公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。
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長江青(ミナ ペルホネン PRディレクター/絵本作家)
演劇とは何か。それはアートやダンスが何かと同じくらい、私の人生にとって大事なテーマである。どこから現実で、どこからフィクションなのか。主観とは何か。
演劇もアートも、鑑賞者としてどう関わってもどう解釈しても否定されない自由なフィールドであり、独自の解釈で作品に向き合ううちに世界の真理や作者の狙いに触れられるならこんなに充実したことはないという宝探しのようなものである。
マームとジプシーのcocoonを見た直後は、足元がフラフラして上手く歩けなかった。俳優たちのエネルギーにも圧倒された。
演劇には、演劇にしかできないことがある。人類が滅亡しなければ演劇がなくなることはないと思っているが、劇団の存続には、時に、愛と言葉とお金が必要なのだと今回の呼びかけを知って感じた。
藤田さん、マームとジプシーのみなさん、これからのご活躍も楽しみにしています。このクラウドファウンディングの呼びかけが、多くの方に知ってもらえて、今、マームとジプシーが必要とするだけのお金が集まりますように願っています。
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ミナペルホネンの長江青さんとは、2018年の「書を捨てよ町へ出よう」で初めてご一緒しました。舞台という、特殊な環境でお洋服を扱わせていただく中で、ミナペルホネンのみなさんが、日々劇場にいらっしゃって衣装の細部まで、試行錯誤しながら作業してくださる姿が印象的でした。
ミナペルホネンさんのテキスタイルは、ただ美しかったり可愛かったりするだけではなく、一つ一つにタイトルがつけられています。キャストがお洋服を身にまとうことで、舞台上にたくさんの物語が散りばめられ、より複層的に作品を立ち上がらせてくれます。
2019年11月から2020年2月にかけて東京都現代美術館で行われた、ミナペルホネン「つづく」展の会期中には、皆川明さんの綴ってこられた言葉をもとに製作した「Letter - Spring / Summer -」「Letter - Autumn / Winter -」を上演しました。
「Letter」は2021年、皆川さんがビジュアル・ディレクターを務めた北アルプス国際芸術祭にも参加し、その際、長江さんにもご出演いただいています。
長江さんは、普段もマームの作品をよく観にきてくださり、ご覧になった後は、必ず感想を伝えてくださいます。日々劇場で言葉と向きあっている私たちにとって、言葉を尽くして思いを伝えてくださることがとても嬉しく、演劇のあり方を肯定してくださっているように感じます。