公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。
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名久井直子(ブックデザイナー)
マームとジプシーの作品を初めて観てからだいぶ経ち
2014年には「マームと誰かさん」の題材になるという稀有な体験をさせてもらいました。
初めて仕事をした「カタチノチガウ」からも、もう7年。
点線のように藤田さんや、マームのみんなと仕事をしながら、
わりと近くで見つめてきました。
関わった舞台は、何度も観ることがあり、
ふしぎと現れる毎回の違い、回数を重ねてゆくことの尊さを感じてきました。
それを今、パッケージにとどめるということは。
薄く丸くなって、場所も時間も超えて届くようになることが、とてもうれしいけれど、
その時間だけの舞台も、まだまだ観ていきたいと思うので、
いまは、記憶を埋めるように、映像を楽しみたいと思います。
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名久井直子さんとは、2014年にマームと誰かさんシリーズ『名久井直子さん(ブックデザイナー)とジプシー』で初めてご一緒しました。
『名久井直子さんとジプシー』は、ご本人へのインタビューをもとに舞台作品として編成。青柳いづみさんが名久井さんを演じ、本番当日は、青柳さんが演じている舞台の近くで名久井さんに机に向かってもらい実際のお仕事をしていただきました。2017年には、名久井さん、歌人の穂村弘さんとのマームと誰かさん作品を再度練り直した『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』を製作し、2019年にはツアーを実施。2020年のイベント『窓より外には移動式遊園地』内では、名久井さんの学生時代の出来事をテーマにした『Room#301』を発表しました。
他にも、マームとジプシー作品のチラシデザインやイメージビジュアルを数えきれないほどご担当いただいています。藤田にとって、作品のイメージを一番最初に伝える方であり、名久井さんと作品の出発点に立つことで、藤田自身もその先の構想をより膨らませることができます。
ブックデザインというお仕事は、フォントを決めたり、文章を文字組やページで区切ったり、紙の仕様や表紙をデザインしたりと、文章という二次元的なものを物質として立ち上げ、手にとる、読む、ページをめくるなどの動きやリズムが同時にデザインされる作業であるとも感じます。そういった名久井さんからの視点に、製作中は気づきをいただくことも多く、作品が今どのような地点にいて、全体がどうあるのかということを、何気なく交わす言葉の中でいつも再認識させてくださるのです。
※こちらもぜひご覧ください。
窓より外には移動式遊園地 名久井直子(ブックデザイナー)×藤田貴大 対談