秋山 自薦プレゼンターとしてリクルート メディカル キャリアアワードを受賞したお三方にお話をお伺いしますが、みなさんがそれぞれのテーマで、自らの言葉でメッセージを伝えていたのが印象に残っています。登壇や受賞をきっかけに何か変化はありましたか。 長谷川 とても大きな変化がありました。鍼灸は医療分野でもマイナーと捉えられがちですが、MEDの場に出ることによって「自分たちでも医療関係者にメッセージを発信できる」ことと、「何かをできることを若い人たちに示す」ことができたのではと思います。受賞をきっかけに動画を見たひとたちから連絡や問い合わせが多数あり、いろいろな人たちとのつながりができました。講演や施設への鍼灸導入のコンサル依頼など、とても忙しくなり、休む暇もなくなってしまいました(笑)。 大高 今日は娘と一緒に出席させていただいています(笑)。長谷川さんと同じように登壇と受賞をきっかけに多くの方から連絡やメッセージをいただくようになりました。Yahoo!のニュースにもわたしたちの活動が紹介されました。思い切って登壇し一歩踏み出したことでわたしたちの考えや思いが伝わり、活動の実際を多くの方に知っていただけたことが一番大きな変化ではないかと思っています。 糟谷 お二人が話していた「つながり」が大きいと思います。これまでは接点がなかった方と知り合いになれたり、動画を見たという方から連絡があり、そこから新たな世界が広がっていったりする経験も数多くありました。MED地方版の仙台やぐんまでの登壇もそのひとつです。おかげさまで蝶ネクタイと短パンのスタイルもかなり定着したのではないかと思っています(笑)。 秋山 思い切って自薦プレゼンターとして登壇することで新たな世界が広がり、そこでの出会いから予想もつかない人脈が生まれることで、活動の大きな追い風になることをみなさんは体験しているわけですね。そうしたご自身の経験から、これから自薦プレゼンターを目指すひとにメッセージをいただけますか。 長谷川 自分たちが取り組んでいることを外の世界の人たちに分かりやすく伝えることはとても大切だと思います。鍼灸の世界には外に出たがらない人も多いのですが、わたしが自薦プレゼンターとして登壇して、リクルート メディカル キャリアアワードを受賞することで切り開いてきた道筋は、多くの鍼灸を目指す仲間が見ていると思います。いまはわたしの後を引き継ぐ若い人たちに勇気を振り絞って出てきて欲しいと願っています。 大高 職場であったり、社会であったり、何か伝えたいことがあるのであれば、自信がなくても「出てしまえば良い」と思います。わたしはMEDの動画を見ていて「こんなにたくさんのひとたちが話しているのならば、わたしも話してみよう」という気持になりました。もちろんすごい人たちもたくさんいるし、自分がこんなところに出て行ってもいいのか、何か言われるのではないかという不安もありました。でも、みなさんが自分の思いを自分のことばで伝えているのを見たときに、もう出てしまえと覚悟は決まっていました。実際、応募してしまえばあとはやるしかありません(笑)。 糟谷 わたしもMEDに出ることで自分の人生が変わるきっかけとり、その後の自分自身が大きく変わったと思っています。言わなければ伝わらないことはあります。何かを考えたり、メッセージがあったりするひとは、それを伝えることから始めてみてはどうでしょうか。MEDの場に出ることで仲間が増え、理解者があらわれます。ぜひ、MEDの場で思いを発信してください。 秋山 みなさん、ありがとうございます。今年も多くの方からの熱い応募を待っています!
秋山 ここにいるみなさんは全員がMEDに聴衆として参加し、次にプレゼンターとして登壇し、その後に自分の地域で自らが主催者となりMED地方版を開催しました。MEDの精鋭とも呼べるみなさんですが、実際に開催をしてみてどうでしたか。 須藤 MED仙台は今年、開催5回目の節目を迎えます。当初は自分の普段の活動の範囲内や延長線上で知り合いに声をかけるかたちでスタートしました。回を重ねるうちにMEDの場がだんだんと「カッコいい場」に変わっていきました。自分でも話したい、あの人に話してもらいたいという動きがスタッフの中から出始め、いまでは自分の知らないところでMED仙台の動きが加速化しているように感じています。 谷合 MED秋田は2016年からスタートし、昨年の2017年は春秋の2回開催をしましたので、今年は4回目の開催を迎えます。1回目の開催はわからないことばかりで、仙台の須藤さんからいろいろなアドバイスを頂きました。ついでにプレゼンターもお願いしました(笑)。MED秋田の特徴はプレゼンターが多岐に渡ることです。医療職だけでなく、患者さんや市民、行政の担当者や大学生など、幅広い立場の人たちが登壇しています。秋田県の事業の一環として財政的な面でサポートをして頂いています。今後は自立的な開催を目標のひとつにしていきたいと考えています。 岡田 MEDに参加して「世の中にはこんなにすごい人がいる」と感動したことがいまのわたしの原点になっています。もっとみんなに聞かせたい、知ってもらいたいという願いから、第1回目はとにかく群馬にMEDという場をつくるのだという思いで取り組みました。2回目となる今年は、より多くの人にメッセージを伝える工夫や、市や県、そして国をも巻き込んだイベントとなるようにバージョンアップしていきたいと考えています。 古仙 世の中には社会をよくしようとさまざまな活動に取り組み、メッセージを発信している人たちが多くいます。そうした人たちのプレゼンテーションをダイレクトに聴衆に伝える場を自分の故郷である群馬の地で開催できたことはとても大きな喜びです。医療だけでなく、より幅広い分野をターゲットにしたぐんまならではとなるMEDにしていきたいと思っています。 秋山 地方ごとにそれぞれのMEDがあるのですね。そうした特徴のひとつはプレゼンターだと思うのですが、登壇者の依頼や選出で苦労している部分はありますか。 須藤 回を重ねると苦戦を強いられることもありますが、メンバーと相談しながら登壇するプレゼンターの選出をするようにしています。メンバーはプレゼンターとして登壇した人たちが多いのですが、自分の経験を他の人にも伝えたい、あの人にも話をしてもらいたいと熱い思いの人が多く、バリエーション豊かな組み立てになっていると思います。登壇したプレゼンターに声がけをするというのがコツかもしれません(笑)。 谷合 秋田はそれほど困っている状況ではありません(笑)。MED秋田は秋田食介護研究会のサポートで開催しているのですが、同会の活動は活発で10年以上継続しています。プレゼンターはそうした活動で培われた豊かな人脈のネットワークから選出することができます。長年に渡り地域に根付いた活動をしていることの効果は大きいと思います。 岡田 群馬は多すぎて困っています(笑)。プレゼンターはMED Japanで登壇した人と地元の群馬で活躍している人という2つの方法で選出しています。MEDぐんまの趣旨を伝えると二つ返事で了承を得られることが多いですね。プレゼンターの選出で基本としているのは自分が実際に話を聞いた人に打診をすることです。医療だけでなく、さまざまな分野の講演会やイベントに参加し、そこで目をつけます。やはり、本当に話が伝わってくる人は、伝えたいことがある、メッセージを持っている人であることを実感しています。 秋山 MED中毒になった人はその伝播性も強力なのかもしれませんね(笑)。それでは最後に今後に向けてメッセージをお願いします。 須藤 2014年にこんな若者にMEDという刀を授けていただいてとても感謝しています。MED仙台とわたしの成長は共にあると思っています。MEDがわたしを成長させ、わたしの成長がMEDの成長につながると感じているからです。いまさらながらMEDという存在が自分の人生にとってとても大きなものであることを実感しています。これからもMEDという刀をしっかりと研いで、切れ味鋭く5年、10年と続けていけるように成長していきたいと思います。 谷合 MED秋田を開催してから2人の摂食・嚥下の認定看護師が秋田に移住し働き始めました。わたしも都会からの移住者ですが、少なからずMED秋田を開催した影響もあるのではと自負しています。今後のテーマは摂食・嚥下に関連した内容が多くなるかもしれませんが、秋田食介護研究会のメンバーと相談をしながら進めていきたいと思っています。 岡田 初年度はテーマを特に設定せず「この人に話してもらいたい」という基準で開催しました。内容的には分散していたかもしれませんが、みなさんの思いが聴衆に伝わり、世の中全体にも届くメッセージを発信できたと思います。これからも地元の人に聴いてもらいたい、地元をよくする活動をしている人を知ってもらいたい、そういう人たちを日々見続けて、次につなげていきたいと思います。 古仙 群馬県は都道府県別の魅力度ランキングで常に最下位のあたりをウロウロとしています。しかし、群馬には志を持って、地元をよくしたいと活動する素晴らしい人たちがたくさんいます。そういった地元のメッセージを地域の人たちに伝える場としてMEDが機能し、参加した誰もが群馬の熱を感じられる開催を目指していきたいと思います。
MED2017に登壇した全プレゼンターの動画を一斉にアップしました。 新たなホームページでの公開を予定していましたが、 今後のMED Japanおよび仙台、ぐんま、秋田での地方会開催の決定を踏まえ、 より多くの皆さんにメッセージを送り届ける必要があると考えました。 ぜひ、MEDを体験ください。 >> MEDプレゼンホームページ 【動画公開プレゼンターリスト】 ■MED2017 谷川啓司 医師 ビオセラクリニック小林悦子 団体理事 生活を支える看護師の会亀井倫子 歯科医師 三鷹の嚥下と栄養を考える会中尾彰宏 医師 ドクターズモバイル田中志子 医師 大誠会 内田病院大浦敬子 代表理事 おとなの学校岡田克之 医師 桐生厚生総合病院岡山慶子 代表取締役朝日エル 小澤いぶき 児童精神科医・精神科専門医 NPO法人PIECES 東京大学先端科学技術研究センター永井弥生 医師 群馬大学医学部附属病院大髙美和 管理栄養士 こどもでいさーびすにじいろ大平智祉緒 メイクセラピスト 日本ケアメイク協会 / NOTICE前田信吾 フリーランス解剖学講師 西沢桂子 代表取締役 株式会社BRALABO ■MED2017@仙台 糟谷明範 理学療法士 ㈱シンクハピネス 代表取締役浅比浩史 株式会社agentlab インテグレーター(ITコンサルタント)小磯麻有 福祉ネイリスト 一般社団法人シニアチャレンジッドメンタルビューティー協会大高美和 管理栄養士、管理者 こどもでいさーびすにじいろ菅康徳 医師 医療法人せいとく会 菅医院宮崎詩子 家族介護経験者 一般社団法人ダイアローグ・メソッド・アソシエーション 代表理事野伏龍寛 Green-Room株式会社代表取締役今野まゆみ ホームホスピスにじいろのいえ今井真理子 言語聴覚士 イノマタデンタルクリニック丹野智文 おれんじドア 代表植木亜弓 音楽療法士 杜の音楽広場♪ポラン 代表/NPO法人ワーカーズコープ太白だんだん・東北労災病院 音楽療法士羽田正行 NPO法人シニアサロン井戸端会議薩日内裕章 宋翀(ソウチュウ) 株式会社グッドツリー 企画部部長千葉隆政 宮城県保健福祉部 次長河瀬聡一朗 歯科医師 石巻市立雄勝歯科診療所 所長 松本歯科大学障害者歯科学講座 非常勤講師橋本大吾 理学療法士 一般社団法人りぷらす 代表理事 理学療法士 ■MED2017@秋田 佐々木順也 歯科技工士 歯科技工研究所サブラトリー小松純子 看護師 フスフレーガー伊藤清世 管理栄養士 渡部勝 団体代表 ケア・カフェよこて坂下美渉 社会福祉士、精神保健福祉士 NPO法人あきた結いネット理事長二田幸子 保健師 全国健康保険協会(協会けんぽ)秋田支部清水麻理子 歯科医師 厚誠会歯科 新百合ヶ丘岩瀬浩介 代表取締役 ブラウブリッツ秋田菅康徳 医師 医療法人せいとく会 菅医院秋山和宏 医師/代表理事 チーム医療フォーラム ■MED2017@ぐんま 永井弥生 医師 群馬大学医学部附属病院大髙美和 管理栄養士 こどもでいさーびすにじいろ大平智祉緒 メイクセラピスト 日本ケアメイク協会 / NOTICE前田信吾 フリーランス解剖学講師 西沢桂子 代表取締役 株式会社BRALABO頴原禎人 医師 認知症疾患医療センター 東毛敬愛病院 永井弥生 医師 群馬大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部長永谷 研一 人材育成研究家/発明家/ ネットマン笠間和典 医師 四谷メディカルキューブ 減量・糖尿病外科センター長岸田ひろ実 /協会理事 ライロ 講師/日本ユニバーサルマナー協会 理事栗原志功 社長兼CHO(Chief Happiness Officer) あなたの幸せが私の幸せ(以下略)髙橋則行 組合理事長 企業組合S.R.D 高橋万太郎 職人 職人醤油代表 高山かおる 医師 足育研究会 代表/済生会川口病院皮膚科/東京医科歯科大学皮膚科 臨床准教授志村しのぶ メンタルケア心理士/元教師 メンタルケア心理士/元教師 糟谷明範 代表取締役 シンクハピネス勅使川原洋子 NPO理事長 NPO群馬リカバリーねっと萩原朔美 館長 前橋文学館 館長/多摩美術大学 名誉教授福本衣李子 接客コンサルタント オフィスRan