こんにちは。由佳です。大宮絵図にはたくさんのモチーフが詰め込まれています。地域の方や代々大宮に住む農家の方から絵図当時の事を聞き取り調査した事や、一から自分の足でお祭りや行事に取材しに行き、スケッチをした物を入れています。それ以外にも、大宮地区の『一年間』を何度も、何年も、取材を重ねてきて見えてきた私の視点の『新しく発見したモノ』も入れています。絵図上中央には大宮地区の五山の送り火『船山』が入っています。絵図下部分には地域の人々の暮らしやお祭りがひしひしと詰め込まれています。これらすべては、聞き取り調査や取材でスケッチした物を推敲を重ねて選別してあります。絵図の紙の大きさに入るモチーフの数に限界があるためすべて入れる事は出来ません。テーマを作り、それに沿ってモチーフを選んでいます。ただ、入れるだけでは一つの作品になりません。沢山ありすぎるでは統一感をなくし、何を伝えたいのかわからない作品になってしまいます。だから、テーマに沿ってモチーフを選ぶことはとても重要でした。大宮絵図のテーマとは『祭りや生活における藁と竹の使用方法』『この土地で生きる人の一生』『子どもの遊びとそれぞれの仕事の役割』『五山の送り火に関係するモチーフ』『地域の祈り』『虫・生き物・植物』『大将軍神社例祭と農家の田んぼの一年』『船山の果たす役目』『生と死』になります。それぞれ説明していきますので次回②もお楽しみに!
大谷大学「ハッピーアワー!」 - Radio Mix Kyoto FM87.0MHz本日(25日木曜日)、KYOTO FM 87.0 放送時間19時~(再放送同日23時~) 谷崎由佳が、クラウドファンディングの告知のためにラジオ出演します。この番組は、大谷大学で、まちづくりを学ぶ学生が、北区でお仕事や地域活動に取り組む方から、地域の魅力や、取り組みへの想いをうかがう「ハッピートーク」です。大宮絵図ってどんなもの?クラウドファンディングの告知、ご支援のお願い、いろいろとお話してきました。是非聞いてください。お楽しみに!下記のアプリで生放送も聞けます。スマートフォンから放送を聴く場合http://radiomix.kyoto/page-30004/PCから放送を聞く場合スマホで開くとアプリダウンロードが求められます。http://listenradio.jp/?fbclid=IwAR37krD4ZdR4tckAK7nrrPD-iCTCquavQFOCxWHGK5vJREpYVv_HA4bHPOoインスタとFacebookも放送案内しています。https://www.instagram.com/p/ChqgdUZJtkG/?utm_source=ig_web_copy_linkhttps://www.facebook.com/kitakita.otani/posts/pfbid02gabhFTUqwaAVCSZArJfRYYEGhamV4mVKvu2ZY1XCBDPfsLigw4v3WLcBzRdtoVGel
皆さんにとって夏の夜空に輝く五山の送り火はどのように映りますか?炎は真っ暗な夜空をオレンジ色が輝かせて人々を感動させてくれます。大宮絵図では送り火は上中央に描きます。 船形の送り火の点火は、点火時刻になると、山の麓において、西方寺住職の読経が行われ、保存会の方が鐘をならし、その合図で船形に点火します。無事に船形に火が付くと、住職がおられた場所に焼香台(写真の手前)が置かれます。集まった地域の人々は焼香をしてから、山に手を合わせます。おしょうらいさん(先祖の霊)が住職の読経で火のついた船形に乗って、山の麓では地域の人々がなくなった大切な人を想って、手を合わせる・・・。京都のこの場所ではこのように五山の送り火をしています。地面に置いてある提灯には、船形の絵が描いてありました。
8月16日船形点火の後、西方寺で行われる『六斎念仏』の取材とスケッチに行ってきました。六斎念仏というのは、お盆に来たおしょうらいさん(先祖の霊)を再び極楽浄土に送るため、鉦や太鼓に合わせて念仏を唱える念仏踊りです。戦前までは辻々のあちこちで行われていたそうですが、昭和40年代には西方寺の中のみ行われるようになりました。反対に8月に入ってすぐ行われるもので、おしょうらいさんを迎える行事もあります。西方寺にある『万燈籠 』は、おしょうらいさんが明かりを目印に極楽浄土から来るための明かりです。実際にスケッチに行くことで和尚様に色々なお話を聞くことが出来ました。
今日は送り火でしたね。船形のスケッチをしてきました。今年は雨が降りましたが、すべての火がついて綺麗な船のカタチをしていました。点火後、たくさんの人が山に向かって手を合わせていました。護摩木が燃えた煙は、写真左側の『西(極楽浄土)』の方角に動いていくのを見て、船の火が少しずつ消えていくのを見届けると、ご先祖様は西に帰って行かれたのだな、と感じます。