
こんにちは。とらいふ武蔵野・運営企画推進室の井口です。 本日は、今年(令和7年度)の6月から8月にかけて、とらいふ武蔵野で開催する研修について案内いたします。 2022年秋の活動開始以来、私たちは「とらいふぁーむ」において、植物を育て、土に触れることが高齢者介護福祉の現場にどのような影響をもたらすのかを探求してきました。その中で、園芸療法による感覚刺激の活性化や、植物の世話を通じた自己効力感の向上などが、要介護高齢者の方々にとって重要なケアの一環となり得ることを日々実感しています。 また、私たちは老人ホームの中で行われるこうした農的活動が「認知症ケア」にも有効ではないかと考えています。植物と向き合うことで心が落ち着き、土に触れることで五感が刺激されることで、「他者に対するケアのまなざし」が自然と育まれるのではないかと感じるからです。さらに、地域住民の方々とともにこの活動を継続することによって、社会的なつながりが深まり、ケアを受ける側と提供する側の双方に良い影響をもたらすことも期待できます。こうした取り組みは、延いては認知症ケアの現場で働く職員のストレス軽減にもつながると信じています。なぜなら、認知症ケアの現場では、感情のコントロールが求められる場面が多く、介護者自身が精神的に安定していることが肝要となるからです。土に触れたり、植物と向き合う時間があることは、職員の中に心の余裕が生まれ、そのことによってケアの質も向上する、と私たちは確信しています。▲ 春先に向けて休閑中のとらいふぁーむ こうした背景もありつつ、この度とらいふ武蔵野では、認知症ケアに関する理解をさらに深めるため、実践的なスキルを習得できる研修(対面セミナー/全3回)を開催することになりました。主催は「七七舎(ななしゃ)」さん、講師には高口光子(たかぐち みつこ)先生をお迎えします。本研修では、「不適切ケアの防止」「身体拘束の廃止」「虐待の防止」といった重要なテーマについて、具体的な事例を交えながら学ぶ内容となっています。 会場は、とらいふ武蔵野一階の地域交流スペースです。認知症ケアに関心のある高齢者介護福祉職の方はもちろん、無資格・未経験の方や、家族介護をされている方々のご参加も歓迎いたします。▶ 詳細・お申し込みはこちら:【七七舎★ななしゃ セミナー案内】(とらいふ武蔵野の正面玄関にてパンフレットを配布しております。)多くの皆様にご参加いただき、学びを深める機会となれば幸いです。▲ ホップの芽は少しずつ伸びています。