リターン商品の中で、今じっくり制作中なのが、私たちのオリジナル綿布で作るブックカバーです。作家のさとの坊さんに制作をお願いしております。
ところで現在、こぎんバンクのオンラインショップでは、さとの坊さんが作った、金魚ねぷたのこぎん刺しキットを販売中です。
青森のねぶた祭りや弘前のねぷた祭りでは迫力のある大きな山車を引き立たせるかのように、小さな灯籠の金魚型ねぶた・ねぷたが祭りの期間中は県内のあちこちで見かけます。尻尾やヒレのヒラヒラが可愛さの金魚ねぷたの特徴ですが、さとの坊さんがつくるこの図案は、伝統的なこぎん刺しのモチーフを巧みに組み合わせて作られていて、初めて見た時、上手いなぁと感心しました。
こぎん刺しや菱刺しが好きな人たちの中には、独自の図案デザインを作る人たちがいらっしゃいます。でも少数です。パズルを並べるような感覚で簡単そうに見えて結構めんどくさいんです。全体のバランスを構成するデザイン力と、数式を解くような理系脳がないと、モチーフを美しく並べるのは至難の技です。私の場合は、針を動かしている途中で刺し間違いに気づき、でも時を戻すのが嫌な質なので、その場凌ぎの図案を考えることがあります。これが、針を動かす時とは違う脳みそを使うので、なかなか頭が回らず難儀します。だから、ゼロの状態から図案デザイン考えるなんてとんでもないことです。
今回のブックカバーはオリジナル青の布で制作をお願いしています。
図案の構成と配色をいくつか考え、実際に試作をして本にかけた使用感や感触を確かめながら作ってくれています。
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毎日のように青い布でチクチク針を動かす様子をあげてくれています。彼女の制作は、図案構成や色使いに独特の強さがあって、男性にも好まれそうです。他の作品もインスタグラムでご覧いただけますよ。
漸くデザインが固まってきたようです。全ての面で表情が異なり、こぎん刺しの伝統模様の面白さが表現できたようです。ふっくらした刺し模様は、読書中の手に心地よさをもたらしてくれそうです。