今回のプロジェクトを考えた発端は

救急外来勤務時に経験したできごとです

ある日40歳くらいの男性が

銭湯で沈んでいたと運ばれてきました

到着時には心肺停止しており

なんとかして救おうとしましたが

それはできませんでした

30分後くらいに家族が入って来られました

奥様と子供が7人

幼稚園生から中学生くらいの子供達でした

亡くなったとは伝えておらず

心臓マッサージを続けていました

どうにか助けて欲しい

そんな強い目を向けられていましたが

手を託した後だったので

胸が苦しくなりながらも

なんとか、なんとかこの家族から

お父さんを失わせたくない

そう思いましたが、叶いませんでした

ドクターと一緒に力不足ですみませんでした

そう頭を下げた時

私自身が強く傷ついていました

　　このお父さんがもっと生きていたら

この子は小学生になって

お父さんの記憶を残せたのかもしれない

このご家族はお父さんの愛を感じて

幸せな時間を過ごせたかもしれない

そう感じた想いが目標に変わりました

みんなの幸せな時間を伸ばしてあげたい

これが8年前に私の中にできた目標の

ストーリーです