2022/10/08 13:16
日本ならではの感性
グラビモルフは重力の力を利用し、珠が動き、音色が発生します。
重力は一定ですが、動きや音色は不規則に動きます。毎回同じ動きをするのではなく、ちょっとした風の影響や気圧の影響で動きに違いがでて、同じ動きはしません。これは樋口氏が考えた構造にもよるものです。その点が”おもしろい”です。日本庭園にあるししおどしや、風鈴も同じです。水や風の力を常に一定でなく、ししおどしや風鈴も一定には動きません。自然ならではの不規則さが心を癒してくれます。
よくこんなことを聞かれます。
「砂時計のように時間は一定なのですか?」
「メトロノームのように一定のリズムで動いているのですか?」
グラビモルフがそれらと異なる点は実用性のモノではない点です。けっして何かを測ったり、何かのためにあるのではなく、心のゆとりのためのモダンアートです。
不規則さを楽しむ心が日本人ならではの感性だと思います。