昨夏、施設・自治体・警察によって強制的に中断させられてしまった名古屋の「私たちの表現の不自由展・その後」。もちろんそれは右派からの攻撃が直接の原因である。その失われた4日間を取り戻すために、実行委と弁護士らはすぐに立ち上がった。昨年、名古屋実行委の運営の様子を間近で見せていただき、市民たちの自発的な意思表示とチームワークに敬服した。振り返れば、あいトリによる不自由展中止事件の時からすぐに行動を起こし、70数日間、抗議のスタンディングをし、その後も大村知事へのリコール反対運動、河村たかし氏落選運動と続けてきた面々なのだ。その活動の記録も不自由展に同時展示されていてので、じっくり見てほしい。これは他地域での不自由展にはないもので、アートと市民の社会活動がコラボ展示されているところが注目である。
しかしこれらを支える費用も必要だ。本来なら不要であるはずの費用がかかってしまうことを理解していただき、観に来れる方も来られない方もぜひ応援してほしい!
この展覧会をとおして「歴史の事実と表現の自由の回復」をめざす名古屋展に連帯します。
岡本有佳(表現の不自由展・東京実行委員会共同代表)