そして、この作品cocoonに携わる事で戦争に興味、疑問を持つきっかけとなり、ひめゆり学徒隊に何が起こったのか伝えていかなくてはいけない作品だと感じました。
また、cocoonに出演した俳優の皆さんの仕上がりが素晴らしく、以前より疑問に思っていた仕上げ方には、マームとジプシー藤田さんの演劇への思いに答えがあるように思います。
私は、これほど長く、深く一つの作品に携わった事はなく、公演ごとに仕上がりが変化していく生き物なのだなあと思いました。
そして、私にとってcocoonは、心に残る大切な作品となりました。
マームとジプシーがんばれー!
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池田慎二さんには、今回「cocoon」のヘアメイクを、ご担当いただきました。
池田さんとは2016年の「ロミオとジュリエット」で初めてご一緒しました。その後、2018年の「書を捨てよ町へ出よう」、2019年の「CITY」、2020年の「窓より外には移動式遊園地」でヘアメイクを依頼させていただきました。
普段は舞台以外の現場でご活躍されていて、その豊富なご経験の中から作品性や藤田の描きたい世界観を優先しつつ、想像を超えるデザインを立ち上げてくださるので、池田さんとの作業は私たちの中でも、より作品の解像度が鮮明になっていく過程でもあります。そして、ヘアメイクで役と個々がマッチするデザインをほどこしてくださることで、キャスト陣は安心して役の内面的な部分をつくっていけるのだと思います。
「cocoon」では、コロナ禍ということもあり、外食を控え、緊張した空気の中でツアー後半は特に皆の疲れが見える瞬間がありました。そんな中、手作りされた「BARBAR」の看板をヘアメイク部屋に掲げ、休憩の時間にキャストだけでなくスタッフの髪型を池田さんがセットしてくださる時間がありました。それはチームにとって、とてもスペシャルな出来事で、おしゃれをし、リラックスできる時間を設けていただいたことで、みんなの気持ちが一気に前向きになっていく様子がわかりました。
池田さんとしては、周りを見て、ごく自然な流れでそういったことをしてくださったのでしょうが、ご自身の技術やセンスだけでなく、ヘアメイクの本質的な力を熟知されている方だなと感じます。
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