支援者様及びご検討中の皆様こんばんは!
Fitプロジェクトチームです。
本日は、芯材についてのお話です。
芯材は基本的に完成した際に見えない所に入っているため、見たこともないという方も多いかと思います。
何故、革製品に裏地を用いるのかと言いますと
「耐久性の向上」
「型崩れ防止」
「軽量化」
が主な理由です。
◆耐久性の向上◆
前回の投稿(豆知識①)において、革製品を仕立てる際に各パーツの厚みを調整する「漉き」という工程をご説明致しましたが、漉きにより薄くなったパーツは当然強度が落ちます。
裏地を貼ることによる補強も可能ですが、「硬さ」や「張りのある風合い」を出す為には芯材を用います。
薄さをキープしつつ、硬さを出す。
厚めの芯材を入れて、デザインに立体感を出す。
といった具合に、要所要所で様々な芯材を使い分けます。
◆型崩れ防止◆
革製品を使い続ける上で避けられないのが「型崩れ」です。
革は繊維なので、使い続ければ伸びたり歪んだりします。
それによって使いやすい形状に自然と変化するというのが革製品の醍醐味ですが、極端に歪んでしまうと不恰好になってしまいます。
芯材を適切に使う事により、極端な歪み=型崩れを軽減する事ができ、長い間ご利用いただける製品になるのです。
◆軽量化◆
革と芯材を同じ厚みで比べたときに、殆どの場合は芯材の方が軽いです。
革を薄くし、強度を保ちつつ軽量化する為には芯材が必須と言えるでしょう。
しかし、革の厚みや芯材の選定を間違えると、芯の質感が前面に出過ぎて革の風合いを損ねてしまうという場合もあります。
この見極めが芯材を用いる上でとても重要なのです。
以上で本日の豆知識「芯材編」は終了です。
ご支援をご検討中の皆様、引き続きご検討よろしくお願いします。