ウクライナ人学生は工学部の1年生として勉学に励む毎日です。工学部では、1年生からロボット、マイコン応用システム、webアプリの製作に取り組み、モノづくりの面白さを体験します。その前にまず数学と物理の基礎トレーニングです。写真の授業は、難易度が少しずつ高くなる演習問題100問に挑戦しているところです。理工系のあらゆる分野で広く使われる数学的ツールとしての微分積分・線形代数の計算技法を習得し、数値解析ソフトウェアMATLABも利用して工学への応用を見据えた計算を修得していきます。分からない問題には、手をあげて教員に質問するなど、学びに対して積極的です。本学の工学部では全て英語で授業が行われます。入学時に英語が不得意な学生もモノづくりの実習などを通して実践的な英語を身に着けることができます。3、4年生では企業が直面する現場の課題を、チーム4人で解決するキャップストーンプロジェクトを行います。これらの唯一無二のカリキュラムで機械・電気・化学の枠を超えた分野横断専門力、グローバル視点の課題設定力、そして実践的な課題解決力を習得してほしいと思います。
また、日本語についても1、2年生で学習します。日本語の授業は、8クラスにレベル分けされ、それぞれのレベルに合った学習内容となっています。初級クラスでは、ひらがなの読み書きなどから始まり、日常生活に必要な会話や作文で自己表現が行えるまでの力を身につけます。上級クラスは、すでに日常会話についてはマスターしている学生が対象となっており、日本語でのレポート作成やビジネスで使える日本語を習得します。下の写真は、初級クラスの授業で、ウクライナ人学生は3人受講しています。すでにひらがなとカタカナについては習得済みで、授業も全て日本語で行われています。撮影日は、いつもの朝ごはんや好きな朝ごはんメニューについて自分で作った文章を発表していました。世界で数ある言語の中でも難しいと言われる日本語ではありますが、学生にはしっかりと身につけ、今後の活躍の場を広げていってほしいと願います。