ネントレって、金曜日の夜から始める方が多いです。なぜだかわかりますか?毎週金曜日の夜、どなたかしらがねんねトレーニングの初日であることが多いので、小嶋はすべてのママからの「寝ましたー!」の報告を待ってから、お酒を飲むのが華金の恒例イベントです♩Aくんも例にもれず、金曜日からスタートしました!迎えたどきどきのねんねトレーニング1日目。やっぱり、今までと違う寝かしつけられ方となると、最初の数日は激しく泣いてしまうこともあります。そこで、むやみに泣かせないために、事前準備をしてきたわけです。(事前準備にしてきたことの詳細は、前回の活動報告を参照してください♡)さて、「ひとりでねんね」(=赤ちゃんをベッドに置いたらすぐにお部屋を退室するメソッド)を行ったAくんの結果はいかに?<1日目夜>♩~(スマホの通知音)Aくんのパパからでした。19:43「大成功でした!ベッドに起きたまま置いて、おやすみ~って言って出てきたのですが、1回も泣かずに気づいたら寝ていました!今日はうまく睡眠サイクル作れて、ピークを持ってこれた可能性高いです!」なんと、寝かしつけ0秒、泣き0秒ですんなりと入眠!初日からこれは素晴らしい・・・!こういうケースもあるんですよね。でも要注意なのが、就寝が成功したとしても、夜泣きがまだ治っていないこともあります。この日は、夜泣きがあったときの対応を再確認して、大人も就寝しました。さて、夜中はどうだったでしょうか。<翌朝>♩~(スマホの通知音)8:56「おはようございます!連続で8時間ほど寝て、3時すぎに起きてきて授乳後もスムーズにいきました!その後5時手前から30分ほど泣き続けたのですが、自然と泣き止み、7時過ぎに起きてくる感じでした!」今までなかなか寝かしつけられなくて、夜おそくまでずっと抱っこしていたり。やっと寝たかと思えば、夜中に何回も泣いて起きていたAくん。1日目から、この劇的な変化、素晴らしいですよね。もちろん、すべての赤ちゃんがここまでの変化がすぐに得られるわけではないです。でも、こういう好事例を目の当たりにすると、「赤ちゃん自身も、ひとりで寝る力がキチンと備わっているし、まるでそれを待っていたかのようだ」と感じることがあります。ネントレは続く。次回、定着までの道のり。
ネントレ の付いた活動報告
「続きが気になる~!」「読んでるよ~!」とご報告をいただいてるこの連載ですが、今日はいよいよ【ねんねトレーニング】の回。(ねんねトレーニングって、赤ちゃんと泣かせるものだとか泣かせたまま放っておくイメージを持たれている方が、まだまだ少なくないと感じています。でも、もうスリープコンサルタント界隈では、「科学的根拠に基づいた介入」であることは、もう聞き飽きて耳にたこができているし、いい飽きて口に口内炎ができるほど。笑ネントレとはなんぞや、という話はまた別の機会に。プロジェクトページにも少し記載があるので、ご覧になってくださいね。Aくんのお話に戻りますね。)ネントレ開始前の約1週間、Aくんのご両親とご相談しながら、取り組んでいただいたこと。①寝室の環境について・ホワイトノイズを適正使用。それまで音量が小さすぎて効果がなかった?・暗さを確認。起床時間まではしっかり暗く保っていただきました。・ベビーベッドの中の寝具を見直し!安全第一の環境ができました。②1日のスケジュールについて・起床時間は一定に。夜泣きがあったときも、お寝坊していると体内時計が整いません。・夜の睡眠時間を10~12時間確保できるように、就寝時刻を調整。・朝・夕方・夜を「光」でお子さんに教えていく工夫。・お昼寝は寝たらなんでもいいから、眠そうにしたら寝かしつけ、の基本ルールで。・昼寝と授乳のリズムの作り方はワンポイントアドバイスをしました。③ねんねルーティーンについて・お風呂からねんねまでのルーティーンの流れを確認しました。・ルーティーン中の声のかけ方・触れ合い方もアドバイス♩①~③をしたら、ネントレ開始日までにけっこう1日のリズムがつき、就寝後からすぐの時間帯に、まとまって眠れるように・・・!夜半過ぎからはやっぱり何度か起きてしまうので、やっぱりネントレやりたいよね!ということでいざネントレ決行!!! ネントレっていくつかのメソッドがあります。・「ひとりでねんね」…おやすみ、でお布団にお子さんを置いたら、すぐお部屋を出る方法。すぐに眠れなければ、あらかじめ決めた時間に入室して声掛けをして、お部屋の外で寝付くのを待ちます。・「離れてねんね」…おやすみ、でお布団にお子さんを置いたら、見守る位置をどんどん離していく方法。・「見守りねんね」…おやすみ、でお布団にお子さんを置いたら、そばにいるけど抱っこはしないで、トントンなどでねかしつけたり、トントンもしないようにして寝付くまで待つ方法。どのメソッドを選択されるかは、寝室の環境や、ご両親のお考えをしっかり確認しながら、それぞれのメソッドで、どういう経過をたどりやすいか(泣いちゃう時間・期間・定着までの日数のおおよその予測)を説明したうえで、決定していきます。それぞれのケースで、向き/不向きのメソッドがあると思います。Aくんのご両親は、「ひとりでねんね」メソッドをご選択!ベビーベッドであれば、そばを離れても安心安全なのです。ひとりでねんねのルールを共有していきます。①就寝時・ルーティーンからベッドに置いて、退室までの流れ・すぐに眠れなかったとき、お部屋に入るタイムスケジュール・お部屋に入った時、どうやって声をかけて、どうやってまた退室してくるか・表情やしぐさなど細やかなアドバイスも。②夜間・授乳時間(Aくんは6ヶ月なので、1回の授乳を残します)・授乳するときとしないときの対応やはりここでも、「ネントレ」は単一ではありません。細やかな部分にはなりますが、ご家庭に応じた「ぴったりの方法」を一緒に考えて、しっかりイメージを共有していきます。コンサルティングは、手順の説明だけではありません。せっかく取り組んでいただくのだから、しっかりと成功に導きます。いかに不安なく、やりきれるか。一貫性を持った対応ができるか。そのためには、不安なお気持ちはなるべくすべて聞いて、共感したり、勇気づけたり、より細やかなアドバイスをしながら、1つ1つ解消していきます。睡眠コンサルタントは、ママのメンタルコーチの側面も併せ持っています。次回!Aくんのネントレ結果はいかに!?♡
こんばんは。小児スリープコンサルタントの小嶋です。今日は、本プロジェクトの無料のねんねサロンのお話ではなく実際のねんね改善コンサルティングの実例をご紹介します。(※お客様の許可は得ています)◆6か月 男の子 Aくん(仮名)お悩み・寝かしつけが添い乳か抱っこ・うまくいかないと数時間かかる・夜間2~3回起きる・お昼寝の時間帯や長さのばらつきが多く、日々の家事などとの両立が大変初回のお問合せにて、このようなお悩みをまずいただきました。 ねんねの改善には、いろいろな手法があります。ゴールをどこに設定するかによって、また、どんな取り組み方をしたいかによって、ある程度予想できる期間・させていただくアドバイスはさまざまとなります。ですので、アドバイスさせていただく前に、①お悩みに対して、「どうなりたいですか?」という目標設定例)・寝かしつけが楽になって、夜起きても授乳で寝てくれて、夜泣きにならなかったらいいかな・寝かしつけは完全に手放したいし、なるべく夜も起きないようにしてほしいな・とにかく夜通し寝てほしいな②どんなスタンスで取り組みたいか?例)・改善までにちょっと時間がかかっても、極力泣かせたくないな・とにかく短期集中で結果を出したいな・もともとの生活スタイルをあまり変えたくないなもちろん、スリープコンサルタントは魔法使いでも占い師でもありませんので「おでこに2回つんつんしたあとに背中をなでると絶対泣き止むんだよ~✯」のように、おまじないをかける人ではありません。どの目標に対して、どういうスタンスで取り組むか。それのご希望に対しての・おおよその見込み期間・たどりやすい経過・改善後、発達に伴って次にどんなトラブルが起こりやすいかなどなど、メリットとデメリットをしっかりとご紹介します。そのうえで、そして、方針が固まったところで、最適なプランをご提案します。Aくんのご両親が出した答えは、「自分たちも睡眠不足だし、不規則な生活になってしまっている。生活そのものを見直さないといけない。多少泣くのは覚悟して、根本的にちゃんと解決したい!」でした。次回に続きます♩