皆さま、明けましておめでとうございます。運営企画推進室の河原です。
前回の投稿でとらいふ武蔵野における新型コロナウイルス感染者発生のお知らせをしてから、関係者の皆さまには大変ご心配をおかけしております。
このように経過報告ができる日を迎えることができ、胸をなでおろす気持ちでおります。
初めて施設入居者にコロナ陽性が確認された12月15日から、今日でちょうど20日目になります。この間の感染者数は合計20名(入居者14名 職員6名)で、1月1日に無事全員の隔離療養期間が終了しました。このまま新規感染者が発生しなければ、1月7日をもって収束を宣言し、平常態勢に移行します。
現在も入院生活を送られている2名のご入居者の一日も早いご回復を、心よりお祈りいたします。
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12月15日 木曜日 午前8時30分
施設内で実施した抗原検査にて、一名のご入居者に陽性が確認されました。
この瞬間から、用意していたBCP(災害・感染症等の不測の事態が発生した際にも事業を中断させないための業務継続計画)に基づき、ご入居者への療養支援と館内の感染拡大防止策について、全館をあげて取り組みを開始しました。
濃厚接触者の洗い出し、保健所への報告、一斉消毒、ゾーニング等々の対応に追われながら、1階地域交流室を整備して感染されたご入居者のための隔離療養室にしました。
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とらいふぁーむはちょうど冬野菜の収穫と春野菜の植付けの準備に入るところでしたが、12月15日からの数日間は全く手がつけられない状況でした。
この非常事態をクリーンむさしのの師匠のお二人に相談したところ、
「私たちがちゃんと世話をしておくので、安心して入居者さんのお世話をしてあげてください」
と優しい言葉を返してくださいました。
その後はお二人がとらいふぁーむのお世話をしてくださり、私たちはご入居者のケアに全力を注ぐことができました。
12月20日には感染者増加により1F隔離療養室での対応が難しくなったため、3階8番街を隔離療養ゾーンにして対応にあたりました。
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12月29日のお昼過ぎ、ちょうどとらいふぁーむに来ていた師匠たちとお会いすることができました。三週間ぶりに二人のお顔を拝見し、ほっと気が緩むような、懐かしさに包まれるような、そんな温かい気持ちになりました。
早速お二人から「実が割れてきている大根・はつか大根・かぶ、葉が黄色くなってきている小松菜やブロッコリーを早く収穫した方が良い」とのアドバイスを受け、職員の宮澤が「大切に育てた野菜たちを、一番美味しい状態で食べてあげたい!」と熱く語りながら、手早く収穫して調理してくれました。
どちらの料理も、ヘトヘトの心と身体にしみわたる美味しさでした・・・。
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今回のクラスター発生とその対応については、これから施設内で振り返りを行い関係者の皆さまに報告をいたします。
私自身は、感染者が毎日増えていく中「この状況がいつまで続くのか・・・」と弱気になることがありましたが、ご家族をはじめ関係者の方々からの温かい労いの言葉をいただいたこと、また職員同士の協力や励まし合いが大きな心の支えになりました。
今回の経験を通して、とらいふぁーむでそのコンセプト(共にある、人を想う)を大切にしながら、人と人のつながりが生まれ深まるような活動を展開していきたい、とあらためて強く感じています。
12月18日に予定していた交流会(もしバナゲームをやってみよう!)については、開催日が決まり次第、この活動報告・ホームページ・施設掲示板にてご案内します。
とらいふぁーむはこれから春野菜の植付けに向けた土作りの作業に入ります。
あらためまして、本年もとらいふぁーむをどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまにとって素敵な一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
とらいふ武蔵野
河原優子